漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

「柳」 雑感。 

2012-06-26 10:21:15 | ◇1級:読み(音読み)
柳絮(札幌市発寒川 2012.6.24)


 
 柳絮の才






ショ、ジョ
わた、わたいれ、くど(い)



【解字】形声。糸+如。音符の如は、しなやかの意味。しなやかな繊維のわたの意味を表す。

  1. わた。
  2. 繭を水にひたして伸ばして作ったわた。真綿。
  3. 古綿。古い真綿。新しいものを綿という。
  4. 柳のわた毛や雪片をたとえていう。「柳絮」
  5. わたいれ。
  6. くどい。くだくだしい。「絮説」
  7. ととのえる。味を調える。「絮羹」


柳絮の才(りゅうじょのさい)

【意 味】
非凡な才能をもった女性のこと。
晋の時代、叔父の謝安の家に招かれた兄妹は、降り出した雪をどのように見るかと聞かれた。兄は「塩を空中にまいたようだ」と答えたのに対し、妹の謝道うんは、「白い綿毛のついた柳の種子が風に舞うようだ」と答えたという故事から。




石川さゆりなら、、

 「 冬の日本海の荒波が岩場に打ちつけられ、砕け散った波の花が風に舞うようだ 」

と答えたでしょう。笑

この場合「浪華の才」なのでしょうか。それとも「演歌の才」でしょうか。




柳はよく女性にたとえて用いられます。



蒲柳の質 (ほりゅうのしつ)

【意 味】
か弱い体質、体質が弱いこと。
蒲柳=かわやなぎの異称。川柳の葉は秋が来ると真っ先に散るところからこういう。



これも1級ではお馴染みです。

実際、

「わたし、蒲柳の質だから・・・」と言う女性に出会ったことはありません。


でも、

「アタシ、柳腰だから・・・」と言ってたシトに出会ったことはあります。笑

  ※柳腰・・・細くてしなやかな腰。多く、美人のたとえ。


おっと、これを忘れていました。


柳眉を逆立てる (りゅうび)

【意 味】
美人が眉をつりあげて怒る。


美人が怒っては台無しです。



他にも柳シリーズで、、


 花柳界・・・・芸者・遊女の社会。遊里。花柳の巷。

 柳葉魚・・・・ししゃも


特に、柳葉魚は熟字訓・当て字では頻出です。



--
北海道の七夕は、旧暦の8月7日です。
北海道には笹竹がないので、短冊は柳に飾りつけます。


わたしも小さい頃、

 「ろうそく出せ、出せよ」

と飾り付けた柳をかついで、提灯を提げ、歌いながら近所を回っていました。

あの頃、短冊には何を書いたのかまったく思い出せません。