晴れ!最低気温16.6度。最高気温26.8度。
昨日(6/10)のフリーペーパーに韓国の熾烈な就職競争の現状が紹介されていた。以下その記事を紹介しようと思う。
【今年も就職は“針の穴”】-THE DAILY FOCUS(2005年6月10日付)一面より
就業競争率がここ3年連続最高記録を塗り変えるなど、就職難に一層拍車がかかり、深刻さを増している。
インターネット就業ポータルサイト「ジョブ・リンク」は今年上半期の公開採用を実施した64の企業について競争率を調査した結果, 平均競争率が去年上半期(85倍)と 2003年上半期(83倍)に比べて更に大きく上昇して102倍を記録。史上最高記録を更新したと9日明らかにした。
調査対象企業の中で競争率が100倍を超える企業が全体の46.9%の30社に達し、200倍以上の競争率を記録した企業も8社(12.5%)に達した。
去る5月3年ぶりに新入社員採用を実施した、「全国経済人連合会」は事務職5~6名の採用に 2,100名が殺到し、競争率400倍を記録した。
「仁川国際空港公社」は29名の募集に対して8,947名が応募し308倍を、「エンプラニ」と「韓国富士ゼロックス」もそれぞれ300倍の競争率を示した。
「GSホームショッピング」はショーホスト11名の選抜試験に2,975名もの応募があり、270倍の競争率を記録。「NHN」は経歴社員130名の募集に対して、2万名余りが志願し、競争率150倍を記録した。
今回の調査では“安全性”がキーワードとして浮かび上がり、公共機関の採用に高学歴者が志願するというの傾向が著しかった。
「韓国中部発電」は事務職の場合、競争率が314倍に急上昇し、「大韓住宅保証」は20名の募集に4,040名が志願して競争率が202倍に達した。
「中小企業振興公団」は10名の募集に1,510名(151倍)の応募があったが、志願者のうち弁護士(40名)、公認会計士(75名)など専門資格の所持者が167名もおり、TOEICのスコア900点以上の所持者が300名に達した。
10名の採用に1,345名の応募があった「住宅金融公社」では公認会計士、税理士、財務分析士、情報処理技師など専門資格所持者が243名で、志願者全体の24.3%、TOEICスコア900点以上の所持者が202名で15%をそれぞれ占めた。
398名を募集した「韓国電力公社」は学歴制限を廃止したが、 1万1,918名の応募者のうち、公認会計士79名、 税理士17名、 労務士9名、博士17名など137名の高人材が追し寄せた。
グループ企業の中では、「ロッテグループ」と「ハンファグループ」の競争率がそれぞれ50倍、 48倍を記録。「錦湖アシアナグループ」はオンライン入社募集を行わなかったにも係わらず、130名の募集に1,950名の応募があり、15倍の高い競争率を示した。
/パク・ヨンスン記者 (以上、引用終わり)。
韓国は以前から就職難であったが、この異常なまでの高い競争率を生み出した背景には、韓国では大企業と中小企業の待遇面の格差が非常に大きいこと。従って、大企業へ志願者が集中するという現象が起きる。また、一人で何十社と重複して志願している者の数が相当数にのぼること。そして、韓国をはじめとしたアジア各国を襲った“経済危機”以降、大企業でも大々的なリストラが断行されたことにより、給与は少なくともより安定した職場を求めたいという心理が志願者の中に働いていることが原因でないかと思われる。
逆に、中小企業ではいくら求人をしても、なかなか人材が集まらないという現象が起こっているのは日本と同様である。
参考までに、韓国の統計庁が発表した2004年12月期の失業率(季節調整前)は3.7%である。
写真はソウルの地下鉄駅などで無料配布されている「フリーペーパー」の一部。
昨日(6/10)のフリーペーパーに韓国の熾烈な就職競争の現状が紹介されていた。以下その記事を紹介しようと思う。
【今年も就職は“針の穴”】-THE DAILY FOCUS(2005年6月10日付)一面より
就業競争率がここ3年連続最高記録を塗り変えるなど、就職難に一層拍車がかかり、深刻さを増している。
インターネット就業ポータルサイト「ジョブ・リンク」は今年上半期の公開採用を実施した64の企業について競争率を調査した結果, 平均競争率が去年上半期(85倍)と 2003年上半期(83倍)に比べて更に大きく上昇して102倍を記録。史上最高記録を更新したと9日明らかにした。
調査対象企業の中で競争率が100倍を超える企業が全体の46.9%の30社に達し、200倍以上の競争率を記録した企業も8社(12.5%)に達した。
去る5月3年ぶりに新入社員採用を実施した、「全国経済人連合会」は事務職5~6名の採用に 2,100名が殺到し、競争率400倍を記録した。
「仁川国際空港公社」は29名の募集に対して8,947名が応募し308倍を、「エンプラニ」と「韓国富士ゼロックス」もそれぞれ300倍の競争率を示した。
「GSホームショッピング」はショーホスト11名の選抜試験に2,975名もの応募があり、270倍の競争率を記録。「NHN」は経歴社員130名の募集に対して、2万名余りが志願し、競争率150倍を記録した。
今回の調査では“安全性”がキーワードとして浮かび上がり、公共機関の採用に高学歴者が志願するというの傾向が著しかった。
「韓国中部発電」は事務職の場合、競争率が314倍に急上昇し、「大韓住宅保証」は20名の募集に4,040名が志願して競争率が202倍に達した。
「中小企業振興公団」は10名の募集に1,510名(151倍)の応募があったが、志願者のうち弁護士(40名)、公認会計士(75名)など専門資格の所持者が167名もおり、TOEICのスコア900点以上の所持者が300名に達した。
10名の採用に1,345名の応募があった「住宅金融公社」では公認会計士、税理士、財務分析士、情報処理技師など専門資格所持者が243名で、志願者全体の24.3%、TOEICスコア900点以上の所持者が202名で15%をそれぞれ占めた。
398名を募集した「韓国電力公社」は学歴制限を廃止したが、 1万1,918名の応募者のうち、公認会計士79名、 税理士17名、 労務士9名、博士17名など137名の高人材が追し寄せた。
グループ企業の中では、「ロッテグループ」と「ハンファグループ」の競争率がそれぞれ50倍、 48倍を記録。「錦湖アシアナグループ」はオンライン入社募集を行わなかったにも係わらず、130名の募集に1,950名の応募があり、15倍の高い競争率を示した。
/パク・ヨンスン記者 (以上、引用終わり)。
韓国は以前から就職難であったが、この異常なまでの高い競争率を生み出した背景には、韓国では大企業と中小企業の待遇面の格差が非常に大きいこと。従って、大企業へ志願者が集中するという現象が起きる。また、一人で何十社と重複して志願している者の数が相当数にのぼること。そして、韓国をはじめとしたアジア各国を襲った“経済危機”以降、大企業でも大々的なリストラが断行されたことにより、給与は少なくともより安定した職場を求めたいという心理が志願者の中に働いていることが原因でないかと思われる。
逆に、中小企業ではいくら求人をしても、なかなか人材が集まらないという現象が起こっているのは日本と同様である。
参考までに、韓国の統計庁が発表した2004年12月期の失業率(季節調整前)は3.7%である。
写真はソウルの地下鉄駅などで無料配布されている「フリーペーパー」の一部。