本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

引っ越し前夜

2011年03月19日 | 日々のこと
本日、いよいよ引っ越します。工事の都合で電話とネットが当分使えません。なので、携帯投稿です。

埼玉に避難したいわきの友達から、連絡をもらいました。
そちらでは、とても親切にしていただいているそうです。
避難した場所ではなくて、やはり、個々の人の意識の問題なのでしょうね…。
被ばくに対するちゃんとした知識と、福島の置かれている状況に対する理解があれば、その友達の避難先のように対応できるのでしょうけれど、一方、生半可な知識のために根拠のない差別をする人々もいる訳で…。
先の戦争の被ばく県である長崎にいると、今の福島を取り巻く環境には驚くばかりです。
原発の今後は心配かもしれないが、周囲の住民は誰の害にもならないのに。
福島県民が怖いなら、みんないっそレントゲンも受けず飛行機にも乗らずCTも受けず、宇宙服でも着ていりゃいい、と思ってしまいます…。

わたしの実家の家族はまだいわきにいます。
高齢の父が現実を受け入れず、被ばく対策をしないで暮らしていたので、原発事故が収拾できず突然放射能が高レベルになった場合に一家で大変なことになると考え、また医薬品が届かない状況が長引けば母と長兄の持病の薬がなくなり悪化する…という心配もあったので、今の段階での避難を勧めていたのですが…。
誰にも父の気持ちを動かせず数日…。昨日ようやく、近県の親戚の元になら避難しても良いと考えるようになったらしいですが、今度は車を動かすためのガソリンがないと言います…。
それはね…避難を考えていた人は、前から計画して、方々から情報を集めて給油できるガソリンスタンドに何時間も並び、少しずつ貯めてきたのだろうからね…。あるいは近隣の衆と協力して、ガソリンを一台に集めて出かけたりするのかもしれないし。
また、かろうじてつながる高速バスを使って、福島空港まで行き、臨時便で各地に飛ぶのかもしれない。
わたしも必死になっていろんなルート、いろんな行き先を提案しましたが(無論滋賀も)、一家全員人の話を聞かず、結局は自分の気持ちでしか動かないので、どうすることもできませんでした。
今はただ、ガソリンが入手できるのを願うばかり…。後手後手になってしまったけれど…。


そんなわけで、震災以来ずっと実家を案じて、寝食を忘れて奔走する日々でした。何もかも上の空で、被災地と原発の情報に耳を澄ます毎日。
一方引っ越しも同時並行に準備しなければならなかったので、さすがに事態を見かねた夫が帰ってきてくれて、わたしが実家との連絡に集中できるように、残りの作業を大半片付けてくれました。
今回の引っ越しを無事終えることができたら、それは夫のおかげ。
どんな言葉を尽くしても母には伝わらなくて、もどかしさが蓄積し、夫に当たり散らしてしまった時も、根に持たずに力になってくれました。
わたしは実家に対して、死に物狂いで言うべきこと、やるべきことをしたのだから、あとはもう祈るだけ。
こちらは引っ越しです。ずっと支えてくれた夫のため、さっと移動して生活環境を整えたいです。
それから、友達や実家に対して支援できることに着手しましょう。

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