特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

安否電話(アンブ チョナ)

2005-08-27 21:27:10 | 韓国留学記
 晴れ。最低気温21.0度。最高気温27.8度。

 “安否電話(アンブ チョナ=안부 전화)”とは読んで字の如く相手の安否を問う電話のことである。

 昨晩(8/26)なかなか寝付けなかったので読みかけの『源氏物語』を読み始めたら、余計に眠れなくなり気がついたら朝の二時半過ぎ。
 習慣とは恐ろしいもので、いくら遅く寝たとしても朝六時には目が覚める。とりあえずそのまま起きて朝食を摂り、朝の抗うつ薬を飲んだ。すると予想通り強烈な睡魔が襲って来て、いつの間にか爆睡。起きた時にはお昼をとっくに過ぎて午後二時を回っていた。せっかくの週末を無駄にしてしまったという思いと、これじゃまた今晩も眠れないのではという思いに駆られて激しく後悔。で、結局今日は一日家で過ごしてしまった。
 
 午後三時過ぎ韓国の友人から電話。数少ない年上の友人であり、ミュージシャンでもある彼女は毎晩ライブハウスでの公演があるので、いつもこれくらいの時間に起きる。そして気が向くと電話をくれる。そう言えば、私もついさっき起きたばかりだから今日ばかりはミュージシャンのような生活をしているわけだ。彼女とは最近久しく会っていないので、来月(九月)のライブに友人を誘って遊びに行くことにした。

 韓国の友人達は用事が無くても気が向くと電話をくれることが多い。「どうしたの?」と尋ねると「クニャン チョナヘッソ(그냥 전화 했어=ただ電話した)」とか「アニ、アンブ チョナヤ(아니, 안부 전화야=いや、元気にしてるかなと思って)」など言う答えが返ってくる。それはそれで嬉しいのだが、最初は戸惑ったのも事実。しかし最近はすっかり慣れた。ただ、私自身は用事も無いのに電話をかけるのは気が引けるので、普段は電話をしない。そのため韓国の友人達から「カルビ氏は冷たい!」とか「私はカルビ氏の友達じゃないんですか?」などと集中攻撃を浴び続けている

 今度は四時過ぎに携帯が机の上で震えた。以前下の階に下宿していた日本人留学生のK君からだ。彼は今年(2005年)の四月から京畿道(キョンギド=경기도)にある大学院で神学を学んでいる。「一時帰国していた日本からソウルに戻って来て、近くに来たから」と電話をくれた。私は以前から彼宛てに届いた郵便物を何通か預かっていたので、ようやく渡すことが出来てホッとした。郵便物の中には日本大使館からの『安全マニュアル』(*1)や大学院からの学費の振込用紙などもあったので、一日も早く渡したかったのだ。それにしても現在は学校の寮に住んでいる彼のことだ。大学院に住所変更届けを出していないことは考えられず、学費の振込み用紙が何故ここに届いたのか?謎である。彼と会うのは半年ぶりだったが、元気そうだったので安心した。大学院での講義について行くのは並大抵では無いと思うが、とにかく体には気をつけて神学の勉強に励んで欲しい

 午後八時過ぎ教会の日本人宣教師の方から電話。
 最近日本語礼拝に参加していないので、わざわざ心配して電話を下さったのだ。感謝しつつも、思いっきり恐縮する私。

 それにしても今日は珍しく電話の出番が多かった。

 *1)日本大使館に在留届を出していると毎年『安全マニュアル』という冊子が郵送されてきます。留学生の場合、在留届を出していない方も多いようですが、万一の場合に備えて出しておくことをお薦めします。緊急の場合も在留届けを出しておけば、大使館から直接連絡が来ます。詳しくはこちら。韓国内での引越しや最終帰国の際の届出もお忘れなく。

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