本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

引っ越しが迫るなかの…

2011年03月09日 | 

とうとう引っ越し予定日が決まり、何もかも怒涛のように押し寄せてきます。
電話はじゃんじゃんかかって来るし、手続き書類は次々出さなきゃいけないし、
まだ生活しているので荷造りは中途半端だし。
そんな訳で、時折ちょっと意識が飛んだりする。
やばいです。

何がやばいって、今度は遠隔地への引っ越し。
日帰りできない距離なので、物件を決めるのに時間がかかった。
それゆえ、あと数日という段階で各所への手続きに追われています。
しかも、夫はすでに新しい場所での勤務についていて、
引っ越し前日にしか帰れない、ときたもんだ。
ホテル暮らしでハードな引き継ぎに耐える夫も大変だが、
たった一人で現住所に残ったわたしも途方にくれているのです。

しみじみ思うのは、転勤族の引っ越しを真に理解できるのは、
同じ転勤族だけだな、ということ。
どんだけ急に決まってバタバタして忙しくなるかは、
やはり経験者でなければ分からないのでありましょう…。
(マニュアル通りにはいかないし、世間一般の引っ越しとはまた違う訳なのですよね)

…とか言って、このギリギリの状況でまた本を読んじゃったわたし。
明らかに逃避であるが…。
もうそんなに時間がないのに、馬鹿なことをしたもんです。
でも、でも、家にある本をあらかた荷造りしちゃったものだから、
一箱分だけ並べていた中の、パブ・シリーズの誘惑に負けちゃって…。
(中古でシリーズ全作揃えた未読本だったのです。
既読本は途中で頁を閉じることができるけれど、
未読本に取り掛かると…それもミステリだと、ついつい最後まで一気読みしてしまう)

優しいのにそこはかとなく不幸なイケメンのジュリー警部。
それなりに有能な警官なのに健康オタク(いや、不健康オタクか)のウィギンズくん。
そして古き良き名探偵を思わす設定なのに意外とユーモア部分担当のメルローズ・プラント。
濃い濃い迷惑人間レディ・アードリーは強烈な存在感。
(個人的には第3作に登場する妄想人間の女流推理作家ポリーが好き)
アメリカ人の作者が書いたイギリス風ミステリのパブ・シリーズは、
個性的なキャラクターとイギリス各地の雰囲気が魅力的です。
下見に行った滋賀から長崎にとんぼ返りする電車の中で、
第1作の「『禍の荷を負う男』亭の殺人」を手に取ったら、
とりつかれたように一気読みしてしまい、立てづづけに3作読破。

「禍いの荷を負う男」亭の殺人 (文春文庫 (275‐29))
マーサ・グライムズ
文藝春秋


夫が朝から晩まで新勤務地で苦労しているというのに、
たびたび休憩を取っては物語にひたり、
さらには途中でやめられなくて、寝る前に少し…とか思いながら長時間ねばり、
結局最後まで読んでしまうとは。浪費したその時間たるや!
あっ。叱らないでー。それほど面白かったの…。
しかし、もう封印します。さすがに崖っぷちです。
続巻は、ええと、長崎から滋賀に移動する時が来たら読むことにします。
(電車最高。乗り物酔いするけど、体調が良ければ集中して読める環境)
さあ、これからはわき目も振らず頑張るぞ!

だ、だけど。ほ~ん~(涙)!本を読まないと元気が出ないの。
ご飯食べながらでも、お風呂に入りながらでも、
機会があれば本の世界に心遊ばせるのがわたしの生き甲斐なの。
強い気持ちで我慢しなければならないのだけど、できるだろうか。
活字中毒って怖い。