チョウサンリシ
張三李四
【意 味】ごくありふれた平凡な人のたとえ。
【解 説】張氏の三男と李氏の四男の意で、張と李は中国で非常に多い姓。
【出 典】『景徳伝燈録』
【類義語】張三呂四(ちょうさんりょし)、張甲李乙(ちょうこうりいつ)
<四字熟語辞典(漢検協会)より>
日本で言うところの ”佐藤家の三男坊と高橋家の四男坊” といったところでしょうか。
この四字熟語を目にして、誰もが思い浮かべたであろう 「朝三暮四」。
共通項は多い。
数字の三と四を使ってるところと、
”チョウ三ボ四”
”チョウ三リ四”
と、お年寄りでは耳で聞き分けることがほぼ不可能なくらい酷似しているところ。
「朝三暮四」を買いに来たお客さんが、うっかり「張三李四」を手にしてしまうパクリ商品みたい。
「朝三暮四」は社会へ浸透し結構な頻度で使われていると思うし認知されている。
でも、「張三李四」の方は、知名度は極めて低いはず。
この四字熟語を使っているのを聞いた事がないし、使っている人をみたらきっと疑ってしまうと思う。
ましてや、張さん李さんを前にして
『張三李四と侮られてもいいから、私は平凡な人生を送りたい』
なんて 言う勇気はないですよね。