遂に来ました!
前々から気になっていた場所。
健軍町
路面電車の「最終駅」なんです。
すごい名前じゃないですか?
どうも、このあたりに自衛隊の基地があるんだとか。
なので、市内からちょっと離れていますが、活気があります。
路面電車の「終わり」がありました。
なんか、こういう「果ての淵」って、惹かれます。
「ここで終わりか…」っていう。
でも、健軍駅の目の前には、こんな商店街?モール?が。。。
「ピアクレス」というそうです。
この健軍周辺には、なかなか魅力的なラーメン店が幾つもあります。
その中でも、「ラーメンフリーク」としてすごく気になったお店がありました。
そこに向かいます。
このモールを抜けて、その先の「動物園通り」を右に曲がって、一つ目の交差点を左折。
それだけです。
そのお店は、、、
たどり着いたのが、こちらのお店!
その名も、
さかえラーメン
です!
なんか、めっちゃ惹かれました。素敵です。
こういう「見知らぬ町」の小さなラーメン店に来ると、とてつもない幸せを感じます。
なかなか歴史を感じさせてくれます。
(この店に来て知ったんですけど)実はこちらのお店、
熊本で(おそらく)最も人気のある有名店『黒亭』の分店があった場所なんです。
30年前、この健軍に、『黒亭』があった…。
その事実に、僕はもう衝撃を受けました。
「マジで?!?!」って、、、
ですが、30年前に、現店主さんのお父様(さかえラーメンの創業者)がそれまでの店主さんを引き継ぐときに、色々とあったみたいで、「黒亭」という名前での営業を認めてもらえなかったそうです。
そこで、名前をこの地にちなんで「さかえラーメン」として出発したんですって…。
それから、30年、地元の人に愛される地元の老舗店になっていったんです。
まさか、こんな歴史に出会えるとは思っていなかったので、驚きました。
が、本当に素敵でいいお店でした。
ラーメンも、熊本ラーメンの王道を行く文句なしの一杯でした。
メニューはこんな感じです。
ラーメン一杯、550円!
「ラーメンは一杯、550円まで!」という意見もあるみたいです。
そのギリギリの550円。
つまりは、庶民のための価格設定。
各種色々そろう「定食屋さん的ラーメン屋さん」かな。
卓上のメニューもいい感じでした。
ラーメン定食というのも気になるところですが、、、
まずは、基本の「並ラーメン」を注文でしょう!
ジャジャーン!
こちらが、「さかえラーメン」の並ラーメンです。
550円なのに、にゃんと、大きなチャーシューが三枚も!!!
素晴らしいです。健軍サプライズ!?
スープも、これまた文句のつけようのない王道熊本ラーメンの味わい。
直感的に、「完全に王道の熊本ラーメンの味そのもの」って思いました。
食べている時はまだ「黒亭」のことは知らなくて、「なんて、熊本らしい豚骨ラーメンなんだろう」って思いました。それくらい、熊本ラーメンのエッセンスのつまった一杯でした。
こちらのスープは、豚頭を丁寧に処理をして、取ったものでした。
クリーミーで、コクがあるのに、とっても食べやすいんです。
「ちゃんと処理をすれば、豚頭でもいいスープがでる」、と言っていました。
臭いのが美味しい、という人もいるでしょうけど、やっぱり一般的には臭くない方がいい。
手間暇かけることで、豚骨スープも、どんどん美味しくなるってことなんでしょうね。
麺はこんな感じでした。
熊本らしい中太麺★
それほど突出した麺ではないんですけど、嫌いにならない麺。
いつでも食べられる、素朴だけど、しっかりとした麺。
そんな感じですかね。
このチャーシューがよかった。
厚みのあるチャーシューが三枚も入って、550円ですからね。
550円で感じる至福…
さらに、こんなニンニクチップもありました!
この入れ物、このチップを見ると、もう僕は、天台の旧大地のあった場所にあった「くまもと来来ラーメン」を思い出さずにはいられません・・・
もう10年くらい前に、こよなく愛したラーメン店でした。
そう考えると、僕って、熊本ラーメンが大好きだったんだよな、、、と。。。
古き良き熊本ラーメンのお店、という感じでした。
黒亭とは「異なった味」になっているんでしょうけど、でも、こちらもまた伝統的な「熊本ラーメン」のお店でした。
30年前まで「黒亭」として営業し、その後も「さかえラーメン」として営業し続けてきたお店。
このお店は、市内から路面電車一本で行けるので、マニアさんにも行ってもらいたいなぁって思いました。
黒亭で食べて満足しないでほしいなぁって。
熊本市内はにぎやかで華やかですが、健軍は静かで落ち着いた町でした。
市内から路面電車で20分くらいかな?
で、健軍町の駅から歩いて、5分くらい。
街並みを楽しみながら、来られると思います!