特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

立ち位置

2008-06-07 20:45:25 | 時事問題
晴れ.最低気温20.6度. 最高気温26.2度.

 四川大地震発生前の「中国バッシング」はひどかった.もちろん中国側にも非難されるだけの問題があることは確かだ.しかし日本の25倍という国土に13億もの人たちが暮らしているのである.民族にしても,漢民族をはじめ50以上もの少数民族がいる.そんな大国を単に「中国」という名で一括りにするのは無理がありすぎる.

 テレビや新聞などで報道される出来事はあくまでも断片的なもので,全てではないということだ.「絵になる画面」や「ショッキングな事件・事故」を優先的に流すマスコミに呑まれてしまう前に,自分の五感を鍛え,ブレない“自分の立ち位置”を決めることが大切だと思う.

 私は日本にいるときは日本というフィルターを通じて韓国を見られた.逆に韓国に暮らしていた時は韓国というフィルターを通して日本を見られた.それらを通じて二つの国を見る際の“自分の立ち位置”が自然と定まったことは何にも勝る大きな収穫だ.