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親子は二十年振りに カイコウ した。
【意味】思いがけなく出会うこと。めぐりあうこと。
カイ
あ(う)、めぐりあ(う)
邂
【解字】形声。辶(辵)+解。
- 会う。めぐり会う。出会う。
- うちとけるさま。
コウ
あ(う)
逅
【解字】形声。辶(辵)+后。音符の后は、遘(コウ)に通じ、あうの意味。
- 出会う。ふとめぐり会う。
- うちとけるさま。
「邂逅」という言葉を最近まで知りませんでした。
でも、この頃書店で司馬遼太郎の「邂逅」シリーズの本をよく見掛けるようになりました。わたしは近代日本史のほとんどを司馬遼太郎の本から学んだと言って過言ではありません。上の本のタイトルにある高田屋嘉兵衛をモデルに書いた「菜の花の沖」ももちろん何度も読み返しました。昨年、京都に行った折、街の中の至るところに「にしん(鰊)そば」の看板がありました。どうやら京都の名物みたいですが、わたしには少し違和感が残りました。
だって、鰊は北海道の魚ではありませんか。江戸時代、北海道の日本海側では、群来(クキ)といって鰊が産卵のために大群で沿岸に押し寄せ海の色が変わるほどだったといいます。今でも建物は保存されていますが、江差、小樽、留萌辺りにある鰊御殿(にしんごてん)が往時を思い起こされます。それより100年ほど前に、高田屋嘉兵衛が登場するわけです。大阪から北前船の日本海経由で蝦夷地(北海道)の松前藩と廻船問屋として交流し蝦夷地から得た鰊・昆布・錦などのうち、鰊のほとんどは畑の肥料に利用されたと聞きます。嘉兵衛が大阪の堺に荷を卸した物は、そこから淀川経由で京都に運んだものと想定されます。そうでないと京都の名物が「鰊そば」な筈がありませんから。
ただし、「鰊(にしん)そば」の発祥の地はどうやら京都みたいです。
身欠きニシン(干物)として山間部に保存食として重宝されていました。
わが心、時空を超えて・・・