本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

荷出しの後

2011年03月19日 | 日々のこと
今夜は夫実家に泊まって、明日早朝、滋賀に出発します。

震災後は、被災地の家族と友人たちの安否確認に、原発の経過を見守ること、家族の避難についてのあれこれ、そして引っ越しで頭が一杯だったので、こうして外の世界に出てみると、微妙に周囲とチャンネルが合わない感じです。

皆、日常生活があるし、報道をずっと追いかけることもできないし、それほど被災地の情報が入ってきている訳ではないから…よく分からないのは仕方ないことなのですね。
というか、あまりに情報が行き渡らず、放射能に対する誤解もあるので、ひとりで憤ってしまい、被災地の友達に「当事者ではないのだから、よく分からないのは仕方ないよ」って、言わせてしまいました。
馬鹿でした。わたしも同じ体験をしている当事者ではないし、きっと阪神大震災や新潟中越沖地震の時には周りの人々と同様に事態の深刻さを理解していなかったに違いないのです…。今、被災地の現状を少しは分かっている気になっているのは、わたしのおごりなのです。

母と長兄は、伯母と一緒に茨城に避難しました。
父はひとりで家に残りました。
次兄はボランティアをしているそうです。
そして一度避難した友達は、やむを得ずいわきに戻ってきています。

すべてがぎりぎりの選択であり、現場にいないわたしがみんなの気持ちを本当に理解することはできない。わたしが知っているのは、ただ被災地に家族と友人を持つ者の気持ち。

わたしは前々からウェザーニュースの地震お知らせメールに、故郷を登録しているのですが、あの日、引っ越し前の掃除の最中に、ふと届いていたメールの震度を見てショックを受けたことは忘れません。
家族と友人の安否を確かめられなかった、つらい時間も。
原発の件で突然発表や会見があるので、報道の音を流しながらその辺りで寝て、情報が入った気配で飛び起きたことも。
それは、これまで愚痴をこぼしてきたように、被災地以外で手に入る情報を送っても、あっさり受け流してしまう家族に対するもどかしさはあるけれど。
周囲に今言われているように、あの時大切な人たちが無事で良かったって、命さえあればって、思うべきなんだろうな。
わたしも、やり尽くして憔悴している場合じゃないですね。
これから少しずつ、前向きに進んでいきましょう。

引っ越し最中

2011年03月19日 | 日々のこと
今、荷出しです。
何時間もかかっています。あんなに大きなトラック来るの、初めて。あ、乗りきらないから別便追加だって。
七年ほどの長崎生活で、荷物が増えすぎました。

引っ越しの最中もいわきの実家のことが気になり、また連絡して避難するための新たな情報を調べて伝えたのですが…。
両親はわたしの言葉に重きを置かないので、何をしても響きません。
結局母と長兄だけ先にバスで避難するかもしれないと言っていました(父は車でないと嫌らしく、あとでガソリンを入手してから…だそうです。しかし行列に並んで待っている間に今入っているガソリンが無くなってしまうから、とスタンドにも並ばなかったそうです。どうして他の方法を考えないのかなあ。ガソリンが輸送されても当分は行列が続くでしょうに…)。

わたしの実家は何においても普通ではない事態に発展することが多くて(家族自体が閉ざされていて普通ではない発想をするからなんだけど)、そのたびに必死に動いてみるわたしなのですが、いつも効果はありません。
今回も、母が決断したのは次兄が高速バスで行けると言ったから、らしいです。毎度のことながら、数日前にわたしが探した詳細な情報は無視されておりました…。
安全に関わることだから、何とか話を聞いてくれないかと努力したのですが、なーんにも理解されてなかった。貴重な情報も生かされていなかった。残念です。
そして今回も、母は電話の向こうでわたしが奔走したことなど察しないのでしょう。
…ま、夫だけはわたしの苦しむ姿をずっと見ていて知っているからね。
当初の希望通り、実家が無事に県外に避難できるのなら、それで良いでしょう。
みんな一緒に避難する形じゃなくても、そこは個人の意志だから。どうしようもないことです…。手は尽くしたもの。
家族の問題があると、非常時にも事が複雑になるものですね。

ともかく、今は引っ越し。
今夜は夫実家にお泊まりだ。
こちらの家族もわたしの家族。
頑張ります。

引っ越し前夜

2011年03月19日 | 日々のこと
本日、いよいよ引っ越します。工事の都合で電話とネットが当分使えません。なので、携帯投稿です。

埼玉に避難したいわきの友達から、連絡をもらいました。
そちらでは、とても親切にしていただいているそうです。
避難した場所ではなくて、やはり、個々の人の意識の問題なのでしょうね…。
被ばくに対するちゃんとした知識と、福島の置かれている状況に対する理解があれば、その友達の避難先のように対応できるのでしょうけれど、一方、生半可な知識のために根拠のない差別をする人々もいる訳で…。
先の戦争の被ばく県である長崎にいると、今の福島を取り巻く環境には驚くばかりです。
原発の今後は心配かもしれないが、周囲の住民は誰の害にもならないのに。
福島県民が怖いなら、みんないっそレントゲンも受けず飛行機にも乗らずCTも受けず、宇宙服でも着ていりゃいい、と思ってしまいます…。

わたしの実家の家族はまだいわきにいます。
高齢の父が現実を受け入れず、被ばく対策をしないで暮らしていたので、原発事故が収拾できず突然放射能が高レベルになった場合に一家で大変なことになると考え、また医薬品が届かない状況が長引けば母と長兄の持病の薬がなくなり悪化する…という心配もあったので、今の段階での避難を勧めていたのですが…。
誰にも父の気持ちを動かせず数日…。昨日ようやく、近県の親戚の元になら避難しても良いと考えるようになったらしいですが、今度は車を動かすためのガソリンがないと言います…。
それはね…避難を考えていた人は、前から計画して、方々から情報を集めて給油できるガソリンスタンドに何時間も並び、少しずつ貯めてきたのだろうからね…。あるいは近隣の衆と協力して、ガソリンを一台に集めて出かけたりするのかもしれないし。
また、かろうじてつながる高速バスを使って、福島空港まで行き、臨時便で各地に飛ぶのかもしれない。
わたしも必死になっていろんなルート、いろんな行き先を提案しましたが(無論滋賀も)、一家全員人の話を聞かず、結局は自分の気持ちでしか動かないので、どうすることもできませんでした。
今はただ、ガソリンが入手できるのを願うばかり…。後手後手になってしまったけれど…。


そんなわけで、震災以来ずっと実家を案じて、寝食を忘れて奔走する日々でした。何もかも上の空で、被災地と原発の情報に耳を澄ます毎日。
一方引っ越しも同時並行に準備しなければならなかったので、さすがに事態を見かねた夫が帰ってきてくれて、わたしが実家との連絡に集中できるように、残りの作業を大半片付けてくれました。
今回の引っ越しを無事終えることができたら、それは夫のおかげ。
どんな言葉を尽くしても母には伝わらなくて、もどかしさが蓄積し、夫に当たり散らしてしまった時も、根に持たずに力になってくれました。
わたしは実家に対して、死に物狂いで言うべきこと、やるべきことをしたのだから、あとはもう祈るだけ。
こちらは引っ越しです。ずっと支えてくれた夫のため、さっと移動して生活環境を整えたいです。
それから、友達や実家に対して支援できることに着手しましょう。

いわき市民からの情報です!

2011年03月18日 | 日々のこと

友人が次々、いわきから避難していきます。
ブログで発信して全国に訴えてほしいことがある、と今日連絡を受けました。

友人と共に、わたしからもお願いしたいことがあるのです。

いわきでは、食糧、ガソリンが入手できず、
断水が続き、電気も一部は通じないそうです。
現段階での放射能の数値は、原発のごく近くで、
365日ずっと外にいれば少し影響があるかもしれない程度であり、
屋内退避地域では用心のために屋内退避を続けていれば大丈夫なのに、
(そもそも、いわきの中のごく一部だけが屋内退避地域なのです!
他の地域は範囲内ではありません!!)
物資の輸送がまだ滞っているのです。

いわきの市民にとっては、原発がこの先どうなるか分からないということ以上に、
いわきにいると何も生活に必要なものが手に入らず飢えてしまう、
という理由が大きな避難要因になっているかと思われます。

友人の話では、原発の退避範囲に入っている他の市では、
なんとか市の側が動いて市民の生活に必要な物資を確保しているということです。
いわきでは未だにそれができていないのだとか。

そして、他の市や県に避難をしたとしても、
いわきから来たというだけで被ばくを疑われ、
避難所が受け入れてくれないことがあるのです。
友人の友人は、いわきから郡山市に避難したそうですが、
検査を受けた結果、放射性物質は見られませんでした。
そう、今現在、いわきでは放射能の数値が高い訳ではないのです。
そして、たとえ圏外避難が勧められている範囲で被ばくしてしまった人も、
除染すればあとは問題がないのです。

放射性物質が体についても、除染すれば周りに影響はありません。
内部被ばくをしてしまったとしても、周りまで被ばくすることはないのです。
(そもそも、現段階での被ばくの程度は軽いはずです。
わたしたちは日常生活を普通に送っていても、被ばくしています)

それなのに、もう根拠のない差別が広がっているのです…。
情報がないから恐れるのは分かりますが、
過剰反応をすれば、いわきはますます孤立してしまいます。
行政は混乱し、物資も水も医薬品も手に入らず、
かといってガソリンが足りないから、外に出ることもかなわないのです。
運よく他県に出たとしても、避難所に拒否されてはどうしようもありません。

全国の皆様にお願いです。

いわき市民を憶測で差別しないでください。
正確な情報を集めれば、根拠のないことだと分かるはずです。
避難してきたのは今現在の放射能の数値が高いからではなくて、
今後原発がどうなるのか予測がつかない、ということと、
街がゴーストタウン化して生活していける環境ではないからです。

もし避難所に少しでも空きがあるのなら…できるだけ受け入れていただきたいのです。
恐れるのなら、念のためにスクリーニング検査をすれば良いです。
まれに被ばくしていたとしても、除染をすれば皆さまに害になるようなことにはなりません!
とにかく、正しい情報を知って冷静に判断してください。

また、物資輸送が正常化すれば、いわきに残っている市民も助かります。
買いだめに走らず、落ち着いて暮らしてください。
計画停電などでパニック現象が起こっているのは分かりますが、
被災地のほうは今日生きるか死ぬかの問題なのです…。
皆さまのお力で助けられるのです…。

行政機関と東電の方にもお願いです。

現場が大変なのは理解できますが、どうか国民に理解できる言葉で話してください。
専門用語と主語のないあいまいな説明ばかりでは、不安がなおさら増すばかりです。
判明した情報はすぐに公開する。
最悪な事態とは何かも公開する。
そのうえで国民の信頼が勝ち取れるのではないですか?
国中に不安や恐怖が漂っているのは、
「情報が隠されている」「国も東電も何もできない」という不信感に由来していると思います。
現場の方は命をかけてこの事態に立ち向かっておられるので、
指揮系統はもう少し情報の発信に配慮していただけないでしょうか?

そして、福島県の訴えにも少しは耳を貸してください!
何度も何度も、TVから福島県の方の悲痛な訴えが聞こえます。
物資が回ってこないのです。風評で誰も届けてくれないのです。
それもこれも、誰も圏外避難と屋外退避の基準や根拠を知らないからです。
これには一番、国が責任を持たなければならないのではないですか?


お願いですから、お願いですから…。
お身内がいわきにいると想像してみてください。

わたしの実家の家族はまだいわきにいます。
屋内退避ができる状態ではない家に住んでいるので、
万策を尽くして県外への避難を勧めているのですが、ガソリンが確保できません。
ガソリンの買いだめの様子を報道で見るたびに、泣きたいほど苦しんでいます。

被災地にガソリンが回れば、生活に必要なものを買いにも行けます。
行方不明の家族を捜しに避難所を回れます。
ライフラインの復旧も早まります。
そして、福島県の人々の元にガソリンを届けることができたら…
たとえ風評被害で輸送業者がいわきに入るのを拒否したとしても、
取りに来いと言われた場所まで出向くことができます。
行政がバスを用意して、避難する人々を大勢運ぶことができます。
自家用車で自主避難することもできます。
(福島県から避難する車は、高速を通れるのです)

どうか、助けてください。

伏してお願い申し上げます…。


現状

2011年03月15日 | 日々のこと
東京電力の原発の状態が刻一刻と変わるので、今夜もずっと情報を追い続けています。

日曜の段階で、母と電話で少し話すことができました。
公衆電話からだったのでこちらに通じたようです。
(電話ボックスには行列ができている様子でした)
短い会話で分かったのは、
家族は無事で、避難せず家にいるということ。
断水なので飲み水は給水所にもらいに行っていること。
食料のことでは、その日イトーヨーカ堂が営業していたが、コンビニは閉店していた、ということ。
親戚は大体安否確認ができたが、まだ連絡の取れない身内がいる、ということ。
被災地にいて苦難に対処している母の方が、よっぽど落ち着いていました。
(その度胸が、わたしには時々心配なんだけど)


余震や原発のことがあるので、3月11日から災害は現在進行形で、数時間前に連絡をもらえたからといって、もう大丈夫なんだと安心できるようなものではなく…。
かといってライフラインの問題もあって、被災地のほうでは身内に一度無事を知らせたあとは、たびたび連絡を取れる状態ではなく…。
今はやはり、情報収集に必死です。眠ったり外出したりするたび、変化を見逃してしまうようで怖い。
(夫には、あまり事態を把握していない方が、すぐ被災地に帰って手伝うのかと聞いてくるみたいですが、現在は交通網も麻痺している状態。例え帰れたとしても、日帰りできない距離でもあり、行けば被災地の食糧や水や毛布を減らすことになり、下手をすれば助けに行って被災者の方に面倒を見てもらうことにもなりかねません。つらいけど今は自制が大事!!実家のほうで多少なり態勢が整ったら、どんな助けがほしいのかよく相談して、行動しますから!と本当は言いたい)
大変、もどかしいです。
家族や友達、それに故郷のことを思うと、涙が出てしまいます。
でも、そういうのも自制しなければいけませんね。被災者の方が頑張っておられるのだから、こちらが弱ってる場合じゃない。
現実的に支える方法を考えたいと思います。

ただ…この未曽有の大災害でも、報道やコメントを見ていると、たまに、あんたは鬼かと思うような暴言や行動があったりするんですね。
そういうひとはごく一部なんだろうけど。
東京電力管轄の区域の方は、特に被害の大きい地域のことを思いやって、とても我慢強く計画停電の問題に対処して下さっているし。
日本人は、人間は、お互いに支え合って生きることができると思います。
某知事が評したようなもんじゃないです。(この災害が天罰だなんて、小説家とも思えぬ想像力の欠如した発言。さすがに腹に据えかねた)

もう気持ちは引っ越しどころじゃないのだけど、夫が取り急ぎ帰ってきてくれたから、とりあえず私たちのほうはなんとかなるかと思います。
(…夫はわたしを助けるために帰ってきてくれたのだと思うけど、こちらはなんか、夫にすがるというより、夫の面倒を見てあげなくちゃいけないから、もっとしっかりしなきゃ駄目だな、という気分になるのでした。わたしにとっては子供みたいなもんだな)
迅速に引っ越しを終えてから、実家のために自分にできることをする。それしかないですね。

東北地方太平洋沖地震のことで

2011年03月12日 | 日々のこと

電話がつながらず、メールも返信がなく、連絡の取れないお友達がいます。
大変な中で申し訳ないですが、連絡できる状況がきたら、
時間は問わず、いつでも構わないので、安否を知らせてください。
こちらのブログでもいいです。
携帯会社の災害掲示板に登録してくださってもいいです。
福島のお友達、宮城のお友達、
みなさん、とにかく無事でいてください…!

※2011年3月13日追記

福島のほうは、家族と友達の無事が確認できました。
今後は、現地の状況を考えて、なるべく連絡を控え、
ライフラインの復旧を待ちたいと思います。

今、どうなっているのか詳しくはわかりませんが、
いわきのほうは家の中がめちゃくちゃで、断水している、ということです。
ウェザーニュースの被災レポートなどを見ると、食糧やガソリンも入手できにくいようです。
家にいるにしても、避難所にいるにしても、大変苦しい状況であることが察せられます。
余震も続き、津波の恐れもあり、原発の退避情報にも目を配らなければならない…。
こちらとしては、家族や友人を励ましたいし、続々状況が変わるために何度も安否確認をしたくなりますが。
しかし、報道でも注意を促されましたが、場所によっては停電などで携帯電話が充電できず、
全国からの電話やメールを受けるだけで電池が無くなるので、
頻繁な安否確認はむしろご迷惑、という事情があるそうです。
(それと、携帯電話のメールはタイムラグがあったみたい。
あちらの基地局が使えなくなっていて、一時復旧した時に皆からのメールが一気に届いたりするらしく、
生活するにも困る環境なのに対応に困らせて、申し訳なかったと思います)

わたしの場合は、一度、無事の知らせを受けることができたので、
よほどのことがない限り、向こうが少し安定して連絡できる状況になるまで待ちたいと思います。
国内史上最大の規模の大地震のこと、余震の地域も広いようです。
(関連があるのか分かりませんが、先ほど長崎にも少し地震がありました)
根拠のないデマも出回っているようなので、落ち着いて対処しなければなりませんが、
全国各地の皆さまも、どうか防災に留意してお暮らしください。

※2011年3月14日追記

想像を絶する被害状況が日々明らかになっていきます。
気象庁の発表では、今後数日で大きな余震がある可能性も大だと言います。
東北電力・東京電力の管轄地域で輪番停電も今朝から行われることになりました。

わたしは現在長崎に住んでいるのですが、
西日本の皆さんも事態の重大さを受け止めて、
それぞれに何ができるのか考えてくださっておられると思います。
(セブンイレブンの義援金箱には、すでにお志を下さった方が多数おられるようでした)

わたし自身も、今とこれから、どんな支援ができるのかを必死で考えています。
ご家族やお友達が被災されていて、自身は遠隔地に住むという皆さんも、
同じく、すぐにでも駆けつけたい、救援物資を送りたい、というお気持ちかと思います。
もどかしい状況です。しかし、以下のサイトを参考に、
こんな時だからこそ冷静になって、自制しようと強く決心しました。
阪神大震災の時は、二次災害が問題になりました。

参考サイト

[東北地方太平洋沖地震]西日本の私たちができること

KVネット 関西人のためのボランティア活動情報ネット

傍観者ではなく“当事者としてできること”―東北地方太平洋沖地震


西日本のわたしたちは、現段階では輪番停電に協力することができないけれど、
義援金や献血に協力することはできます。
ただ、義援金も信頼できる機関かどうか、すぐに役立てる主旨のものなのか見極めること、
献血も皆が一斉に押し寄せては現場を混乱させる(特に献血手帳を持っていない場合は時間がかかるそう)といいます。
冷静に、慎重に、まずは情報収集に努めて、
“被災地の求めはどんなものか”“支援受け入れ態勢は整っているのか”
ということを考えて行動したいと思います。

それから、被災地に身内がいるという、自分の友達や親戚が心配、という方にお願いですが、
その方への頻繁な電話連絡はできるだけ控えていただけたら…と思います。
余震は続いていますし、原発の問題もあり、
その方たちも気が狂わんばかりに被災地の情報を求めているはずです。
安否確認も常にできるとは限りません。
被災者の方からの電話が通じた時のために回線はできるだけ開けておきたいことでしょう。
また被災地の報道を見続け、連絡を待って、睡眠も食事もろくに摂れない状態でしょうし、
何度もお電話をいただいても、なかなか対応しきれないと思います。

お見舞いのお言葉は大変有難いものですが、
事態がもう少し落ち着くまで、通話はできるだけ短く、回数も控えめにお願いいたします。
(被災地に身内がいるという、被災地外の地域に住む友達や親戚のかたの場合、
メールのほうがお相手の都合で返信できるので、それほど負担にもならないかもしれません)
善意のお気持ちを締めだすようで、大変申し訳ありませんが…平にお願い申し上げます。

※2011年3月16日追記

宮城の友達からも、無事を知らせるメールが届きました!
良かった…!本当に、無事でいてくれてありがとう…!!


眠れぬ夜は

2011年03月11日 | 日々のこと
どうやら新しいベッドを買うことになりそうである。
柔らかい布団に寝ると背中が曲がると言われてせんべい布団で育ったわたしとしては、ベッドの超高級メーカーにこだわる夫と義母の気持ちがまったく理解できなかったりするのだが。
今のベッドもそんなに寝心地が悪いわけじゃないしなあ。
(夫は眠れない眠れないと文句を言うが、夜中にじっと観察するとよく熟睡してるし)
雨漏りのしない安全な屋根の下で、暖かい布団にくるまって眠ることがどんなに幸せか、こちらはよくよく分かっているつもりだ…。
最上の物を求めるのも大事だけど、全部を欲しがらないで今ある物の中で幸せを見つけるのも大切なことなのではないかなあ。
まあ、ベッドが原因で眠れないと言っているのはわたしではないし、決定権もないので、ここで呟くだけにとどめておくが。

むしろ、わたしを眠れなくさせるのは人間関係のストレスとプレッシャーなんだよね。
昨日もまた、一段と大変だったー。
さながら、水が表面張力でギリギリ一杯になっているコップに、水滴がボタボタと注がれたようなもの。あとは一気に、ドバーッですわ。
平静を保つのが限界で、しばし錯乱してしまいました。
つらいね、人間関係は。

一句。
「耐えに耐え ほころびる 時 春の宵」
例によって、そのまんまですがな。

頑張れるのかー?

2011年03月10日 | 日々のこと
深夜、夫からの電話が原因で、ひそかに激怒する桜雪であります。
夫とは、人間関係に対する価値観がとことん合わないのであるが…。今回も付き合ってられないケース。
わたしの感覚はドライなのかもしれないが、夫は人情家すぎるのである。それはそれで良い性格なのだが、願わくばわたしを巻き込まないでほしい…。夫婦といえど、他人との付き合い方は別なのだから。
(気がつけば、同様のことで、これまでに何度も悩まされていますね…)

こんなに頭にくるのは、今日一日電話をかけまくり、外を駆けずり回り、朝が菓子パン、昼が16時にずれこんでマクドで、夜がお茶漬けだったり、ネットで諸手続をしたものの、ブログも書いたりして何か後ろめたく、何かうちのことも進めないと…とまた冷蔵庫を少し整理したり、数個荷造りしたり、朝のゴミ捨てのために準備をしたり、手帳とメモを見ながらスケジュール調整をしたりして、へとへとに疲れているからなんだろうよ…!

たった一人で、引っ越しできるのか、桜雪?!
夫のやつは、自分だってへとへとに疲れている癖に、妻の状況は理解していないからなあ。途中夫実家に一泊する2日間の引っ越しの最中も、夫婦でお呼ばれに行く余裕があると思っとるんだ。わたしがぼやんと引っ越し会社を見てるだけとでも思っとるんだろうか。
あー毎度のことながら、めちゃくちゃストレスたまった。
断ったけど後味悪かった。
…そんな余裕があると言うのなら、むしろわたしは旅行にでも行って、すべてを夫と引っ越し会社がやってほしいもんである。
ライフラインや方々の移転手続き、掃除や亀たちの準備も含めて!
きーっ!


本当、疲れてますね。限界近いのは自分でもよーく分かっています。
それにしても。たまには夫も、空気を察してノーということを覚えてくれたらいいのに、と思います。
とにかく苛立ちを抑えて仮眠を取らなくちゃ…。
朝のゴミ出し…電話連絡…買い出し…荷造り…。
ああ…。もうやだ…。

引っ越しが迫るなかの…

2011年03月09日 | 

とうとう引っ越し予定日が決まり、何もかも怒涛のように押し寄せてきます。
電話はじゃんじゃんかかって来るし、手続き書類は次々出さなきゃいけないし、
まだ生活しているので荷造りは中途半端だし。
そんな訳で、時折ちょっと意識が飛んだりする。
やばいです。

何がやばいって、今度は遠隔地への引っ越し。
日帰りできない距離なので、物件を決めるのに時間がかかった。
それゆえ、あと数日という段階で各所への手続きに追われています。
しかも、夫はすでに新しい場所での勤務についていて、
引っ越し前日にしか帰れない、ときたもんだ。
ホテル暮らしでハードな引き継ぎに耐える夫も大変だが、
たった一人で現住所に残ったわたしも途方にくれているのです。

しみじみ思うのは、転勤族の引っ越しを真に理解できるのは、
同じ転勤族だけだな、ということ。
どんだけ急に決まってバタバタして忙しくなるかは、
やはり経験者でなければ分からないのでありましょう…。
(マニュアル通りにはいかないし、世間一般の引っ越しとはまた違う訳なのですよね)

…とか言って、このギリギリの状況でまた本を読んじゃったわたし。
明らかに逃避であるが…。
もうそんなに時間がないのに、馬鹿なことをしたもんです。
でも、でも、家にある本をあらかた荷造りしちゃったものだから、
一箱分だけ並べていた中の、パブ・シリーズの誘惑に負けちゃって…。
(中古でシリーズ全作揃えた未読本だったのです。
既読本は途中で頁を閉じることができるけれど、
未読本に取り掛かると…それもミステリだと、ついつい最後まで一気読みしてしまう)

優しいのにそこはかとなく不幸なイケメンのジュリー警部。
それなりに有能な警官なのに健康オタク(いや、不健康オタクか)のウィギンズくん。
そして古き良き名探偵を思わす設定なのに意外とユーモア部分担当のメルローズ・プラント。
濃い濃い迷惑人間レディ・アードリーは強烈な存在感。
(個人的には第3作に登場する妄想人間の女流推理作家ポリーが好き)
アメリカ人の作者が書いたイギリス風ミステリのパブ・シリーズは、
個性的なキャラクターとイギリス各地の雰囲気が魅力的です。
下見に行った滋賀から長崎にとんぼ返りする電車の中で、
第1作の「『禍の荷を負う男』亭の殺人」を手に取ったら、
とりつかれたように一気読みしてしまい、立てづづけに3作読破。

「禍いの荷を負う男」亭の殺人 (文春文庫 (275‐29))
マーサ・グライムズ
文藝春秋


夫が朝から晩まで新勤務地で苦労しているというのに、
たびたび休憩を取っては物語にひたり、
さらには途中でやめられなくて、寝る前に少し…とか思いながら長時間ねばり、
結局最後まで読んでしまうとは。浪費したその時間たるや!
あっ。叱らないでー。それほど面白かったの…。
しかし、もう封印します。さすがに崖っぷちです。
続巻は、ええと、長崎から滋賀に移動する時が来たら読むことにします。
(電車最高。乗り物酔いするけど、体調が良ければ集中して読める環境)
さあ、これからはわき目も振らず頑張るぞ!

だ、だけど。ほ~ん~(涙)!本を読まないと元気が出ないの。
ご飯食べながらでも、お風呂に入りながらでも、
機会があれば本の世界に心遊ばせるのがわたしの生き甲斐なの。
強い気持ちで我慢しなければならないのだけど、できるだろうか。
活字中毒って怖い。