瀬渡の蔵

管理人・「瀬渡」のゾイドとたまに日常を綴った記録の保管庫

ゾイドオリジナルJ→Gに変わりました

2013年05月26日 19時00分06秒 | 日記
「ゾイドオリジナル」で動きがありました。
ミラージュフォックスの次のラインナップが9月発売で、6月15日と16日の東京おもちゃショーでお披露目されるそうです。



・・・絶対行く!!


それと、ミラージュフォックスのストーリー前編も出てきました。
ミラージュフォックスの活躍より、「ゾイドマンモスMP」、敵機の「バスターヘッド」が気になりました。
両機ともにキャップの形状から小型ゾイドのようで、是非キット化してほしいですね。
主役機のみならず、このようなゾイドもラインナップに入れてほしいものです。

ちょっとのことで・・・

2013年05月19日 18時10分13秒 | 日記
ミラージュフォックスのレビューを見ていて、気付いたことがあります。
その前にまず、この写真を見て下さい。


「なに、このパーツ?」と思います。
これは・・・


シャドーフォックスの尾部の武装である電磁ネット砲です。
このパーツがゼンマイのリューズ部となることを知っていると思います。

で、さっきの写真で気付いたでしょうか?
もっと分かりやすい写真を出しますと


分かりましたでしょうか。
パーツの先端が違っています。
下の方が短いのです。


この変更は2003年に発売された「ファイヤーフォックス」以降に生産されたものからこの仕様になっています。


比べてみると


ちょっとの差ですが、短くした方がディテールに欠ける感が自分にはあります。


さて、比較に使った同色のこのパーツは、2001年に発売したものと2003年以降に再販したシャドーフォックスです。
先端が短い方のパーツのシャドーフォックスを持っている人は再販版の製品の可能性が高いです。

そして今回、ミラージュフォックスのパーツを確認すると先端が短い方でした。


だからなんだ。と思う事ですが、個人的にはこういった細かい点でのディテールも大事にしてほしいと思っています。
2001年版を持っているためだからこだわるのだと思いますが、そういった部分でも妥協してほしくない。
そう考えてしまいます。

名付け親、募集します。

2013年05月11日 23時05分12秒 | 日記
明日は某所にお出かけ。
昔から行っていたお店が来週に閉店という事で、最後の注文をしていきます。


さて、今回のタイトルですが前回の「第1章」での主人公、シュウの相棒のケーニッヒウルフの名前を募集します。
その前にケーニッヒの写真を。




基本はヘビーアームズケーニッヒウルフですが、爪やマルチディスチャージャーの側をゴールドからシルバーに変更しております。
変更パーツはノーマルのケーニッヒウルフから移植しております。
これには理由がありますが、のちの設定に関わるのでまた後日に。

ちなみに本編にあったコンテナですが、どこかというとキッドでのスイッチ部のことです。



話が少し逸れましたが、次章から名前で呼ぶのでそのために必要なのですが、いかんせん決まらない。
最初は「蒼牙(ソウガ)」にしようと思ったのですが、よく調べたら先にその名前の付いたゾイドがありました。


限定販売されたライガーゼロ、「ライガーブルーソウガ」です。
肩を見ると・・・



思いっきりかぶっとる・・・。orz

そのため、他の名前を考えていたのですが考えつかない・・・。
ですので、名前を募集します。

どしどし投稿お願いします。

第一章一節 プロローグ

2013年05月03日 23時41分05秒 | 連載
ZAC2510。
人々は平和な生活を過ごしていた。

東方大陸。
砂埃が舞う荒野。
生きるものが何一つなく、赤土の岩山ばかり大地に青いオオカミ型のゾイド・ヘビーアームズケーニッヒウルフの姿があった。
そしてその傍で一人の青年はしゃがんで、「何か」に付いた砂を払っていた。
それはゾイドの部品の一部であった。
「手土産にはちょうどいいか」
その青年シュウ・キリシマは、パーツをケーニッヒの背部にコンテナに入れた。
その時、急にケーニッヒが首を上げた。
何かの気配を感じ取ったようだ。
シュウはすぐにケーニッヒのコックピットに乗り込み、ヘッドギアを作動させた。
10キロという長距離でも鮮明に映し出すスコープが、数体の機影を映し出した。
コマンドウルフ6体にレオストライカー8体、その合体形態のコマンドストライカーが3体。
「ZOITECの警備兵さん達は暇のようだ。町の防衛よりもこっちに人を回すのだからな」
そう言ってシュウは、左にケーニッヒを走らせた。

「シュウ・キリシマ!直ちに機体から降りろ!」
コマンドから、スピーカーで勧告がくる。
「そういうことは追いついてから言うものだ・・・。追いつければの話だがな!!」
カタログスペッグ上、相手の中で一番速くてコマンドストライカーの213キロ。
一方、ケーニッヒは290キロも出せる。
まともに追っても追いつけるはずがない。
その差はどんどんと開いていく。
もうそろそろ大岩の谷に着く。
そこで振り切ろうと考えていた。
そんな中、ケーニッヒがまた気配を感じた。
前方。
目視で確認する。
ディバイソン1機にカノンフォート8機。それが横一直線でこちらに向かってくる。
「それで足止めするつもりか」
シュウは速度を落とさずにケーニッヒを走らせた。
(死ぬ気か!)
突撃隊の誰もがそう思っただろう。
シュウはほんの少し機体をずらした。
ほんの極わずかのズレが突撃隊の位置を狂わせる。
突進する際に敵を芯から当てなくては効果がない。
相手の位置に合わせようとしたことで少しずつスペースが作られた。
誘導されるようにして作られたスペースはケーニッヒが通るにはギリギリのサイズであったが、シュウにとっては十分であった。
兵士達が振り向いた時には、ケーニッヒは遠くに走り去っていった。
逃がすまいと、ディバイソンがミサイルを撃つ。
高速機用の追尾式ミサイル16発が、ケーニッヒを捕らえていた。
「技術の過信はいけないな。どうなるかはこれからしっかりと勉強しな!」
ケーニッヒの後ろから黒い煙と銀色の何かを放射した。
マルチディスチャージャー。
煙幕とチャフと呼ばれるレーダー波を反射するアルミ箔を撒きながら、右に機体をずらす。
ミサイルは、煙幕とチャフの中に入ると失速して爆発した。
狙う目標をチャフにより見失ったため、誤爆したのだ。
煙幕とミサイルが起こした砂煙で、視界が遮られる。
視界が戻ると、そこにケーニッヒの姿はなかった。

ケーニッヒを取り逃がしてしまい、兵士たちが動揺していた。
「隊長!どうしましょう!」
「この谷に行ったのは間違いない!向こうと連絡をして、挟み撃ちにするぞ!」
そして兵士たちは谷の向こうに消えていった。

「もうすこし洞察力を働かせないとな」
シュウが呟く。
谷の入り口のすぐそばにある岩影に、ケーニッヒは隠れていたのだ。
周囲に敵がいないことを確認してから、谷の方を見た。
「それじゃ、こっちはヒワダシティに行くとするか」
そう言って、町の方へと走り出した。



ヒワダシティ
東方大陸でも有数の大規模な都市であり、大型ショッピングなどレジャースポットとしても有名である。
また、少し離れた郊外には別荘があるなど、さまざまな層が集まる場所でもある。
この都市の管理を任されているのが、民間軍事企業・ZOITECであった。
ZOITECは、知らない人はいないといわれるほどの大企業であり、主にゾイド・それに関する武器やパーツなどの販売をしている。
一企業が都市の管理など普通は出来ない。
しかし東方大陸では、大陸を統治している「中央議会」に議席がある企業なら行うことが出来るようなシステムとなっている。
特にZOITECは、東方大陸の成長にもっとも貢献した企業であり、当然のように議会に席が置かれてもいる。
さっきシュウを追っていたのは、都市の警備を担当している部隊であった。



シュウは、シティから700メートル離れた大岩にケーニッヒをゆっくり歩かせていた。
突然、モニターから認証画面が出てきた。
シュウは画面にパスワードを入力する。
するとさっきまであった大岩が消え始め、そこにはシェルターの入り口が現れた。
光学迷彩。
光のスクリーンにニセの映像を流すことで、カモフラージュする装置。
もともとはゾイド用の装置であり軍用ゾイド以外での搭載は違法なものだが、主に撮影現場などの平和利用の場合のみに使うようにしているものは例外で認めている。
ケーニッヒがシェルターに入った後、また大岩に戻っていった。

シェルターの先には1人の整備員らしき人物が、ケーニッヒを待っていた。
「シュウ!久しぶりだなあ!」
50歳代の男が大声でシュウを迎えた。
「おっちゃん。また世話になる」
コックピットを開いてシュウが言った。
「お疲れのようだな。なんかあったのか?」
「またいつもの追いかけっこだ。長距離を走った後にこれは無いだろ」
「まあ、しばらく休むといいさ。もちろんその後は働いてもらうが」
「わかっているよ。タダで泊めてもらう訳にはいかないからな。それじゃあ、相棒のメンテをよろしく。それとコンテナにお土産があるから 
「わかった。ゆっくりとしていな」
そしてシュウはその場を後にした。

階段を上った先にはさまざまなゾイドが数多く格納されていた。
そこはゾイドの整備工場であった。
ゾイドは軍などの防衛の他に、工事や運搬作業などさまざまな運用がなされている。
特にゾイドによる格闘技は大人から子供まで人気があり、会場には毎回万単位の人が訪れるほどである。
そんなゾイドには定期的な診断をしなくてはならず、チェックや修理をする専門的な場所が必要とした。
一応、製造元である企業にお願いすることも出来るが、その際の費用は莫大で一般の人には無理である。
そのため、検査の資格のある場所で整備することが出来るようになっているのだ。
ここも認められている工場である。
さっき、シュウが「おっちゃん」と言っていた人がここのオーナーで、従業員からは「親方」と呼ばれている。

シュウはそのまま事務所に足を運んだ。
「おばちゃん。久しぶり」
「ああ、シュウかい。よく来たねえ」
「また泊めてもらえるかな」
「何言っているんだい。おまえは家族同然なのだから、気を利かせることはないんだよ。いつもの場所でいいかい?」
「いいもなにも、屋根裏なんて最高の場所だと思うけど」
「子供かい、あんたは。もう二十歳を超えているんだよ」
「まあまあ。それで、今回は何機修理すればいいの?」
「16機だよ。今からやる気かい?」
「いや。夕飯を終えたら始めるよ。その間は休むことにする」
「そうだね。今までゆっくり休めなかっただろうから、今日はその分休みなさい」
「ありがとう。それじゃあ、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
そうしてシュウは屋根裏部屋に布団を敷き、目を閉じた。


ふと自然に目を開けたとき、天窓には星空が見えた。
時計を手元にたぐり寄せる。
7時。
そろそろ夕食の準備を始めている頃だろう。
そう思い、体を起こした。

こういった所だと、夕飯は早くて8時半。遅いと翌日の1時なんてことはよくあることだ。
それだけ整備の仕事は時間がかかる。
まして、小型機から大型機と幅広い上、依頼のほとんどが闘技用である。
ちゃんと直しても、戦えばまた壊される。
無意味に感じるが、パイロットはもちろんゾイドの命に関わる仕事だ。
競技とはいえ、おのおののプライドがぶつかる戦い。
それだけにやりがいがあるのだ。

階段を下りて、そのままキッチンに寄る。
「今日は特製のポトフか?」
「もう起きたのかい。夕飯までまだあるよ」
「自然に目が覚めてね。それにまた寝ると体を悪くしそうだ」
そんな話しの間に、ベルが鳴った。
「お客さんが来たみたいだね。悪いけど、鍋を見ていてくれないかい。」
「いいよ。それに俺が出るわけにはいかないからね」
「そうだね。それじゃあ頼むよ」
そう言ってキッチンを離れた。
「そんじゃ、いくつか簡単なのを作るか」
シュウは冷蔵庫の中からいくつかの食材を取り出し、調理を始めた。
こうして料理を始めるのはいつもの事で、それを分かっていてまわりは、あまり多くおかずを作らない。
慣れた手つきで調理をする。


「悪かったね。任せてしまって」
そう言ってキッチンに戻ってきた。
「いいって。その間にいろいろ出来たし」
出来た料理を皿に盛り付けていた。
「またいろいろと作ったねえ」
「まあ、残していてももったいないだけだし」
「それもそうだね。それじゃ、食事にするかい?」
「ああ」


「ふい~。ごっそうさん」
誰かが思わず口に出す。
一通り食事を終え、誰もが僅かながらの休息をとっていた。
「おっちゃん。アイツはどうだった」
シュウがケーニッヒの状態を尋ねた。
「ああ。脚部のいくつかのパーツにすこしだが磨耗が激しいみたいだから、その部分は取り替えるくらいだな。あとは、弾と油の補充をするくらいだ」
「そっか。それで、どのくらいかかる?」
「パーツはあるからすぐ出来るが、また長旅となるなら、ところどころもう少し見ておきたいな・・・」
「安全には代えられないからな。すぐ出なきゃならない訳ではないから、お願いするよ」
「そうか。分かった」
「そんじゃ、そろそろ仕事しますか」
肩に手を当てながら首を回し、シュウは工具箱を持って部屋を出た。

「まずはお前からな」
最初に点検をするモルガの前で工具を開いた。
宅配輸送用に使われているもので、依頼者からはアクセルの効きが悪いため診てほしいと書かれていた。
シュウはまず車輪を調べようと手を触れると、ふとなんとも言いがたい感覚を感じた。
するとシュウは、モルガの頭部を撫でながら
「安心しな。痛いことはしないから」とやさしく声をかけた。
おそらく、前の点検でまともな修理をしてもらえなかったのだろう。
まるで注射が理由で医者を怖がる子供のような反応であった。
それがゆっくりと落ち着きを取り戻していく。
「そんじゃ、早く直さないとな」
そして工具を手に持ち、点検を始めた。

5時間後、休憩を取るまでの間にシュウは4体の点検を終わらせていた。
このくらいの時間だと、ある程度なれた人間でもやっと2体目が終わるかどうかだ。
4体も終わらせるのは、数十年もこの仕事に携わっているか手を抜いているかのどちらかだ。
「そんじゃ、休憩に行ってくる」
「おう、お疲れさん。しっかりと体を整えとけ」
そして、シュウはその場を離れた。
「早いっすね。アイツ。たしか実家も修理屋でしたっけ?」
従業員の一人が親方に尋ねた。
「ああ、そうだ。ガキの頃から親の手伝いをしていたからな」
「やっぱ、子供の頃からやっていると違いますねえ」
うらやましそうに言った。
「そんなことを考えている暇があるなら、もっと手を動かせ!」
甘い考えを口に出したことに親方が怒った。
「すいません!すぐやります!」
慌てながら持ち場に戻っていった。
「それだけじゃないんだよ。アイツは・・・」
事情を知っている親方は、悲しそうにボソリと小さく呟いた。
                            
      ―続く―





{あとがき}
はい、長編のオリジナルストーリーを公開しました。
一応、昔書いていたものに若干の修正をしましたが、基本的なところはそのままにしています。
メモリーに記載されていた最終更新をした年が「2009年」となっており、多くの点で「これどうやって後の展開にするんだっけ?」と記憶を掘り返しておりました。
さて、第一章は謎を残して終わりました。
なぜ、シュウは追われているのか?
最後の親方の知っているシュウの事情とは?
拙い文章ですが、今後の展開に期待してください。