日曜日の散歩

久しぶりに太陽が顔を出したので散歩に出かけた。
木々の間を歩いていると、小さく「ちりちり、ぱちぱち」「ぽっつん、ぽとん」といろいろな音が聞こえてくる。
雪や氷が解け始める音だ。
溶けて凍った雪が、小さい透明な塊になって草むらに散らばって、
時々光の加減で青や緑や紫にぴかっと光る。
木々の間に差し込む光の中に氷の粒子が踊っているのが見えた。
風が吹くと、数日間じっと枝に積んでいた雪が再び舞い始めたのだ。