散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

名残り咲き

2009-09-08 15:52:49 | 植物、平行植物
秋が早足でやってくる。今朝はかなり冷え込んでいた。
予報では最高気温29度まで上がるなど言うが疑わしい。


 こんな模様の花も出た。絞り柄の花がしばらく咲いていたが、もう力尽きて色柄至極簡単になってしまったらしい。(そういう訳ではないのかな。。。。)種が沢山出来ている。

 これは桔梗咲のピンク。勝手に種がこぼれて毎年現れあっという間に這い回る。色味としては私の選ぶタイプではないが、引きむしる必要も無いので勝手に蔓延ってもらう。花直径4~5cm。種はもう熟している。

 これも一本だけ久しぶりに勝手に出てきた。昔蒔いた朝顔で直径3cmのミニ花。多分ずっと眠りこけていた種がやっと起きる気になったものだと思われる。

 栄養失調のヤナギラン。先週ふと気が付いたらムラサキシキブの鉢の根元に勝手に生えていた。これは私が蒔いたわけではないから、風の仕業だろう。空き地には嫌と言うほど咲いているのだ。

 ルリマツリモドキ。この青々した花は大好きだ。葉は秋口に紅葉して上手くすると紅葉の中に青い花が散りばめられてゆく。錦のようだ。この植物は以外に丈夫でちぎれた根からも増えて行く。気が付くとルリマツリモドキだらけになっている。

 キンレンカ。今年はこの色と、暗い赤の2色が咲いた。蕾や若い実は甘酢漬けや塩漬けにしておくとなかなか良い。ケッパーの代用。



桔梗咲の朝顔の種が山ほど取れた。
センノウの種もある。
欲しい人いませんか?










この美しいビーズのようなものは西洋ニワトコの実。圧力鍋で果汁を抽出しゼリーを作った。



イグサ

2009-08-27 20:54:31 | 植物、平行植物
Flatter-Binse
(Juncus effusus)
イグサ、トウシンソウ



イグサを数本刈り取って飾り物を作る。
何処から紛れ込んだかマルメロの苗木の鉢からイグサが生えてきた。これは少し湿気の多い場所が好きなのだろうけれど、鉢の中では上手く育つものか?
なかなか綺麗なのでそのまま増やしてみよう。
畳を作るイグサというのはもっと背丈があるはずだけれど種類の違うものなのだろうか?この辺りではせいぜい50cm程の叢しか見たことが無い。
この草の断面を見ると中はスポンジ状になっている。この構造で畳はふかふかと柔らかく断熱効果もあるというわけだ。
漢方でも使われているようで利尿作用や不眠に用いられるともいう。
インターネットの情報だが、どうやらこのイグサの粉末を混ぜた蕎麦などもあるらしい。美味しいのだろうか?
イグサも青いうちはあの畳の匂いはしないけれども、蕎麦からあの香りがするのを想像してしまった。いくら新しい畳の匂いが良い香りに思えても食べ物との合わせは一寸どうかな、と思うのだ。



活けた草はWilde Möhre (Daucus carota subsp. carota)=ノラニンジンの若い種。
この種子からキャロットオイルを作る。


庭報告

2009-08-08 01:59:58 | 植物、平行植物
夜になって雨が降り出した。
ザア~ッと雨粒が木々の葉を叩く音が心地よい。今日の雨はそんな降り方だ。





Clematis vit.`Alba Luxurians´ の花びらの質感と花付きのエレガントさ
がすてきだ。白いちりめんのような花びらに淡い紫がにじむ



匂いぎぼうしは純白の小さな花とその香りが素晴らしい

      

緑葉の花びらのEchinaceaはクローバーの花のような香り、
つまり草いきれに蜂蜜を混ぜたような香り(?)だ。
オレンジ色の”黒い瞳のスザンナ”Thunbergia alataも盛んに咲いている。
レンゲショウマは今年最後の花が咲いた。又来年咲いて欲しい。

      

林檎”アルクメーネ”ももう真っ赤に色づいた。



明日から少し気温が下がる模様。

夏日

2009-08-06 08:09:49 | 植物、平行植物
春先に薔薇が随分傷んでしまい見る間に状態が酷くなった。すっかり駄目になっている鉢もある。仕方ないのでラディカルに切り戻した。気の毒な枝にマダムフィガロだけが蕾をつけていて幾つか咲いてしまった。残念だが活力を戻すために残り蕾は摘んでしまうことにする。来年に期待できるだろうか。
そんなわけで今年最後のマダムフィガロ。ふっくらとした姿と淡い上品な香りのマダムに今年最後の御挨拶を。。。










昼少しお腹がすいたのでアトリエの近所の市場に出かけた。気温は26度ほどで気持ちが良いが結構日差しは刺す様だ。こちらは空気の所為か日本で感じる日差しより強い感じで痛い事がある、日本の場合、湿度のおかげで太陽光線が拡散するということなのか日差しがやわらかい気がする。 
それはさておきこの市場にはヴェトナム・インビスと極小さなマーケットがあってヴェトナム製のサツマイモチップスとグアバジュース、ついでに南瓜とコリアンダーの葉などを買い込み作業場に戻る。グアバジュースをがぶがぶ飲みスィートポテトチップスをポリポリ齧って窓から入り込む強い日差しと影たちのせめぎあいを眺めつつラジオから流れる音楽をぼんやり聞いていたら南の国にいるような気分になれたのは何だか得をした気分だ。
この場合の「得をした気分」とは大半空が暗い国に暮らしている者で無いとわからないと思う。



食べること。。。など

2009-06-19 10:53:14 | 植物、平行植物




去年よく花を咲かせたオオマツヨイ草の種がこぼれて鉢の中にぎっしり茂っていた。
それはなかなか美しいものだったが、大きくなってくると窮屈でもある。
そういうわけで、若い葉を鋏でバシバシと切り取ってしまった。いかにも美味しそうな葉だ。調べればモロヘイヤのようなヌメリもあって案外いけるということを読んだので、さっと湯がいたがアクが強くて口の中にイガイガ感が残る。重曹の中につけてみたがどうもあくが抜けない。花の蕾や花の三杯酢などなら問題ないのかもしれないけれど、この葉っぱは残念ながら失敗の巻き。美味しく食べられたという人もいるわけなので、個体差もあるかもしれないし取り扱いの差もあるのかもしれない。
ベトナム芹は漬物に入れたり、炊き込みご飯に入れて楽しんだ。



青梅塩漬けに気を良くした私は杏も塩漬けを試みている。
天気の良い日がありそうならこれを干して梅干もどきを作ろうという企みだ。このまま食べたっていいかもしれない。
いつものことながら日本で過食して体重が増えた。
しばらく美味しい話は禁止したい気もするが、粗食で美味しい話をおかずにするのもいいかもしれない。


咲いているのは

2009-06-18 10:01:54 | 植物、平行植物
一番花の薔薇はすっかり終わってしまった。
今回の留守中いきなり気温が上がった日があったらしく、痛手が大きかったようだ。
気温の大きな変化には私ばかりでなく、皆影響を受けているのだな。

(今、咲いているのはアナベルと名無しのアジサイ、ぎぼうし、ムラサキシキブ、金銀花、ブラックベリー(棘無)、Salvia microphylla ‘Hot Lips’などなど。。。。)


















まだ頭はぼんやり、体はふわふわしていて、遠くのほうで「しっかりしろ!」という声が聞こえる。
何から始めようか。。。。
それを選択するのは結構大きなポイントだね。選択いかんで走り出すか急停車するか決まる。
やはり、この辺は慎重に。。。

万能植物

2009-05-18 08:56:02 | 植物、平行植物
数年前の事だけれど、『これは薬草で、毎日食べると体によいのよ』といってその植物を一鉢知り合いのご婦人が下さった。
そのときに教えられた名前で調べても的を得た情報にぶつからず、どうやら話がどこかで宙返りして絡まってしまった様だった。
それ以来、首をかしげっぱなしだったのだが、今日やっとそのかしいだ首がまっすぐ元に戻った。正しい名前を見つけたのだ。




その名は下記の通りである。


Anredera cordifolia
雲南百薬
アカザカズラ
藤三七
オカワカメ
Mdeirawein


中国辺りからやってきた植物かと想像していたが実は中央、南アメリカ原産で、日本には中国経由で長寿の薬として伝わり珍重されたらしい。
葉、根、むかごを利用できる野菜で、亜鉛、カリウム、マグネシウム、銅などのミネラルが豊富で体によいという。

葉は生で齧ると少々青臭いけれども熱湯をかけて包丁で叩くとオクラのようなねばねばが少し出る。むかごや茎も同様だ。湯がくとワカメのような色合いになり、ヌルがあるためにオカワカメと言う名前もつけられたのだろう。温暖な地域では外でもかなりの勢いで繁殖するために困ることもあるという。
我が家では室内観葉植物として窓際で生息している。
効能は免疫力向上と老化防止。
高血圧に、抗癌に効果があり、風の予防にも、喉の痛みにも効くという。
以前、知り合いのRioに『これは万能薬草である』と言って渡したら、彼女は風邪気味になるとこの葉をちぎって食べるようになった。
Rioいわく『貴方も食べている?これは本当に効くわね。。挿し芽をして母にも上げようと思うのよ』といってむしゃむしゃやっている。鰯の頭も信心から、というわけで何もこの信仰を突き崩して風邪が悪化してもいけないから、私はいつも『そうか、よかったね。。。』と返事をするのだったが、効果が彼女には実際現れていたのかもしれない。
とりあえずこの謎の万能植物の正体がわかってよかった。





おまけ。



もう一つ、名無しの植物の正体が判明。







長い柄の先に丸い葉がついている。
これは極旧いスタートレックシリーズの中で似たような風貌の植物がある星に植わっていたなあ。。。と思い出させる。金連花にもよく似ているが葉は肉厚だ。
今朝何気なく思いつく単語を入れて検索してみた。すると『私はこの植物をエイリアン・プラントと名付けたのだけれど誰か名前を知っている人はいませんか?』という質問が載ったフォーラムにぶつかった。 読み進んで見たら大当たりで私の持っている名無し植物のことだった。
Pilea peperomioidesという。
しかしこの植物をエイリアンプランツと名付けた人は外来植物という意味よりスタートレックに出てきた植物のイメージを思ってつけたのに違いないとおもう。
(文面からもそう読めたし、ペペロミオイデスの姿はいかにもそんな感じなのだ)





葉裏の気孔から白い物質を排出しているらしい。
どの葉裏を見ても白い点々が表れていて洗うととれる。一体何をしているのだろう?余分なミネラルを排出しているのか?
まだ疑問は残っているわけだけれど、少なくとも名前が判明したので、すっきり気分のよい日曜日だった。(単純。。。)


本日の薔薇

2009-05-15 08:57:25 | 植物、平行植物
「後10日で出発だからね。それまでに皆の顔を一度くらいは眺めたいから。。。」
と毎日毎日お願いしている。
今朝の薔薇のご機嫌伺い。



William Shakespeare 2000
強い香りが蕾の芯から立ち昇っている。豪華な薔薇。




Pat Austin
このうなだれ気味な花つきがなんとも魅力的。




今年は花が多少小ぶりのJ.Cartier



Jacques Cartier
これも実に良い香り。蕾の前で深呼吸を繰り返す。



赤紫のとがった蕾のRhapsody in Blue

 

今朝花開。



Pierre de Ronsard
ごろごろと丸くて驚くほど大きい蕾が沢山ついている。元気な薔薇。




Lavender Dream
これからにぎやかになる小花。



咲き始めのLavender Pinoccioは茶色がかったピンク。
ほんとに魅力的な色合い。



咲き終わりに近づくと紫灰色がかったピンクに変化するLavender Pinoccio
品のある後姿もいい感じ。












Claire
蕾は沢山。去年安売りの鉢で入手したクレアだけれど元気一杯。
熟れたマンゴーのような香りがしている。





























葉茂り花包む

2009-05-04 18:18:19 | 植物、平行植物
藤の花は相変わらず盛んに咲いているけれども、葉が育って花を隠し始めた所為で花色が沈んでしまっている。
写真はもう一週間前の藤。


 

亡霊のような白い影の正体は。。。。。↓











花びらの先端に細かい切れ込みが美しく、
クリーム地に刷かれた紅色がおしゃれだった。

その花びらももうパタリ、ポタリ、と散りました。





グリムスの樹はブログを投稿するたび育っている。
早く植樹ができるほど大きく育って欲しい。
毎日書けばいいのだ。 

種蒔き

2009-05-03 08:29:50 | 植物、平行植物







今朝の夢はたいしたストーリーが無かったが、一つだけ思い出して満足な場面があった。
夜空を見上げていたら2つ3つ星が流れたのだ。
あ、流れ星だと思ってみていたら、空の中央に激流の天の川といった感じにそれはそれは大量の星がザバザバッと流れていったのだ。綺麗だった。
今年こそ流星群をまた観察したいなあ。

今朝はまだ曇天12度くらい。肌寒い。

先日知人から白花タンポポの種をいただいた。
早く蒔かねば。。。。
今年は朝顔を蒔いたので夏が楽しみだ。今はまだ双葉が並んでいるだけだけだが、朝顔の花が並ぶ壁の絵がすでにできてしまった。
他に遠くから送っていただいた種を幾つか蒔いたがまだ動きは見えない。






種まきすることの成果がどの位かと言うと、それほどたいした確率ではないかもしれない。種が旧くて干からびていたり、まいた場所が合わなかったり、または不良品であることもあるよね。

何の種まきか。。。といえば自分の仕事に関係しての話。。でもある。
時たまの事だけれど、見知らぬ人から電話がある。
実は何度か展覧会を見ていて貴方の作品が欲しかったが場所が無かった、最近家の改修をしてやっと飾る場所ができたので一点欲しい。。。という。
そのたびに私は有難い気持ちで電話機の前で土下座でもしたくなる。
昨日もそういう電話をいただいた。
このところ展覧会続きで情けなくも草臥れていたせいか、ちょっとばかり薄い壁に頭をぶつけてのびていた。
(その割には道端の草まで食ってなにやら元気そうだったじゃないか。。。といわれるのはわかっている。まあ、私なりに目をまわしていたのだ。)
そういう時にそういう電話を貰うことは冷夏曇天続きにいきなり気持ちよい太陽が差し込んできたような気分になってうれしい。
これも常日頃の種まきの結果だった。


トップランナー

2009-05-02 00:05:41 | 植物、平行植物



今年一番に咲き始めたラベンダードリーム。
5月24日に日本に向けて発つのでそれまでにそれぞれ薔薇たちの今年の顔を一目みたいと、足元の土を手入れしたり、特に美味しそうな肥料を上げてみたり毎日ご機嫌伺いしている。後2週間もすれば咲き出すかもしれない。




やはりこの時期に家を留守にするのは気が進まない。

一番美しい季節なのだから。。。。



薄ムラサキ

2009-04-27 14:05:24 | 植物、平行植物
藤が咲いた。
薄紫の軽やかな翅を持つ蝶が集っているようだ。
風に吹かれてふさふさと音がする。香りが流れる。

藤もポリフェノールが多く含まれている植物らしい。
美しい花を目の前にして無粋なことを考えている。
若い蔓、芽、花、種のすべて食べられる。
しかし、花を目で楽しみ、触れて楽しみ、嗅覚で、味覚で楽しむ事ができるなら
これは無粋とばかりは言えないのではないかとも思う。
官能的とも言えるかもしれないね。
たとえ本当に口に入れずとも、それぞれの感覚を思い巡らすだけでも
なかなか楽しい。



Iris Pallida Variegata と名札にはあるけれど、日本のシャガによく似ている花を咲かせる苗を一つ購入。斑入り葉が美しい。花の大きさもシャガと同じくらいに小ぶりなのだ。
しかしどう見ても調べても名札の花の写真と実物の様子が違いすぎる。
どこかで間違いが起こったのでは無いかと思うのだけれど、結論としてはどうでもいよいことなのだ。私はこの花が気に入ったのだから。。。










余談(いつも余談しか書いていないのだけれど。。。。)

ブロガーが記事を書けばネット上で苗木が育ち、育ったヴァーチャル樹の本数に応じて、実際に植林活動が行われるという仕組みのブログパーツを見かけて、面白いものだなと思って試しに登録してみた。
そんなわけでちゃんと育つものかどうか知りたくて、書くことが見当たらずとも熱心に毎日更新しているわけだ。

この時期は植物の変化が一番大きいので、何が咲いたの匂ったの、若葉は食べられるか美味しいか。。。などなど報告するには事欠かないのだけれども。

この季節は、木々の滴る緑が本当に美しい。



グリムスを立ち上げた人

グリムス

クコ

2009-04-23 17:07:33 | 植物、平行植物



友人Mから電話があった。
彼女は"エコト-プ”という共同体の庭を借りていて足繁く通っている。食べられる野草は食べて見よう意欲は私のそれにも劣らない。
「Gojiっていう植物が面白そうなんだけれど知っている?中国から来た植物で、実も食べられるし健康にいいんだってきいたのだけど。。。」という。
Goji?五児、五時、誤字。。。聞いたことが無い。
何によいのかと聞けば、何にでも聞く万能植物だと聞いたという。彼女はそのスーパープラントを去年年末に入手して私の誕生日に届けてくれようとしていたのだが、冬の間その小さな苗は裸の2本の棒になってしまった。生きているかいないのか不明のその鉢を届けることを躊躇した彼女は春芽吹くまで待っててね、と言っていたのだった。
その2本の棒は空気もぬるみ始めると芽吹く様子を見せ始め生きていることがわかった。そんな経過で私は先だて、その鉢を受け取りよく見れば、見慣れた植物に似ている。
早速調べてみれば何の事は無いその2本の棒は”クコ”だった。

中国食材店で乾燥クコの実を買ったことがある。真っ赤で美しい小さな粒は真っ白なお粥の真ん中に数粒放つと美しい。ほのかに甘い薄い味なので美味しいとか不味いとかいう感想もなかった。
昔はクコと聞けば漢方薬店にあるもの、生では毒で食べられない物と思っていたし、ましてや美味しいものではないと思っていたから、実をデザートとして食べることなど思いもよらなかったが、そういうようにも使うらしい。
クコの持つ成分は血液浄化、体調を整え、新陳代謝促進、癌細胞の増殖を抑え、強い体質を作る作用があるのだという。友人は2年前に大病をして大きな手術を受けた。こんな効能書きの下がった植物を見ると興味深々になるのもその所為なのかもしれない。(もっともよく考えれば昔からのことだ。。)
更に調べれば若葉を集めてさっと湯がきゴマ汚しにしたり、油いためや天麩羅にしたり、煮びたしを刻んで炊き立てのご飯に混ぜ合わせると美味しいのだということだ。
そんな話を読んでしまったら私は少し葉っぱをいただいて味見してみないことには気がすまない気分になってしまったのだけれど、まだ芽吹いたばかりで毟り取るのは忍びない。
早く大きく育ってくれと話しかけ、水をやり、えさをやりながら、私はすっかりヘンデルとグレーテルを捕まえた魔女になった気分だ。
しかし、クコは大体において丈夫な植物で昔はあちこちにわさわさという感じに茂っていたように記憶している。
多分この苗もそのうち困るほどに大きくなるのかもしれない。


最近野草、山菜のテーマが続いたから、この際ついでに告白する。
私の探究心は止まないのだ。

1)アケビ
昨日つるの先10cmほどを摘んで、さっと湯がき冷水に浸けてあく抜きをした。
鰹節を乗せていただくと、かなり美味。
我が家のアケビはちょうど茂りすぎて困っている所でもあることだし、芽を摘むのは一石二鳥であるなと言い訳しつつアケビに礼を言って収穫した。

2)ぎしぎし Rumex
芽のまだ葉が開かぬあたりを摘んで、さっと湯がき冷水に放つ。
細かく刻ん鰹節と醤油をかけていただく。これは昔日本にいた頃すでに試したもので、その頃私の味覚が違ったのか支度の仕方が悪かったのか、美味しいとは思わなかった。もっとも大量に食べるものではない。ほんの一口が美味しい。ほのかなうまみがある。