特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

卒業おめでとう!

2005-06-14 21:15:13 | 韓国留学記
 曇り夕方から雷雨。最低気温20.3度。最高気温31.8度。

 ちょっぴり季節外れだけれど、今回のブログは卒業式の話題。

 今日は延世(ヨンセ)大学附属の言語研究教育院韓国語学堂(ハングゴハクタン)で第173回卒業式が午前十一時から行われた。
 卒業生(1年半、あるいは2年に渡る教育課程を修了した者)と修了生(最上級の6級のみを修了した者)がそれぞれ55名と5名の合わせて60名が式に臨んだ。

 私は元々、時間さえあれば韓国語学堂(ハングゴハクタン)の卒業式には参席するようにしている。自分が卒業した時を思い出し、気持ちを“リフレッシュさせる”ためである。今回は日本人の友人二人が無事卒業を迎えたこともあり、花束片手に参席だ。

 私がここを卒業したのは、2002年の3月である。ちょうど160回目の卒業式だった。それから3年と3ヶ月もの月日が流れたことになる。本当に時間が過ぎるのは速いものだ。

 延世大学校(ヨンセテハッキョ=연세대학교)は120年前(1885年)にキリスト教(プロテスタント)のアメリカ人宣教師が創設した学校ということもあり、卒業式では必ず賛美と聖書の朗読、そして牧師先生による短い説教と祝祷(しゅくとう)が行われる。

 そして、韓国語学堂(ハングゴハクタン)の卒業式に欠かせないのが、卒業生たちの鮮やかな衣装である。
 女性の多くは韓国の伝統衣装である「チマチョゴリ(치마저고리)」姿で式に臨む。
 男性の場合はやはりスーツ姿が圧倒的に多いが、韓国の伝統衣装である「パジチョゴリ(바지저고리)」姿で出席する者も少なくない。

 お祝いの席で着る「チマチョゴリ(치마저고리)」や「パジチョゴリ(바지저고리)」は派手な原色を使ったものが多いので、式場の雰囲気はとても華やかである。もちろん卒業生は世界各国から韓国語を学ぶために集まった外国人や在外同胞(韓国人)なので、肌や瞳そして髪の色は実に様々だ。そんな卒業生達が、韓国の伝統衣装である「韓服(ハンボッ=한복)」に身を包んだ姿を見るだけでも、卒業式に足を運ぶ価値は充分にある。

 また、自国の伝統衣装に身を包んで出席する学生も多い。今日も中国とベトナム出身の女子学生はそれぞれ伝統衣装で出席し、会場から盛んに拍手を浴びてた。今まで私が出席した卒業式では袴姿の日本人卒業生は見かけたことがあるが、振袖姿などはさすがに見かけたことがない。和装で出席すれば、目立つこと請け合いなのだが、さすがに着付けと動きやすさを考えると容易なことではない。また和服の場合は特に、普段から着慣れていないと、見た目からして美しくなくなってしまうという難点もある。その点「韓服(ハンボッ=한복)」は「和服」に比べたら着付けも、身動きも楽に出来るので便利である。

 修了証を嬉しそうな表情で受け取る、卒業生一人一人に暖かい拍手を送りながら、卒業を共に祝えるということは、同じ学び舎で学んだ者として、何ものにも勝る喜びである。と同時に、私自分も気持ちを新たに韓国での学びの日々をこれからも続けて行きたいと改めて誓った。

 今日、韓国語学堂(ハングゴハクタン)を巣立っていった、60名一人一人の更なる活躍を願ってやまない。「卒業おめでとう!お疲れ様でした

 因みに、韓国の大学での卒業式では卒業生が「韓服(ハンボッ=한복)」を着る習慣はない。全員博士帽(学士や修士でも)を被り、黒いガウンを身にまとって行われるのが普通である。

 写真は今日無事に卒業式を迎えた60名の学生達と、院長先生をはじめとした諸先生方。韓国語学堂(ハングゴハクタン)の正面玄関前での記念撮影の際に、私も横からコッソリ一枚撮らせていただきました

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