
晴れ
のち曇り
午後から雨
。最低気温15.5度。最高気温24.2度。
今日から六月ですね。
みなさ~ん。気分も新たに良いスタートを切りましょう!
昨日(5/31)のブログの内容があまりにも稚拙な内容だったためか、「特上カルビさん、お体の具合大丈夫ですか?」というメールをある方から戴きました。
「全く心配に及びません。大丈夫です
」(←「ますます心配だ!」という声が聞こえて来ましたが、気のせいでしょう
)
さて、そこで今日はちょっぴりアカデミック(academic)な話題にしようと思います。
韓国語に「아름답다(アルムダプタ)」という言葉があります。
日本語では「美しい」と訳されます。この「아름답다(アルムダプタ)」という言葉の語源をご存知でしょうか?
私の専門は語彙論や韓国語文法ではないので、大学院で教授から伺ったお話しです。
この言葉の語源については諸説あるようですが、代表的な説は二つだそうです。
一つは「알다(アルダ=知る)」という動詞語幹に、用言を名詞化する接尾辞である「-음(ウム)」が付いた「알음(アルム=知(ち))」に「-답다(ダプタ=~らしい,~にふさわしい)」という接尾辞がさらにくっ付いたというものです。因みに「-답다(ダプタ=~らしい,~にふさわしい)」は名詞を形容詞化する働きを持っています。
すなわち、この説によれば「“알다(アルダ=知る)”ということが“아름다움(アルムダウム=美しさ)”の根源である」ということになります。勉強に限らず、知識を得ることは“아름답다(アルムダプタ=美しい)”ということなのですね。
二つ目は私も大好きな説です。
“아름답다(アルムダプタ)”という言葉は十五世紀頃から数多くの文献で見られるそうです。それらの文献では“아름답다(アルムダプタ)”の“아름(アルム)”は現代の韓国語でいう“나(ナ=私)”という名詞として使われているというのです。
つまり、この説によれば“아름답다(アルムダプタ=美しい)”はすなわち“나답다(ナダプタ=私らしい)”という意味になります。「“私らしい=自分らしい”ことは“美しい”」だなんて、とっても素敵だと思いませんか?
一つ目の説には韓国語文法における造語法上、無理があるという見解があるそうです。また二つ目の説は“아름(アルム)”が“私”という意味では無くて、正確には“아(ア=我)"が“私”という意味を帯びているのだという見解が多数を占めているそうです。
その他にも研究者によって様々な議論がなされていて、どの説が正しいのかは今後も熱い議論が交わされることと思います。
その真偽は別として「“自分らしい”ことが“美しい”」という説は、韓国語の奥深さを感じさせてくれます。
私はこの話しを伺ってから、韓国語がより一層好きになりました
。
「韓国語を勉強して見ようかなぁ~?」と思い悩んでいるアナタ!そう、アナタですよ!ぜひ悩んでなんかいないで、韓国語の世界を一度体験してみてください。
日本語話者の私たちにとっては、世界で一番学びやすい外国語なんですから
写真は韓国の代表的な人形作家であるイ・スンウン(이승은),ホ・ホンソン(허헌선)夫妻による作品。作品名は『会社帰り(テグンギル=퇴근길)』(会社帰りに、途中まで迎えに出て来た母親をおぶって家に帰るお父さんと、子供たちの表情が何ともやさしいと思いませんか?)。



今日から六月ですね。
みなさ~ん。気分も新たに良いスタートを切りましょう!
昨日(5/31)のブログの内容があまりにも稚拙な内容だったためか、「特上カルビさん、お体の具合大丈夫ですか?」というメールをある方から戴きました。
「全く心配に及びません。大丈夫です


さて、そこで今日はちょっぴりアカデミック(academic)な話題にしようと思います。
韓国語に「아름답다(アルムダプタ)」という言葉があります。
日本語では「美しい」と訳されます。この「아름답다(アルムダプタ)」という言葉の語源をご存知でしょうか?
私の専門は語彙論や韓国語文法ではないので、大学院で教授から伺ったお話しです。
この言葉の語源については諸説あるようですが、代表的な説は二つだそうです。
一つは「알다(アルダ=知る)」という動詞語幹に、用言を名詞化する接尾辞である「-음(ウム)」が付いた「알음(アルム=知(ち))」に「-답다(ダプタ=~らしい,~にふさわしい)」という接尾辞がさらにくっ付いたというものです。因みに「-답다(ダプタ=~らしい,~にふさわしい)」は名詞を形容詞化する働きを持っています。
すなわち、この説によれば「“알다(アルダ=知る)”ということが“아름다움(アルムダウム=美しさ)”の根源である」ということになります。勉強に限らず、知識を得ることは“아름답다(アルムダプタ=美しい)”ということなのですね。
二つ目は私も大好きな説です。
“아름답다(アルムダプタ)”という言葉は十五世紀頃から数多くの文献で見られるそうです。それらの文献では“아름답다(アルムダプタ)”の“아름(アルム)”は現代の韓国語でいう“나(ナ=私)”という名詞として使われているというのです。
つまり、この説によれば“아름답다(アルムダプタ=美しい)”はすなわち“나답다(ナダプタ=私らしい)”という意味になります。「“私らしい=自分らしい”ことは“美しい”」だなんて、とっても素敵だと思いませんか?
一つ目の説には韓国語文法における造語法上、無理があるという見解があるそうです。また二つ目の説は“아름(アルム)”が“私”という意味では無くて、正確には“아(ア=我)"が“私”という意味を帯びているのだという見解が多数を占めているそうです。
その他にも研究者によって様々な議論がなされていて、どの説が正しいのかは今後も熱い議論が交わされることと思います。
その真偽は別として「“自分らしい”ことが“美しい”」という説は、韓国語の奥深さを感じさせてくれます。
私はこの話しを伺ってから、韓国語がより一層好きになりました

「韓国語を勉強して見ようかなぁ~?」と思い悩んでいるアナタ!そう、アナタですよ!ぜひ悩んでなんかいないで、韓国語の世界を一度体験してみてください。
日本語話者の私たちにとっては、世界で一番学びやすい外国語なんですから

写真は韓国の代表的な人形作家であるイ・スンウン(이승은),ホ・ホンソン(허헌선)夫妻による作品。作品名は『会社帰り(テグンギル=퇴근길)』(会社帰りに、途中まで迎えに出て来た母親をおぶって家に帰るお父さんと、子供たちの表情が何ともやさしいと思いませんか?)。
はじめまして!ようこそお越し下さいました。心より感謝致します。
また、コメントありがとうございます!
私も語源には決して詳しくないのですが、大学院の講義などで教授からお話しを伺うたびに“目からウロコ”状態です。
で、すぐに韓国の友人に「○○の語源知ってる?」とついつい受け売りしたくなってしまうんですよね
どうか、これを機会にこれからもご贔屓に!宜しくお願いします!