「ブロガー(blogger)」という言葉が定着して使われるようになったのは
いったいいつ頃なのだろうか。
記憶するところでは、9.11のアメリカ同時テロの頃だったと思う。
日本はブログ大国と言われ、
ブログ数だけを見れば、世界最強レベルに達している。
日本人は識字率が高く、コンピュータリテラシーも高いので、
当然といえば当然だが、今や日本はブログ王国である。
(だが、この数字には隠れたカラクリがあるので注意!)
そんなブログを日々更新して書いている人を「ブロガー」と呼ぶ。
ブロガーとは?
そんなブロガーにとって、気になるのが「アクセス数」だ。
アクセス数は、そのブログの人気・評価の基準となるもので、
ブロガーは毎日、このアクセス数を見て一喜一憂している。
アクセス数をあげて、人気ブログにすることは、実際容易ではない。
何もないところからスタートして、書き続けても、
友だちや知人くらいしか見てはもらえず、
アクセス数はそれほど上昇しない。
有名人ならすぐに人気ブロガーになれるだろうけど、
僕ら一般人がいくら頑張っても、
それがなかなかアクセス数に反映されないのが現実だ。
そんな一般の僕らがアクセス数を上げるためにやれることは、
例えば、以下のようなことがある。
①一つの話題やテーマにしぼって、書き続けること。
これをすると、その話題やテーマに関心のある人が見てくれるようになる。
そうすると、その共通の話題やテーマをもつ人に見てもらえるようになる。
知人や友人の幅を一歩超えることができる。
例えば、猫のブログや犬のブログなど、ペットのブログがある。
猫愛好家や犬愛好家というのは全国にたくさんいるもので、
ブログを通じて、同じ愛好家を見つけることができるし、
お互いに情報交換することができるようになる。
自分の赤ちゃんを記事にするお母さんも多いが、
そういうお母さんはネット上で子育てネットワークを作ることができる。
食べ物、旅行、鉄道、スポーツ、ゲーム、アニメ、音楽など・・・
ただし、あまりマニアックな話題になると数が限られるし、
あまりポピュラーすぎる話題だと、人に見つけてもらえなくなってしまう。
②今話題になっているテーマを毎日取り上げること。
例えば、僕の例で言うと、おととい「ヤノマミ」についての記事を書いた。
NHKで放送された番組に触発されて書いたのだが、
これが検索にひっかかり、たくさんの人がこのブログを見た。
(この記事だけで300以上)
毎日、みんなの関心をひくようなニュースや話題が生じている。
これを扱うと、不特定多数の人の関心に触れるので、
アクセス数を上げることが(比較的)容易にできる。
ただし、「みんなの関心」というのは残酷なもので、
三日もすれば、誰も興味をもたなくなってしまう。
即効性は高いが、持続性はかなり低いので、
日々、新しいネタを追っかけては、
それについて書かなければならなくなってしまう。
(自分の書きたいことがかけなくなる)
③多くの人が興味をもつ芸能界や政治の話を書くこと。
芸能界ネタと政治ネタはやはり人気が高い。
人気ブログを読むと、結構政治ネタが多く書かれている。
大人向け、というか、一般向けにはいいのかもしれない。
いわゆる「コラム型」のブログがこれに相当する。
ただし、あまり自由に書きすぎると、危険度も高くなる。
政治の話や芸能界の話は、みんなが熱くなる話題なだけに、
ちょっと偏った見方をすると、多くの人の逆鱗にふれる。
荒らされたり、「炎上」したりする可能性はかなり高い。
ハイリスクであり、(アクセス数としてみれば)ハイリターンなのだ。
また、芸能人ネタとなると芸能レポになかなか勝てないので、
どうしても話題作りとしてはレポに太刀打ちできない部分もある。
④経済・ビジネス・商売・経営といった仕事の話題に絞り込む。
ネットを日々使う人の多くは働いている人たちである。
働いている人たちは、根本的に「売れるにはどうしたらいいか」、
ということに頭を悩ませている。
経済の話やビジネスの話は、③に比べて荒れにくく、
不特定読者の反感を買いにくいので、話題にしやすい。
どんな商品が売れるか、どうやって戦略を立てるか、
どうやったら儲かるか、どういうニーズがあるか、
こういった話題は多くの人の関心と一致する。
これはなかなか負の側面がなくて、いいかもしれない。
けれど、こういう話題にしぼると、
本来ブログのもつ良さが半減してしまうようにも思う。
・・・
とはいえ、これだけブログが乱立している中で、
人の目につくブログを書くことはやはり困難だ。
人に読み続けてもらうためには、
書き手であるブロガー自身が日々勉強しなければならない。
(面白い記事を書くために、自分の感性を磨かなければならない)
日々の日記を綴って、特定の人に見てもらうことでOKなら、
そこまで勉強しなくてもいいし、それなりに楽しめばいい。
けれど、アクセス数をあげたいと思うのであれば、
それなりの記事を提供し続けなければならない。
(この「し続ける」というのが重要ポイント)
これは、実際にやるとなると、とてもたいへんなことで、
なかなか持続できるものではない。
(mixiとかになると、書くのが嫌になってやめる人も実に多い)
ブロガーは、書くのが好きな人が多いので、
おそらく書くこと(打つこと)は苦にしていないだろう。
とすれば、「何を書くか」が重要になってくるし、
「どんなことを書くか」という内容が重要になってくる。
(それから、「どんなふうに書くか」というレトリックも重要になる)
ただ、(僕的には)最終的には、「誰が書くか」にかかっていると思う。
個人のブログだと、その書き手そのものが一番重要となるからだ。
僕が日々愛読しているブログ(30ブログくらい)は、
どれもそのブロガーのお人柄が出ていて、
そのお人柄に惹かれているからだ。
その人の見方、視点、考え方、捉え方、感じ方、
そういうものが好きだから、毎日楽しく読ませてもらっている。
大好きな大崎さんのブログは、彼のラーメン愛にあふれていて、
また、そこから大崎さんのお人柄が確かに感じられる。
(彼こそ、ラーメンブロガーの先駆けでありパイオニアだ!)
「同志」のわんこさんのブログは、彼のV系愛に包まれている。
そして、そこから音楽を愛するわんこさんの魅力が伝わるのだ。
ラーメンと長渕さんとご家族を愛するテラさんのブログは、
それこそ愛情の塊みたいなブログになっていて、幸せな気持ちになる。
(しかも、ラーメンについてのコメントはかなり的確なのだ)
らんちばさんのブログは(超スロー更新だけど・・・汗)
記事かららんちばさんのお人柄がじんわりと伝わってくる。
また、記事の内容に毎回感銘を受けるyukisukeさんのブログは、
色んなテーマについて書いているが、内容が深く、
いつ読んでも考えさせられる。哲学的ブログっていってもいいほど。
ドラムの先輩のひろやくんのブログは、
ドラムの愛情がひしひしと伝わると共に、
彼のひたむきの姿がずしんと伝わってくるのだ。
どんなブログに出会うかは、人それぞれ。
どんなブログを愛読するかも、やはり人それぞれ。
でも、ブログもやはり人の手で作られるもの。
アクセス数をあげることに一喜一憂するのもいいけど、
やはり「心のあるブログ」を書き続けることが、
一番大切なことじゃないかな~と思う。