特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

これで、あなたも思う存分話せます!

2005-12-19 22:03:07 | ソウル見て歩き
 晴れ最低気温-9.8度。最高気温0.3度。日中は陽射しも出て暖かかった。

 今朝(12/19)地下鉄の車内でこんなものを見かけました。

 上部にICチップ内臓のプリペイドカードである“T-money”の読み取り機(白い四角形の部分)があったので、私も初めは、金額をチャージする機械かとばかり思いました。でも、地下鉄の車内という不特定多数の人を前に現金を取り出して、チャージする人がどれだけいるというのでしょうか?いや待てよ、カード専用の乗り越し精算機かも知れない。とにかくどんな機械なのか?何故地下鉄の車内に突如設置されたのか?気になって仕方がありませんでした。

 着膨れでただでさえ混雑に拍車がかかっている冬の朝、他人(ヒト)の迷惑も考えず、私はお目当ての機械目指してジリジリと前進。さすがに写真を撮るのはためらわれましたが、今日の私はどうかしていたんです。たぶん、好奇心のほうがはるかに勝っていたのでしょう。自分でも何故こんなことをしてしまったのか・・・。今はとても後悔しています。何故なら、車内の視線を一身に浴びながらもデジカメのシャッター一心不乱に切っていたのですから。一枚、二枚、三枚、おしまい

 実はコレ携帯電話の急速充電器なのです。
 液晶画面の解説によると、料金は一回につき千ウォン(およそ87円)。決済は先にもご紹介したICチップ内臓のプリペイドカードである“T-money”で行います。それでカードの読み取り機がついていたわけです。
 やり方は簡単。携帯電話本体からバッテリーを外して、バッテリーのみを下の“挿入口”へ差し込みます。そして待つこと十分。挿入口上のランプが全て緑色に変わったら無事充電完了という次第。下の写真は私が使っているキーホルダータイプの「T-money」です(↓黒い長方形のモノ↓)。「T-money」についてはこちらを参照下さい。

 いやぁ~、携帯電話のバッテリーの消耗が驚くほど速い韓国ならではの機械です。しかも地下鉄の車内に設置してあるところが何とも憎いじゃないですか。鉄道会社がお客さんに電気を売るってことですよ。しかも液晶画面では広告を流すことが出来る。何ともオイシイ商売です。ソウル地域では今月(2005年12月)から携帯電話でテレビのデジタル放送が視聴できるようになったので、それを見込んでの商いといったところでしょうか?

 でも不安な点もあります。果たしてこれから先、きちんと機械のメンテナンスが行われるのか?韓国の場合、設置したのはいいけれど“設置しっぱなし”というのが意外と多い。ある日突然「故障中」とか「点検中」あるいは「調整中」という貼り紙がペタっと貼り付けられて、いつの間にか姿を消すという事例を何度も目にしているだけに、実に心配です。現在はお試しキャンペーン期間中なのか、「無料充電期間」と液晶表示がありました(いつから有料になるのかは残念ながら未確認です)。

 「ケータイを急速充電したい方は、お早めにご乗車願いま~す!

 ちなみに私が乗ったのは地下鉄一号線。充電器は各車両に一台ずつ設置されていました。
 地下鉄一号線は国鉄と相互乗り入れている関係で地下から地上へ出る箇所、逆に地上から地下に入る箇所では室内の照明や冷暖房が切れます。今朝私が見た限りでは、携帯急速充電器も電源が切れていました。これは電流が地下鉄区間の直流(DC 1,500V)と国鉄区間の交流(AC 25,000V)に変わる際に絶縁区間を通過するせいなのですが、充電中に充電器の電源が切れてしまうという最悪の事態を避けるためにも、使用上の注意をよく読んでお使い下さい。  

リーダーは誰だ(チュドンジャガ ヌグヤ)!

2005-12-18 20:40:31 | 韓国留学記
 曇りのち昼前から雪のち晴れ。最低気温-14.0度。最高気温-3.7度。夕方から底冷え。寒すぎる!何故に主日(日曜日)の朝は寒さが厳しいの?

 まだ朝明け切れぬ前に家を出て朝九時からの礼拝に出席。先々週(12/4)に続いてヨハネの手紙1.3章11節~24節。リ・ジュンソク(리준석)牧師先生が『行いと真実によって愛し合いなさい(행함과 진실함으로 사랑하자)』というタイトルでお話ししてくださった。来週はクリスマス(12/25)なので、今週は洗礼式も行われた。私も受洗した時のことを思い出し、心を新たにした。礼拝を終えて外に出ると激しい雪。とにかく寒かった。下の写真は教会からの帰りに、雪の舞うソウル駅前で撮ったもの。

 ところで、このところハマっているコマーシャルがある。
 ロッテのアイスバー「オクドンジャ(옥동자)」に新たに加わった「コーヒードンジャ(커피동자)」CF(WMPで自動再生されます)がそれだ。実に馬鹿馬鹿しい言葉遊び。個人的には一番手前右のちょっと太目の男の先生が面白い。

 職員室に呼び出しを喰った男子生徒五人を前に担任の先生が「リーダーは誰だ!」と問いただすという設定。

教師:(男子生徒達を見回しながら)「リーダー(チュドンジャ=주동자)は誰だ?(チュドンジャガ ヌグヤ?=주동자가 누구야?)」
教師:(生徒Aを指差して)「リーダーはお前か?(チュドンジャガ ノヤ?=주동자가 너야?)」
生徒A:(“コーヒードンジャ”を取り出して)「私は“コーヒードンジャ”です(チョン、コピドンジャイムニダ=전, 커피동자입니다.)」
(♪職員室内の先生と生徒達が音楽に合わせて一斉に踊り狂う)
教師:「お前がリーダーだろ!(ニガ チュドンジャジ!=니가 주동자지!)」
生徒B:(“オクドンジャ”を取り出して)「“オクドンジャ”ですが・・・(オクドンジャンデヨ=옥동잔데요...)」
(♪職員室内の先生と生徒達が音楽に合わせて一斉に踊り狂う)
ナレーション:「ロッテ“コーヒードンジャ”、“オクドンジャ”=롯데 “커피동자” “옥동자”」
(♪職員室内の先生と生徒達が音楽に合わせて一斉に踊り狂う)
 
 担任の先生役には최강희(チェ・ガンヒ)が、生徒A(コーヒードンジャ)役には남창희(ナム・チャンヒ)、生徒B(オクドンジャ)役には주호(チュホ)がそれぞれキャスティングされ、他の出演者達はミュージカル俳優とのこと。踊り狂っている時と、そうでない時のギャップがたまらない。

BoAってスゴイのね

2005-12-06 23:58:35 | ソウル見て歩き
 晴れ最低気温-5.5度。最高気温0.1度。寒い。

 今夜(12/6)にソウルの蚕室体育館(チャムシル チェユックァン=잠실체육관)で行われた日韓友情年記念コンサートに行ってきました。

写真上:今回のライブ会場のすぐ隣にあるソウルオリンピックスタジアム

 日韓修交四十年を記念した日韓友情年のフィナーレを飾るにふさわしい超豪華ライブでした。
 何と言っても今回は参加アーティストがスゴイ。韓国からはBoA(ボア=보아)♪歌が流れます♪キム・ジョンクック(김종국)キム・ボムス(김법수)ピ(비=RAIN))SE7EN(セブン=세븐)東方神起(トンバンシンギ=동방신기)♪歌が流れます♪そしてフィソン(휘성)。日本からはV6中島美嘉(なかしまみか)そして平原綾香(ひらはらあやか)がそれぞれステージに立ちました。

 ソウルで平原綾香と中島美嘉の歌が聴けるとは思っていなかっただけに、思いっきり期待して会場へ向かいました。
 チケットはあるものの全席自由の先着順入場ということで、寒風吹き荒(すさ)ぶ中、午後四時過ぎから並んで待つこと二時間近く。外はすっかり陽も暮れて真っ暗。最後には手足の感覚が麻痺するかと思ったほど。中島美嘉の「雪の華」が「氷の華」に変わる頃、ようやく入場できました
 
 今回のライブの模様は十二月二十三日にNHKと韓国のMBCでそれぞれ放送されるそうです
 ライブの詳細についてはマスコミや他のブログなどでも取り上げられているので、そちらをご覧戴くとして、私は個人的に印象に残った点を幾つか書いておこうと思います(開演前の韓国語だけによる前説(マエセツ)で「フラッシュを使わなければ写真撮影は構わない」とのことだったので、フラッシュを使わずに撮影した写真を参考までに掲載します)

 平原綾香は「Jupiter」と「翼をください」を披露。歌はよかったけれど、いかんせん会場が体育館ということもあり音響設備が今ひとつ。

 中島美嘉は「雪の華」と「FIND THE WAY」の二曲をしっとりと歌い上げ、観客を魅了。「雪の華」は韓国でパク・ヒョシン(박효신)がカバーをしてドラマでも使われ、去年(2004年)の冬にヒットした韓国内でもお馴染みの曲です。それにしても彼女には圧倒的な存在感があります。良い意味で媚びるようなところがありませんし、実にそつが無いという印象を受けました。舞台に上がった途端に見事な“中島美嘉ワールド”を創り上げたところはさすがです。歌以外では、メイクをしていない彼女の“素顔”を見てみたいと思いました。

写真上:観客を魅了した中島美嘉

 V6がステージに登場すると会場は一気にヒートアップ。まるで韓国のアイドルが登場したかのようです。新曲の「Orange」からデビュー曲の「MUSIC FOR THE PEOPLE」までメドレー。バック転やバック宙の大サービス。彼らが韓国でこんなにも人気があるとは思いませんでした

写真上:会場を一気に盛り上げたV6

 韓国の歌手で歌の上手さが際立っていたのがキム・ボムス(김범수)。出演予定者のリストに名前が無かったのでシークレットゲストといったところでしょうか。『ポゴシプタ(보고 싶다)』のメロディーに合わせての、突然の登場には驚かされました。

写真上:見事な歌唱力を披露したキム・ボムス(김범수)

 「Girls On Top」と「MOTO」のダンス曲に続いて、「メリクリ」(だったと思います・・・)で締めくくったのはBoA。今日初めてBoAの歌とダンスを間近に見た私は、その迫力にただただ圧倒されてしまいました。噂では聞いていたものの彼女はホントにスゴイ!。もちろん天性のものもあると思うけれど、それ以上に真のエンターテイナーを目指して日々努力を積み重ねて来た成果でしょう。歌とダンスの際に見せる真剣な表情と、それ以外の時のはにかんだ表情や笑顔が実に印象的でした。

 

写真左:迫力あるダンスと歌で観客を圧倒したBoA 写真右:「メリクリ」をしっとりと歌うBoA

 帰りの地下鉄が混雑するのが嫌なのと会場内の寒さに耐えられず、大トリの東方神起(トンバンシンギ=동방신기)の歌と、ピ(비(RAIN))を除いた出演歌手全員によるフィナーレは観ず、夜の九時半過ぎに会場を後にしました。

写真上:ライブからの帰りに撮ったソウルオリンピックスタジアム

 今年の一月に行われたSUPER LIVE IN SEOUL(スーパーライヴ イン ソウル)にも行った私としては今回のライブも見逃すわけにゆきません。あらゆる手を尽くしてチケットを入手したというのは全くのウソで、実はライブがあるのを知ったのも先月(11月)末のこと。いつもチェックしている日本大使館のホームページを覗いたら観覧希望者を募っていたので、メールで応募したら運良く当選したという次第。日本大使館のホームページをこまめに覗いていると、たま~に良いことありますよ

今年もやりますスケートリンク

2005-12-05 23:10:06 | ソウル見て歩き
 快晴最低気温-8.8度。最高気温-1.8度。この冬最初の寒波!昨日(12/4)に比べて風が弱かった分、今日のほうが暖かく感じられた。

 今日(12/5)の午後、ソウル市庁舎前の「ソウル広場(ソウルクァンジャン=서울광장)」に行ったら、スケートリンク造りの真っ最中でした。
 去年(2004年)の冬に初めてソウル市庁舎前にお目見えした屋外スケートリンク。ドラマやコマーシャルの撮影にも使われ、話題になりました。今年(2005年)は今週の金曜日(12/9)午後六時から一般に開放されるそうです(有料)。 

  

写真左ソウル市庁舎と造成中のスケートリンク。ただ今の気温-5.5度。
写真右:手前の看板には“市民の方々のためにスケートリンクを設置しています”と書かれてある。写真奥左の白い建物はソウルプラザホテル。写真中央奥ではクリスマスに向けたイルミネーションの飾りつけも行われていた。クリスマスにむけて、夜のソウル広場を華麗に彩ってくれることでしょう。

写真上(おまけ):無造作に積まれたスケートシューズの山。これ、ゴミじゃありません。これから使うんです・・・


白銀のソウルを行く

2005-12-04 07:34:35 | 祈り
 のち晴れ最低気温-7.5度。最高気温-1.7度。風が強く厳寒。

 朝六時に起きて身支度を整え、教会へいざ出発
 外に出たとたんに冷気が全身を包む。冷凍倉庫に入ったようだ。
 昨夜から降り積もった雪が見事に凍って、地面はツルツル。坂道のみならず油断をすると平坦な道でも足を取られる。一歩一歩足元を確かめながら、オッカナビックリ停留所まで向かう。幸い車道には雪が積もっていなかったが、日陰の一部はアイスバーンになっていた。

  

写真左:昨日(12/3)雪が激しく降るソウルの夜をオレンジ色に染める街路灯 写真右:ベランダに置かれた醤油(カンジャン=간장)が入った甕(かめ)に積もった雪

 バスに乗ったら床に新聞紙が何枚も無造作に広げられていた。靴の裏に着いた雪(氷)を吸い取り、滑り止めの役割を果たしているようだ。それにしても、ちょっと雪が降ったくらいで安全運転をするなんて、プロとしてのプライドが許さないのだろうか?あるいは常に急発進、急停車の乱暴な運転をしなければならないという業界内での取り決めでもあるのだろうか?バスに乗り込んだお客さんは異口同音に「ミ、ミックロウォ(미,미끄러워∼=すっ滑る~っ)!」という言葉を発しながら、勢いよくバスの後部座席へと吸い込まれて行く。ブラックホールの如し。
 さすがに車内は普段の日曜日の朝よりも空いていたが、ガラガラというわけでもない。その反面、一般のドライバーは雪道でハンドルを握るのを嫌ってか車道はガラガラだ。お陰でバスはいつもよりも早くソウル駅前へと滑り込んだ。早い。早すぎる! 

  

写真左:今朝(12/4)のソウル駅前            写真右:同じく今朝(12/4)の旧ソウル駅舎

 いつものようにソウル駅で朝食を摂り、バスを乗り換えて教会へ。ソウル駅へ向かうバスとは一転して、見事にお客さんがいない。貸切状態だ。プチ贅沢気分を味わいながらバスはソウル駅から一路漢江(ハンガン)に向かって南へひた走る。漢江大橋(ハンガンデキョ=한강대교)の手前でハンドルを切って、河沿いを東へ。河面を照らす朝陽が車内にも射し込み、長いシルエットを床に描く。
 しばらくしてお客さんが二人ほど乗り込んできたが、私も含めて教会前の停留所で全員下車。さすがにこれだけ寒いと、どうしても済ませなければならない仕事や用件がなければ、外出を控えるのが普通だ。

 本日の説教の箇所はヨハネの手紙1.2章29節~3章10節。リ・ジュンソク(리준석)牧師先生が『神の子たち(하나님의 자녀들)』というタイトルでお話ししてくださった。いくら寒くても礼拝が始まる時間になると幼い子どもから年配の方まで、礼拝堂は一杯になる。いつもの見慣れた光景だが、改めてスゴイと思う。第一主日(日曜日)ということで聖餐に与ることもできて感謝

 午後は昨夜(12/3)日本から来た友人のYさんと仁寺洞(インサドン=인사동)で精進料理を食べ、慶福宮(キョンボックン=경복궁)を見学。陽射しはあるものの何しろ風が強い。日陰に入ると体感気温は一気に下がり「寝るな!寝るんじゃない!寝たら死ぬぞぉ~」の世界。久しぶりに耳がちぎれそうな感覚に陥り、手袋をはめているにもかかわらず、指先の感覚は完全に麻痺。口を思うように開けられず、舌もまわらなくなった。これはマズイとYさんと二人、アメリカ大使館の前を小走りに抜けて、教保文庫(キョボムンゴ=교보문고)に退避。テロリストに間違われなかったことを心から感謝した。

 ところで友人のYさんは今回一泊二日のソウルは初めての旅。短い滞在期間だったのでビジネスで訪れたのかと思いきや、どうやら違うらしい。旅の目的を聞いて驚いた。韓国系エアラインの訓練センターでB767のフライトシュミレーター体験をしてきたとのこと。体験ツアーのモニター募集に応募したところ運良く当選したそうだ。ちなみにYさんは別段“ヒコーキマニア”というわけでも無いごく普通のOL。高級ホテルの一泊朝食付きで参加費用お一人様20万円のツアー。皆様、いかがでしょうか?

 私も機会があれば、是非一度パイロット気分を味わって見たいものだ。どなたかスポンサーになって下さる方いらっしゃいませんか?(←オイ、カルビ自分で稼いで行きなさいっ!)