特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

“僅かな段差”の“大きな役割”

2005-02-11 10:12:13 | Bravo!韓国語
 ますます話題沸騰の『ブラかん』五回目でございます。

 韓国の道路には写真のような「黄色と白の斜線で塗られた盛り上がった部分」が設けてあります。

 主に小中学校のスクールゾーンや団地内、裏道や急な坂道など、車が“スピードを出すと危険な場所”で多く見かけます。これを“バンジ・トク”といいます。“バンジ”は“防止”の韓国語読み。“トク”とは“平面から突き出た場所”という意味があります。“トク”と書きましたが、実際の発音は“tak”に近いと思います。“taku”のように最後の“u”を発音してはいけません。注意しましょう。

 つまり、“(加速を)防止する段差”という意味です。

 自動車優先社会の韓国では、日本に比べて車の運転が一般的に荒いのです。空いている道では容赦なくアクセルを思いっきり踏み込みます。制限速度を20~30km上回るぐらいなら良いほうです。夜間、道が空いていれば一般道路でも100kmは出します。そんな状態なので、“加速を防止する段差”は欠かせません。

 道路の至るところに“段差”が設けてあるので、車の“乗り心地”は必然的に悪くなりますが仕方がありません。加速したまま“段差”を越えると、映画に出てくるような派手なカー・スタントシーンまでは行かないまでも、車内はトンデモナイ状況になるので、減速を余儀なくされます。

 “バンチ・トク”が無ければ、韓国の交通事故発生率は確実に高まることでしょう。“僅かな段差”が“大きな役割”を果たしているのでした。

 私としては、一日も早く“段差”の無い国になることを心から願っています。

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