特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

五千ウォン紙幣人気の理由

2005-02-06 22:41:30 | 韓国留学記
 晴れ。最低気温-4度。日中は風も弱く、暖かかった。

 教会での礼拝を終えて、ソウル駅の“ロッテマート”に立ち寄った。

 旧正月休み前の日曜日の夕方ということもあり、店内は年末の“上野アメ横状態”。大型のショッピングカートが通路という通路を塞いでいる。前に進めない。横にも動けない。ましてや引き返すことも出来ない。「すみませ~ん!」と叫んだところで、無駄だ。キリスト教徒が人口の1/4を占めるというのに、“自分さえ良ければそれで良い”という“自己中心的な社会的風潮”が蔓延してしまっている韓国で、他人が通れるスペースを空けてあげようなどと考える奇特な方を探すということは“ヨン様”と直接会ってサインをもらう以上に難しいことだろう。

 ショッピングカートに加えて、ダンボール箱に入った商品をうず高く積んだ大型の“パレット”が店内を縦横無尽に移動している。私以外にも教会で礼拝を終えて、買い物に来ている人は確実にいるはずなのに・・・。教会で熱心に賛美し、祈っていた人々の姿とのギャップに苦しむ私。同じキリスト教徒として恥ずかしいなどと考えていたら、危うく“パレット”に轢かれそうになるところだった。

 旧正月を前に、お客さんも店員さんも殺気立っている。休み中、食べ物に困らないように“レンジでごはん”と“パン”を購入し、会計を済ましてさっさと店を出た。

 レジでもらったお釣りの中に五千ウォン紙幣があった。

 この五千ウォン紙幣、最近何かと話題だ。
 日本の一万円紙幣と同様、ニセ五千ウォン紙幣が出回っているという。また、旧正月を前に五千ウォンの新札へ両替を希望する人が、後を絶たないそうだ。

 韓国でもお正月には“お年玉(セベトン)”をあげる習慣がある。日本以上に経済事情が厳しい韓国の世相を反映して、去年までは一万ウォン(千円)だったお年玉を、今回は五千ウォン(五百円)に抑えようと言う訳だ。
 
 今年の旧正月は子供達にとっても“嬉しさ半減”というところか?でも、もらえるだけで充分恵まれている。また、お年玉をあげられるだけの経済力、そしてあげる相手がいるというだけでも充分に幸せだと思う。

 今日も午前中に韓国語、午後には日本語の礼拝に与った。毎月初めの主日(日曜日)は“聖餐式”(イエス様の血と肉を象徴するパンと葡萄酒を頂く儀式)があり、私も聖餐に与った。

 私の母協会である「キリスト品川教会」では毎週欠かさず聖餐式を行うので、月に一度だけの聖餐式では物足りない、などと言ってはイエス様に失礼だろうか?

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