特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

世宗文化会館でパク・ジョンヒョンする

2005-09-04 23:49:23 | パク・ジョンヒョン(リナ・パーク)
 曇り時々晴れ。最低気温20.2度。最高気温26.0度。台風の影響か涼しい風が吹く一日。秋を実感
 
 今夜(9/4)は五ヶ月ぶりにパク・ジョンヒョンのライブを堪能して来ました。しかも今回の会場は韓国内で最も伝統と格式のある世宗文化会館(セジョンムナフェグァン=세종문화회관)の大ホールです。大ホールの客席は一階から三階までを合わせて3,822席あります。以前はただ大きいだけで、設備も老朽化して決して良いホールとは言い難かったのですが、約一年ほど前に内部の改装工事を行いました。お陰で従来に比べると音響設備も改善され、客席からステージも観やすくなり、シートの座り心地も格段に良くなった印象を受けました。韓国を代表する文化芸術公のメッカに相応しく、グレードアップが図られていたようです。
 
 写真はソウル市内のあちこちに貼り出された今回のライブ「Just AcousticⅡ」のポスター。写真をご覧になればお分かりでしょうが、ソウルの街ではライブや演劇のポスターが無秩序にベタベタ貼り出されているのが普通です。ポスターの上に新たなポスターが重ね貼りされてゆきます。
 


 昨日(9/3)と今日(9/4)の二日間にわたる公演は全てSold out!私は七月半ばにチケットを取ったのですが、その時点で最も高いR席(77,000ウォン=約8,500円)は全て売り切れでした。そこで今回はS席(66,000ウォン=約7,300円)の最前列(とはいっても二階席中央)を取りました。でも、これは正解!今回の公演は通常のミュージシャンの他に小規模のオーケストラ(アンサンブル)も演奏に加わった本格的なものでした。そのため広い舞台の奥までめいっぱい使っており、二階席からはステージ全体が見渡せて、舞台演出も充分に楽しめました。
 
 それにしてもパク・ジョンヒョンのライブは他の韓国人アーティストのそれに比べると、音響や照明などの演出に大変気を遣っているのが判ります。本人はもちろん、スタッフやミュージシャンたちが、わざわざ会場まで足を運んでくれたファンに対して、最高のライブを届けようとする熱意がひしひしと伝わって来ます。これも世宗文化会館(セジョンムナフェグァン=세종문화회관)の客席を、たった一人で満席に出来るだけの人気と実力を兼ね備えている彼女だからこそ可能なのだと思います。
 
 今日のライブは午後五時から七時半までの二時間半に渡って、今まで韓国内で発売された五枚のアルバムの中から代表的な曲を数曲ずつピックアップし、夏や秋に似合う曲。そしてバラード系の曲を歌い上げてくれました。今回もオリジナルに比較的忠実なものから、大胆なアレンジを加えたものまで聴いている者を決して飽きさせない内容でした。

 彼女の歌唱力については今さら言うまでもありませんが、今回驚いたのが彼女の韓国語。前回のライブの時よりもMCがかなり上達していました。耳もいいせいか、発音も綺麗です。でもたまにちょっぴりヘンな表現を使ったりして、お客さん達が小さな声でツッコミを入れていたのには笑いました。いくら韓国人の血が流れているとはいえ、アメリカ生まれの彼女にとって韓国語は第二言語なんですよね。歌ももちろんですが、言葉についても見えないところで必死に努力を重ねているのだと思います。頑張れパク・ジョンヒョン!。頑張れリナ・パーク

 アンコールの曲を歌う前に彼女が「年内の韓国内での公演は今日が最後になりそうです。韓国以外の場所でも活躍する機会を与えられたので、年内はそちらでの活動に力を注ぐつもりです」と述べ、来年(2006年)韓国のステージに再び戻ってくることを約束していました。具体的な国名は明かしてくれませんでしたが、年末までは日本を含むアジア各国での活動に専念するようです。日本国内のファンの皆さん、乞うご期待!

 ところで、韓国でライブチケットを取る場合はネットのチケット取り扱いサイトを利用するのが一般的です。しかし外国人の場合は住民登録番号が無いので、多くのサイトで会員加入が出来なかったり、出来たとしてもチケット予約や代金の支払いはネット上で行えないことも少なくありません。そこで、大型書店の中などにあるプレイガイドまで足を運ぶことになります。しかし、いざ行って見ると自分が欲しい席が既に埋まっていて悔しい思いをすることもしばしば・・・。そんな時は直接ライブ会場のチケット販売所に電話をして見ましょう(ネットで検索すれば電話番号が掲載されています)。良い座席は会場のボックスオフィスが押さえている場合が多いのです。また万一、全席売り切れでチケットが全く取れない場合でも、キャンセルが発生する公演前日などに会場へ直接電話を入れると良い席が取れることがあります。当日券発売の有無も会場のチケット販売所に直接問い合わせれば、大抵の場合親切に教えてくれますよ。
 また延世(ヨンセ)大学梨花女子(イファヨジャ)大学などの大学生協でも映画やコンサートチケットを扱っているところは多いので、学校に行ったついでに訊いてみるのも良いかも知れません。

祝・パク・ジョンヒョン日本初ワンマンライブ!

2005-06-12 12:59:58 | パク・ジョンヒョン(リナ・パーク)
 晴れ。最低気温17.5度。最高気温27.6度。中途半端に蒸し暑い。
 
 朝五時に起床。
 シャワーを浴びて、主日礼拝に行ってきました。

 例によって、教会にはソウル駅から路線バスに乗って向かいました。
 
 今朝のバスも気持ち良いくらい飛ばしてくれました。運転席のすぐ後ろの席に座ったので、スピードメーターを見ていたのですが、平均時速65km。最高時速は90km。さすがに100kmまでは出してませんでしたが・・・。停留所の手前で50km位にスピードを落とし、前の乗り口のドアを開けたまま滑り込んで行きます。乗客がいると見ると、ブレーキを踏みますが、停留所で待っているお客さんが、乗る意思を示さない場合は停留所の5m手前くらいから再び加速し、アクセルを一気に踏み込みます。
 
 途中の信号待ちの際、左車線に大型のダンプトラックが並びました。するとバスの運転手さん、何を思ったのかダンプトラックの運転手さんのほうをちらっと見て、歩行者用信号機が赤になった途端にジリジリと前進を初めました。それに負けじとオレンジ色のダンプトラックもジリジリ前進を始めるではありませんか・・・。そして車道の信号が青に変わったと同時に一気にアクセルを踏み込みました。土砂を満載したダンプトラックも物凄いエンジン音を立てて、私が乗っているバスに負けじと、スタートを切りました。青の路線バスオレンジの大型ダンプトラックの壮絶なバトルが突如始まったのです。出だしは圧倒的に路線バスの勝ちです。何せ運転手さんと乗客は私を含め二人しかいませんでしたから。しかも早朝ということもあり、エアコンは切ってあります(バトルに備えていたのでしょうか?)。
 
 しかし、油断は禁物。バス停近くでスピードを落とした隙に、ダンプトラックに抜かれてしまったのです。遅れを取り戻そうと必死の路線バス。このまま逃げ切りを図りたいオレンジ色のダンプトラック。しばらくダンプトラックの優位が続いたのですが、途中信号が赤になってしまいました。その間に我が青の路線バスはダンプトラックに無事追いつき、しかも鼻先5mほど優位に立ちました。
 
 信号が青になった瞬間、ダンプトラックが急に幅寄せをしてきました。どうやら相手も相当頭に来ているようです。我がバスの運転手さん、少しも動じることなく、アクセルに力を込めます。唸り声を上げるエンジン、轟音で幅寄せしてくるダンプトラック。我がバスの運転手さんはこのまま逃げ切ろうと必死です。ダンプトラックもジリジリ、ジリジリと迫ってきます。ついに2台の運転席が並びました。両者とも最後の力を振り絞って加速します。この時、最高時速90kmを記録。

 漢江(ハンガン)が見えてきたところで、我がバスは右折。ダンプトラックは直進して行きました。ついに、我がバスが勝ったのです!しかし、バスの運転手さんは興奮冷めやらぬのか、スピードが落ちる気配は全くありません。右急カーブ一車線の高架橋を走っている時は、さすがに身の危険を感じました。しかし今朝も無事教会へ到着。感謝!ソウル駅から15分もかかりませんでした。まるでタクシー並みの速さです。天下無敵のソウル市路線バス。

 九時からの礼拝に出席したのですが、ちょうど隣の席に幼稚園生くらいの女の子連れの家族が座って、女の子が礼拝の最中落ち着き無く席の回りを盛んに動き回っていたので、説教に全く集中出来ませんでした。しかし、無事礼拝に出られて、祈りと賛美の時間を持てただけでも感謝しなければ。とにかく、今週も主との交わりからスタートを切れたので、個人的には大変嬉しいです

 韓国語礼拝が終わって、今日もすぐに家に戻りました。
 やはり、何だかんだ言っても、外出はとても疲れます(体力的よりも精神的に)。回復するまで焦らず、徐々に体を慣らして行きたいと思います。

 話しはガラッと変わって、愛しのパク・ジョンヒョン(リナ・パーク)さまが、日本の公式ホームページでコメントしていた通り、去る六月十日に日本でワンマンライブを行ったそうです
 gooのみならず、Yahoo!芸能ニュースでも紹介されていました。観客1,000人と書いてありましたが、それだけ注目されている証拠でしょう。

 ライブレポートは私がいつも遊びに行っているチロルさんのブログをご覧下さい(コメントありがとうございます)。
 ところで、パク・ジョンヒョンが“韓国の宇多田ヒカル”と呼ばれているとは知らなかった。私にはあまりピンと来ないけれど・・・。
 とにかくファンの一人として日本国内での今後の活躍を応援したいと思います

 写真は無事に日本で初のワンマンライブを終えたパク・ジョンヒョン(リナ・パーク)さま。韓国のKBS(韓国放送)2FMの『ユ・ヨルの音楽アルバム(유열의 음악앨범)』より。

思いっきり“パク・ジョンヒョンした”夜

2005-04-10 23:55:06 | パク・ジョンヒョン(リナ・パーク)
 晴れ。最低気温9度。最高気温17度。

 今回も懲りずに、パク・ジョンヒョンさまの話題(ネタ)です。
 どうか、そんな嫌な顔をしないで最後まで読んで行ってやって下さい。

 パク・ジョンヒョン-する【朴正-する】韓国内で“ライヴの妖精”との異名を取る歌手、朴正(パク・ジョンヒョン)のライヴに行くこと。またはCDやDVD、PV(プロモーションビデオ)などで歌を聴くこと。
 
 パク・ジョンヒョン-しまくる【朴正-しまくる】彼女のライヴでの歌声を聴いて、感動のあまり全身鳥肌状態になること。時間を忘れて、歌に酔いしれること。ライヴ終了後、稀に放心状態に陥る場合もある。=パク・ジョンヒョン編(2004)「朴辞林(ぱくじりん)」より。


 「アンニョンハセヨ!『特上カルビの記のみ気のまま』をご覧のみなさん、初めまして。リナ・パークこと、パク・ジョンヒョンです。日本でも去年(2004年)の11月25日にデビューシングルとアルバムをリリースしました。ぜひ一度私の歌を聴いて下さい。ありがとうございました

 
 皆さんの叱咤激励に支えられ、「特上カルビの記のみ気のまま」のブログ開設3ヶ月目を無事迎えることができました。ありがとうございます!これもひとえに皆様のお陰でございます!先にご紹介した通り、パク・ジョンヒョンさんからもお祝い(というか、完全にCDのプロモーションですね)のメッセージを戴いております。

 私がこのブログを通じて強力にお薦めする、お薦めしまくっているパク・ジョンヒョン(リナ・パーク)さまのライヴコンサート「JUST ACOUSTIC」に今夜行って来ました。今回は韓国での五枚目のアルバム「On&On」の発売を記念したものだったのですが、いやぁ~やっぱりパク・ジョンヒョンさまの歌は素晴らしい!の一言に尽きます。期待を裏切りません。

 CDで聴くのも良いですが、ぜひライヴに足を運んでいただきたいですね。日本でのライヴならチケットもそう高くないと思いますし、韓国に比べればまだ知名度もさほど高いとは思えないので今がチャンスです。日本国内向けのホームページもようやく開設されたので、騙(だま)されたと思って彼女の歌を聴きに行ってあげて下さい。決して損はさせません。

 韓国の歌手(グループ)はコンサートでもいわゆる「クチパク」が多いのです。歌番組なんかになると歌もそうですがバックバンドの演奏までも録音というのが珍しくありません。そんな中にあって、パク・ジョンヒョンさまはライヴの醍醐味を思う存分味合わせてくれます。

 今回も二時間半に渡って一つ一つの歌を丁寧に、しかも大胆で見事なアレンジも加えて、楽しませてくれました。会場も音響設備がしっかりとした中規模のホール(LGアートセンター)だったので、会場運営から舞台演出に至るまで、実に丁寧な作りでした。
 お客が沢山入れば良いとばかりに大型体育館などを会場として使用し、音響設備も劣悪なら会場運営もバイトのスタッフに任せてしまうのが当たり前となっている昨今の韓国ライブ事情を憂いているかのようにも思えました。

 今日のライヴは一階席の十列目の中央で、ベストポジションでした。七万七千ウォン(七千七百円)を払った甲斐がありました。それにしても、韓国のライヴコンサートは何故にこんなに高いのでしょうか?音楽は全てネット上からダウンロードしてしまい、CDが全く売れない分をライヴで回収しようとしているのでしょうか?

 つい先日もお話ししましたが、映画料金が7,000~8,000ウォン(700~800円)ですからね。映画並みとまでは言いませんが、もう少し安ければもっと気軽に楽しめるのにと思ってしまいます。

 写真は今夜行って来たライヴのポスター。「On&On」の時とは一変して、白を基調にデザインされています。