曇り朝のうち一時雨。最低気温-3.5度。最高気温7.5度。風が強い一日。
以前、下の階に下宿していた日本人のYさんが久しぶりにソウルへ遊びに来た。夕方、Yさんと一緒に東大門(トンデムン=동대문)にある「タッカンマリ(닭한마리)」の専門店へ。つい最近、韓国内でも鳥インフルエンザが人に感染していた事実が明らかになったばかり。しかし店内を見渡す限り全く商売には影響が無いようだ。見事にどのテーブルもお客さんで埋まっている。焼酎(ソジュ=소주)片手に皆さん実に上機嫌。
お腹が一杯になったところで、昨年末にリニューアルオープンを果たした「Nソウルタワー」へ向かった。
「Nソウルタワー」はソウル市の中心部にある南山(ナムサン=남산)の山頂に建つ電波塔だ。テレビやラジオの電波を送信している。タワー自体の高さは236mだが、南山(ナムサン)山頂までの海抜(243m)を合わせると海抜479mとなる。つまり「東京タワー」(333m)よりも146mも高いということで、韓国の人たちの溜飲が下がるというわけだ。同じくソウル市のヨイド(여의도)にある「63(ユクサム)ビルディング(63빌딩)」も池袋にある高層ビル「サンシャイン60」と同じ地上60階建てなのだが、地下3階の分も加えると63階になるので「63(ユクサム)ビルディング」と呼ばれている。とにかく韓国では、お隣の国に対するライバル意識は尋常ではない。
今回のリニューアルであらゆる箇所が見事に生まれ変わった。以前の寂びれた雰囲気は微塵も感じられない。展望台に設けられたお手洗いもその一つ。その名も「空の化粧室(ハヌレ ファジャンシル=하늘의 화장실)」。日本語版のパンフレットでは「スカイ化粧室」となっている。少しでも“お洒落な雰囲気”を醸し出そうとした努力は認めてあげたいが、いかんせんカタカナと漢字語の相性がイマイチ。ここは素直に「空の化粧室」としたほうが断然スッキリする。トイレだけにスッキリしないと非常に困る。で、内部がどんな具合かというと・・・。ご覧の通り。
「Nソウルタワー」のパンフレットには「空の化粧室」について以下のようなコメントがついています。
「하늘의 화장실」:서울에서 가장 높은 화장실인 N서울타워의 하늘 화장실. 아름답고 시원하게 펼쳐진 서울 풍경을 바라보며 잊지 못할 쾌감을 느껴보세요.
「空の化粧室」:ソウルで最も高い(所にある)化粧室である「Nソウルタワー」の「空の化粧室」。美しく見事に広がったソウルの街並みをながめつつ、忘れられない快感を味わってください。そこのアナタ!そう、アナタです!あなたもぜひソウルで忘れられない快感を味わってみませんか?
追記(2/28):残念ながら女性用トイレはどのような構造になっているか未確認です。
以前、下の階に下宿していた日本人のYさんが久しぶりにソウルへ遊びに来た。夕方、Yさんと一緒に東大門(トンデムン=동대문)にある「タッカンマリ(닭한마리)」の専門店へ。つい最近、韓国内でも鳥インフルエンザが人に感染していた事実が明らかになったばかり。しかし店内を見渡す限り全く商売には影響が無いようだ。見事にどのテーブルもお客さんで埋まっている。焼酎(ソジュ=소주)片手に皆さん実に上機嫌。
【写真上】これが「タッカンマリ(닭한마리)」。キムチやコチュジャン(고추장)といったヤンニュム(양념=調味料)などを加えて戴く。
ちなみに「タッカンマリ(닭한마리)」の「タッ=닭」は“鶏”、「ハンマリ=한마리」は“一羽”とか“一匹”という意味。強いて言うなら、韓国風鶏鋤(とりすき)鍋といったところか? 私は辛いものが苦手な上に、「刺激物を避けるように」と主治医の先生から言われているので、ほとんど何も加えずにタレだけで戴いた。それでも十二分に美味しい。鶏を食べ終わったあとは、ラーメンなどを入れたりもする。お腹が一杯になったところで、昨年末にリニューアルオープンを果たした「Nソウルタワー」へ向かった。
「Nソウルタワー」はソウル市の中心部にある南山(ナムサン=남산)の山頂に建つ電波塔だ。テレビやラジオの電波を送信している。タワー自体の高さは236mだが、南山(ナムサン)山頂までの海抜(243m)を合わせると海抜479mとなる。つまり「東京タワー」(333m)よりも146mも高いということで、韓国の人たちの溜飲が下がるというわけだ。同じくソウル市のヨイド(여의도)にある「63(ユクサム)ビルディング(63빌딩)」も池袋にある高層ビル「サンシャイン60」と同じ地上60階建てなのだが、地下3階の分も加えると63階になるので「63(ユクサム)ビルディング」と呼ばれている。とにかく韓国では、お隣の国に対するライバル意識は尋常ではない。
【写真上】南山(ナムサン)の山頂に建つ「Nソウルタワー(N서울타워)」
私は「Nソウルタワー」がリニューアルオープンして訪れたのは今回で二度目たが、夜景を見るのは初めてだった。昼間の眺めももちろん素晴らしいが、ソウルの夜景が思った以上に美しいのには驚かされた。実は1988年の夏に「ソウルタワー」を初めて訪れたのだが、その頃は夜景と言っても幹線道路に沿った黄色い街路灯と、教会を示す赤い十字架だけがやけに目立つ、暗くて寂しいものだった。それにその頃は、依然として南北の緊張状態が続いており、軍事上の理由から高所からの写真撮影は全て禁止されていた。その時に比べるとソウルの街は格段に明るく華やかになり、写真撮影も自由に出来るようになった。ソウルの夜景を眺めながら18年という歳月の長さと、南北関係の変化を実感せずにはいられなかった。今回のリニューアルであらゆる箇所が見事に生まれ変わった。以前の寂びれた雰囲気は微塵も感じられない。展望台に設けられたお手洗いもその一つ。その名も「空の化粧室(ハヌレ ファジャンシル=하늘의 화장실)」。日本語版のパンフレットでは「スカイ化粧室」となっている。少しでも“お洒落な雰囲気”を醸し出そうとした努力は認めてあげたいが、いかんせんカタカナと漢字語の相性がイマイチ。ここは素直に「空の化粧室」としたほうが断然スッキリする。トイレだけにスッキリしないと非常に困る。で、内部がどんな具合かというと・・・。ご覧の通り。
【写真左】洗面台から眺めた「空の化粧室」。 【写真右】小便器の眼下に広がる美しいソウルの夜景。
どうですか?素敵でしょう。この小便器、一番奥は台がついているので問題がないのですが、手前の台の無い二つは便器の位置が微妙に高いのです。いわゆる「American standard」という訳ですよ。足が短いカルビにとっては、脹脛(ふくらはぎ)をピクピクさせつつ、微妙に爪先立ちをしたまま用を足さねばならず、夜景を眺めている余裕などございませんでしたのよ!「空の化粧室」でソウルの景色を満喫されたい諸兄には、一番奥の小便器を強くお勧めする次第であります。「Nソウルタワー」のパンフレットには「空の化粧室」について以下のようなコメントがついています。
「하늘의 화장실」:서울에서 가장 높은 화장실인 N서울타워의 하늘 화장실. 아름답고 시원하게 펼쳐진 서울 풍경을 바라보며 잊지 못할 쾌감을 느껴보세요.
「空の化粧室」:ソウルで最も高い(所にある)化粧室である「Nソウルタワー」の「空の化粧室」。美しく見事に広がったソウルの街並みをながめつつ、忘れられない快感を味わってください。そこのアナタ!そう、アナタです!あなたもぜひソウルで忘れられない快感を味わってみませんか?
追記(2/28):残念ながら女性用トイレはどのような構造になっているか未確認です。