Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

THE SLUT BANKS◆CYCLO(チクロ)12年ぶりの新作で完全復活!まさに今の時代に!

THE SLUT BANKSの新作について、まさかこのブログで語ることができる日が来るとは…(涙)

THE SLUT BANKSは、1996年に結成されたゾンビバンド(笑)です。ボーカルTUSKと、ベースの戸城さんが出会い、結成にいたりました。たしかTUSKのソロアルバムがその出会いだったように思います。TUSKは、ヴィジュアル系黎明期に活動したZI:KILLのボーカルで、当時としてはある種「消息不明」の状態だった気がします。戸城さんは、僕ら世代なら全員が知っているZIGGYのベーシストですね。ZIGGYは、僕ら団塊Jr世代のトップヒーローバンドでした。GLORIAは、僕ら世代のキラーソングの一つです。それに、超凄腕ギタリストのDr.Skeltonと、超技巧派ドラマー、SMOKIN STARこと新美さんがおられました。マーケット的には、それほど成果はでませんでしたが、確実に新しいロックワールドを切り拓きました。また、今となってはスタンダードとなったヘヴィーロックをいち早く日本に導入したバンドでもありました。ホント、ゴリゴリでした。

そんなTHE SLUT BANKSですが、遂に、12年ぶりの待望の待望の新作がリリースされました。その名も「CYCLO(チクロ)」。全12曲入りのフルアルバムです。それに、しかもツインギターで、最強、極悪、凶悪なヴァイオレントな作品を作ってくれました。

久々に気合を入れて、全曲コメントします!


1.METAL MIND

これは完全にリ・レコーディングされましたね。最初のイントロから音が違います。しかも、ギターの音も・・・ おおって感じです。Dr.SKELTONの音ですよ。とにかく音が抜群にいいです。それから、TUSKの歌、歌詞、歌い回しも変わりました。そう、TUSKはバンバン歌も歌詞も変えていきますからね。昔から(笑)。ギターソロはやばいですよ。ツインギターならではのパンチががつんと効いています。歌詞も変わりましたよね?! やっぱTUSKの歌詞はいいです(涙)←なんど泣くか… 「苦境に立たされて風が変わるのをじっと待っていた」って、もうダメ。カッコ良すぎです。


*旧バージョンです!

2.CANDY

こちらは、DUCK-LEEさんらしいイケイケのロックンロールナンバー。THE SLUT BANKSっぽくもあるけど、LEEさんのこれまでのキャリアの全部がつまっている感じもします。ねっとりとからみつくような歌詞が素敵です。これもまた、TUSKらしい愛の歌です。「うんざりするほど愛し合いたい」って。この一文、好きだなぁ。サウンドもねっとりしています。結構TUSKの歌にしては、キーが高い気もしますが、次の曲でさらに驚かされることになります。

3.ONLY YOU

まず、この曲でのTUSKの声の高さ(?)にビックリしました。これまでのTUSKの声と確実に違う! TUSK的に、かなり高いキーだったんじゃないかな。しかも、巧い☆ 超ポップではじけたナンバーになっています。THE SLUT BANKSの曲の中でもかなりポップでど明るい曲じゃないかな。「お前となら何度だって」っていう言葉になんか救われる気持ちがするのは僕だけかな。最後の「極上の愛情~♪」というところから最後のアウトロまでの音がすごい好きです。希望が湧いてくるというか。

4.コヒワヅラヒ

きゃー。なんですか!! これ。鳥肌バリバリです。音が凄い。ギターのカッティング音にビリビリです。ツインギターになるとここまで凄い音になるのか、と。しかも、歌詞がバリバリ僕のテーマ(苦笑)。愛を知らない「サーファー」(なんでサーファー?)の悲しさ?哀れさ?を謳った悲しい恋の歌。凄い内容ですよ。DVあり、ドラッグあり。こんな歌詞が書けるのって、ホントTUSKだけですよ。「恋をして 恋を知って 想像だけでゾッとする景色」「愛しかたひとつ知らない人を誰ひとり愛せない男よ女よさよなら」って。ホントリアルでどこか不思議な歌詞です。Aメロがなんといっても僕のツボでした。

5.毒溜まり

こりゃ、歌詞がぶっ飛び過ぎて、ニヤリしまくり。グラビアの少女に通じる変態的な歌。ま、THE SLUT BANKSらしい一曲と言えば、そういう一曲かな。ちょっとここで、すっきり、口なおしって感じ。

6.Pandemic Dance

一応、「シングル曲」的な一曲。PVとしても撮影されています。こちらは、是非PVで聞いてみてほしいですね。この曲も、王道THE SLUT BANKSという感じがします。でも、混迷する今の時代の方が、12年前よりも合っている気がします。混迷、混沌、不安、不透明といった本当にどうしようもない毒溜まりの時代にこそ、こういうバンドが求めらているのかもしれません。「すりこまれてく正義の中で 狂気の沙汰をはいずりまわるのさ」って、まさに。昨日の僕の記事にもつながります。

7.狼狽

こちらも既に発表曲。「イヤんなっちゃった」が印象的な曲。っていうか、最初、これ聞いた時、なんて歌詞を書くんだ、TUSKは?!って思いました。さすが師匠です。あ、あと、この曲も全部撮り直してますね。歌い方もちょっと変わっています(多分)。ツインギターのTHE SLUT BANKSは素晴らしい!! 極SHOCKですよ。

8.グラビアの少女

三曲続けて発表曲が続きますが、この曲の変貌ぶりには痺れました。っていうか、今、痺れています。凄い演奏がカッコいい。ドラムもさらにシャープになっているし、ツーバスドコドコにも磨きがかかり、二本のギターのコントラストも絶妙。ベテラン+凄腕バンドにしか出せないこの爆音。ギターソロあたりが一番の聴きどころですね。ちょっとアラビアンな感じのエフェクト効果を出しています。これは新しい。フレーズはほぼ同じですが… 是非もっとアラビアンにぶっとんでほしいです。もともと大好きな曲だったけど、さらに好きになってしまいました。これからこの曲が僕のヘヴィーローテーションですね。

9.2011年のコト

TUSKの文法は「逆説」。それはずっと昔からそうで、この曲もかなり逆説的な要素がいっぱいつまっています。2011年という言葉とこの歌詞の内容が、いわば意図的にズレを生んでいます。そこが、TUSKっぽいなぁって思いました。けれど、ここまでストレートな歌詞は、ひねくれずに受け取れば、そのまんま2011年のコトを言っているんだろうなとも思います。が、TUSKは一筋縄ではいかないアーチストですからね。サウンド的には、かなりポップでキャッチーなメロウな曲ですね。こういう曲もできちゃうところが、このバンドの幅の広さでしょう。7~8ときてこの曲が次にくるというのは、他のバンドじゃできないでしょう。さすがゾンビです。

10.Crying Beggers

もう、今のTHE SLUT BANKSの魅力がぎゅぎゅっと詰まった一曲になっています。「グラビアの少女」っぽいテイストも入りつつも、サビで超軽快なLEE風ロックンロールになるところがたまりませんね。っていうか、Noisy Loveに似た勢いが感じられます。Bメロは、これまた高音炸裂。歌詞は、本作全体にかかることですが、彼ら世代の言葉で、彼ら世代のことをモチーフにしている気がします。ゴーゴークラブって、、、 素敵です。それから、ギターソロが聴きどころですね。ほんのちょっとしかないですけど。。。(汗) Dr.Skeltonの超絶早弾きが堪能できます!(もっと聴きた~い!!) 

11.弾道

これ、どこかで聴いたようなリフなんですけど、、、(苦笑) かつて在籍したバンドのあの曲に似ている!と、オールド・ファンは思うんじゃないかな。今となっては、こういう曲をやるバンドっていなくなったよなとも思います。これは、ライブで破壊的に盛り上がりそうな曲ですね。TUSKの怒りが大爆発しています。僕もそれにのっかって、怒りを爆発させたいですね。

12.綺麗な悪戯

最後、しっとりくるのかと思いきや… なんか、90年代のヴィジュアル系っぽい曲というかなんというか。ZI:KILL時代を彷彿とさせるTUSKのダークボイスに、もう僕はうっとりです。あ、そうか、ギターの入れ方とかがLUNA SEAっぽいんだ。そのまんまじゃないけど。で、Bメロの掛け声なんかは、エクスタシーレコード文化?! これで、サビがあって、突き抜けたら、まさにヴィジュアル系サウンドだったかと思いますが、そこはTHE SLUT BANKSですからね。どんどんドロドロしていきますよ。「綺麗な悪戯」と連呼する後のTUSKのシャウトがめちゃめちゃカッコいいです。やっぱ、この方のシャウトは卓越です。そして、アウトロがまたとんでもなくカッコいいです。ドラムが。


久々にアルバムを聴いて、震えましたー。ありがとうございます!! 

最近、ホント忙しくて、疲れてて、ライブに行けてないんですが、ずっとTHE SLUT BANKSを愛し続けます。ホント、カッコいいバンドですし、流行やモードとは関係なく、普遍的なロックサウンドを聴かせてくれます。「これが、ロックだろ!」、とホント心から言えますもん。 

THE SLUT BANKSの本当の快進撃の始まりはここからだ!

今の時代に、まさにこの今の時代にこそ、このバンドのサウンドは映えてくるはず。このバンドは、早く蘇生し過ぎたんだと思う。ようやく時代が彼らに追いついたとも言える。

このバンドのライブを、でっかいホールで、爆音で聴きたいです!!!

TUSKのインタビューはこちら
http://www.ustream.tv/recorded/20865578
(1時間13分くらいからです)

増田さんの記事も必読です!!
http://www.barks.jp/news/?id=1000077628

コメント一覧

ナリ。
ヤバイよね、今回のアルバム!
素敵すぎで完全中毒ですw
年末にかけて何度かライヴにも行ってきましたが興奮と一緒になぜか涙が止まらないっていう。スラット好きでこんな泣いてるヤツおらんだろーってくらい・・・好きすぎて愛してる。
うまく話せんけどこれからもスラット愛してく
もうすぐ全国ツアー始まるよ!
俺は広島と大阪行くで~
kei
凛さん

そうでしたかー。25日はまだYUKIHIROは「脱退宣言」してませんでしたか??

デランジェの解散のはがき!!!! 懐かしいです。たしか、このブログでも載せた気がします、、、前のブログだったかなぁ。

僕も最近はすっかりライブから離れています。昔はホント通ってました。ジキルに至っては、いけるところは全部行ってましたからねー。

稲毛のスラットは是非参戦ですよね☆

っていうか、稲毛にどれだけファンが集まるのか…汗

でも、都内からファンの人たちがどっと押し掛けてくるかもしれませんね。

稲毛でスラットバンクス、、、

なんか不思議な感じですねー(笑)
チッタのです!が、keiさんが行ったのは28日で、私が行ったのは確か25日のです。
D'ERLANGERの解散のハガキが来た日だったんですよね…


D'ERLANGERは、復活してから一度、Zeppに行きました。
ライブは、年に一回行くか行かないかになっちゃいましたねぇ~。

でも、スラットの稲毛は参戦したいです!
kei
凛さん

おお!! ジキル&デランジェ♪ もう、それだけで通じ合える何かが…(苦笑)

ゆっきー脱退前のファンクラブイベントって、脱退を宣言したクラブチッタのやつですか?12月の。祐がファンに「うるせー」って言った・・(笑)

僕もあの時は一人で行きました。千葉から☆

妖花~(^0^)

まさに!!って感じですね。

GIOにも通われていたのですねー。

なんか感激ですww!!

今は聴いてないのですか?? デランジェのライブとかは???

お返事ありがとうございます。
ジキル、D'ERLANGERは永遠のヒーローです!
ゆっきー脱退前のファンクラブイベントは1人で行きましたよ~。

後は、LUNA SEA~黒夢~色々…
良く、GIOにも行きました!
MANA様がいた摩天楼~妖花~堕天使~とか…

書ききれません…
kei
凛さん

はじめまして! コメントありがとうございます。そんなに被りますか?? 是非凛さんがお好きなバンドを教えてもらいたいです。

しかもずっと千葉ですか。ならば、同じ時代に近い場所で似た音楽を聴いていたということですね!! 

中学時代は、それこそほとんど共通の音楽趣味の友だちがいなかったので、興味がありますね。今の時代だったら、お友達になってたかもしれませんね(笑)
はじめまして。
最近、良く拝見させていただいます。


まだ聴いていないんですが、この記事読んだら期待が膨らみ過ぎて思わずコメントしてしまいました(笑)

keiさんとは、中高生の時に聴いていた音楽があまりにも被るのでビックリです!
因みに、ずっと千葉市住みでもあります!
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