久々、IBUKIに行ってきました!
(教え子のS君とともに♪)
2007年11月にオープンして以来、地道に足場を築きつつあります。
激戦区東京で、一過性に終わらず、着実に定着することは至難の業です。
IBUKIは、オープン当初、「俺の空」出身ということで、かなり話題になりました。
ダイニング系のはしり、ということもあり、各メディアに登場しました。
けれど、メディアやブロガーは、(僕も含め)非情なもので、
新店時に騒ぐだけ騒いだら、新たな新店に目がいってしまう。
もちろんメディアやブロガーが悪いってわけじゃなくて、
「話題」そのものがすぐに流れて消えてしまうのである。
だからこそ、激戦区東京で生き残るためには、
不特定多数のマスを相手にするだけじゃなくて、
お店の近所のサラリーマンや学生らの心をとらえなければならない。
日々、食べてくれる人がいるということがとても大切なこと。
IBUKIは、この3年の間に、着実にお客さんを得てきたように思います。
先日訪れた時は、満員で入れずじまい、
この日もお客さんでいっぱいになっていました。
「飲み屋」の機能と「ラーメン店」の機能をうまく合わせた感じで、
みな、ラーメンを食べつつ、お酒を飲みつつ、語らい合っていました。
まー、ここに来たら、まずは一杯、って感じです。
で、今回は当店一番人気のつけ麺と、
現在、限定で提供されている八王子ラーメンを注文しました。
この限定の八王子ラーメンが衝撃的でした。
結論からいえば、八王子ラーメンをイメージしたIBUKIオリジナルの一杯ですね。
抜群に美味しかったです。久々に、放心状態、無我夢中で食べてしまいました。
(この日、四杯目だったのですが、感激のあまりに興奮してしまいました)
八王子は、こちらの店主さんの出身地のようで、
自分の地元の味を再現しつつ、新たな「解釈」を加えています。
スープは、醤油の味が立ちつつも、非常にキレのよい味になっていました。
どちらかというとしょっぱくて攻撃的なさっぱりタイプのスープかな。
アルコールにすごく合うタイプのラーメンというか、、、
チャーシューの代わりに入るのが、味付けされた豚肉です。
意外にも、薄味になっていて、スープとの相性は抜群でした。
どちらも味が濃いと、バランスが崩れて、きつくなります。
ですが、この味付けだと、麺を食べて肉を食べて、という感じで、
一杯で、フルコースを味わう気持ちになります。
もちろん玉ねぎもふんだんに入っています。
僕的には、まさに会心の一撃でした。
徳島ラーメン風の豚バラ肉に、竹岡チックに玉ねぎが入り、
がんこを彷彿とさせるしょっぱさに、八王子ラーメンスタイルで統一されて…
本当に、これは僕の好み、ど真ん中でありました。
いつまで、この限定が提供されるのかは不明ですが、
そんなに長くはないかと思われます。
興味がある人は是非半蔵門駅上のIBUKIを目ざして欲しいです。
つけ麺も久々にいただきました。
かつては、いわゆる「またお前もか系」に入ってしまいそうな感じでしたが、
(こちらは豚骨というよりは鶏主体の白湯スープなんですが…)
今のIBUKIは、「あってり・こっさり系つけ麺」になっていました。
濃厚でコクがあるけど、あっさりしたスープ。
それに、焦がしネギが入っています。これが実にいい。
夜のみ、炙り焼きチャーシューを食べることができます。
これが、超絶品なんですねー。
ますますバランス重視、あってり・こっさり中間系になってきましたね。
それに、スタイリッシュで、どこか古典的。
ありそうでなさそうで、なさそうでありそうなつけ麺になっていました。
そして、トマト飯。
これは、もう、問答無用で、旨い丼です!!
スープに入れて、おじや風にして食べることもできます!!
こちらも、IBUKI定番の人気チャーシューサラダです!!
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都内で愛され続けることは本当に大変かと思います。
が、頑張って、続けて、末永く愛される東京の新名店になってもらいたいです。
流行なんてものは、数年で消えてなくなります。
地道に着実に、ゆっくりと歩まれんことを祈念しています。