逝去
2011-10-26 | 芸術
北杜夫逝去
若い頃、高校生~大学生の頃、よく読んだ。
初めて読んだのは「どくとるマンボウ航海記」だった。
とぼけた調子の語り口にすっかり魅了されファンになった。
その後「どくとるマンボウ」シリーズを中心に、大作「楡家の人々」や、児童文学「船乗りクプクプの冒険」などまで、手当たり次第に読んだ。
周りの友人たちもよく読んでおり、「どくとるマンボウシリーズでは何が好き?」とか「楡家の登場人物では誰が面白い」とか話をしたものである。
私がマイベストを選ぶとしたら、旧制松本高校時代を中心に若き日の想い出(といっても書いたのは四十そこそこ)を描いた「どくとるマンボウ青春記」と、ちょっと不思議な雰囲気を持った初期の短編かな。
後者の中で「百蛾譜」という病気がちの少年の心象を描いた、幻想的な作品が好きだった。その名も「牧神の午後」という作品もあったが、それらはドビュッシーの音楽の持つ午睡のようなけだるい雰囲気にどこかつながるような気がする。
また一つ、私の青春が終わった。
若い頃、高校生~大学生の頃、よく読んだ。
初めて読んだのは「どくとるマンボウ航海記」だった。
とぼけた調子の語り口にすっかり魅了されファンになった。
その後「どくとるマンボウ」シリーズを中心に、大作「楡家の人々」や、児童文学「船乗りクプクプの冒険」などまで、手当たり次第に読んだ。
周りの友人たちもよく読んでおり、「どくとるマンボウシリーズでは何が好き?」とか「楡家の登場人物では誰が面白い」とか話をしたものである。
私がマイベストを選ぶとしたら、旧制松本高校時代を中心に若き日の想い出(といっても書いたのは四十そこそこ)を描いた「どくとるマンボウ青春記」と、ちょっと不思議な雰囲気を持った初期の短編かな。
後者の中で「百蛾譜」という病気がちの少年の心象を描いた、幻想的な作品が好きだった。その名も「牧神の午後」という作品もあったが、それらはドビュッシーの音楽の持つ午睡のようなけだるい雰囲気にどこかつながるような気がする。
また一つ、私の青春が終わった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます