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いわき市民からの情報です!

2011年03月18日 | 日々のこと

友人が次々、いわきから避難していきます。
ブログで発信して全国に訴えてほしいことがある、と今日連絡を受けました。

友人と共に、わたしからもお願いしたいことがあるのです。

いわきでは、食糧、ガソリンが入手できず、
断水が続き、電気も一部は通じないそうです。
現段階での放射能の数値は、原発のごく近くで、
365日ずっと外にいれば少し影響があるかもしれない程度であり、
屋内退避地域では用心のために屋内退避を続けていれば大丈夫なのに、
(そもそも、いわきの中のごく一部だけが屋内退避地域なのです!
他の地域は範囲内ではありません!!)
物資の輸送がまだ滞っているのです。

いわきの市民にとっては、原発がこの先どうなるか分からないということ以上に、
いわきにいると何も生活に必要なものが手に入らず飢えてしまう、
という理由が大きな避難要因になっているかと思われます。

友人の話では、原発の退避範囲に入っている他の市では、
なんとか市の側が動いて市民の生活に必要な物資を確保しているということです。
いわきでは未だにそれができていないのだとか。

そして、他の市や県に避難をしたとしても、
いわきから来たというだけで被ばくを疑われ、
避難所が受け入れてくれないことがあるのです。
友人の友人は、いわきから郡山市に避難したそうですが、
検査を受けた結果、放射性物質は見られませんでした。
そう、今現在、いわきでは放射能の数値が高い訳ではないのです。
そして、たとえ圏外避難が勧められている範囲で被ばくしてしまった人も、
除染すればあとは問題がないのです。

放射性物質が体についても、除染すれば周りに影響はありません。
内部被ばくをしてしまったとしても、周りまで被ばくすることはないのです。
(そもそも、現段階での被ばくの程度は軽いはずです。
わたしたちは日常生活を普通に送っていても、被ばくしています)

それなのに、もう根拠のない差別が広がっているのです…。
情報がないから恐れるのは分かりますが、
過剰反応をすれば、いわきはますます孤立してしまいます。
行政は混乱し、物資も水も医薬品も手に入らず、
かといってガソリンが足りないから、外に出ることもかなわないのです。
運よく他県に出たとしても、避難所に拒否されてはどうしようもありません。

全国の皆様にお願いです。

いわき市民を憶測で差別しないでください。
正確な情報を集めれば、根拠のないことだと分かるはずです。
避難してきたのは今現在の放射能の数値が高いからではなくて、
今後原発がどうなるのか予測がつかない、ということと、
街がゴーストタウン化して生活していける環境ではないからです。

もし避難所に少しでも空きがあるのなら…できるだけ受け入れていただきたいのです。
恐れるのなら、念のためにスクリーニング検査をすれば良いです。
まれに被ばくしていたとしても、除染をすれば皆さまに害になるようなことにはなりません!
とにかく、正しい情報を知って冷静に判断してください。

また、物資輸送が正常化すれば、いわきに残っている市民も助かります。
買いだめに走らず、落ち着いて暮らしてください。
計画停電などでパニック現象が起こっているのは分かりますが、
被災地のほうは今日生きるか死ぬかの問題なのです…。
皆さまのお力で助けられるのです…。

行政機関と東電の方にもお願いです。

現場が大変なのは理解できますが、どうか国民に理解できる言葉で話してください。
専門用語と主語のないあいまいな説明ばかりでは、不安がなおさら増すばかりです。
判明した情報はすぐに公開する。
最悪な事態とは何かも公開する。
そのうえで国民の信頼が勝ち取れるのではないですか?
国中に不安や恐怖が漂っているのは、
「情報が隠されている」「国も東電も何もできない」という不信感に由来していると思います。
現場の方は命をかけてこの事態に立ち向かっておられるので、
指揮系統はもう少し情報の発信に配慮していただけないでしょうか?

そして、福島県の訴えにも少しは耳を貸してください!
何度も何度も、TVから福島県の方の悲痛な訴えが聞こえます。
物資が回ってこないのです。風評で誰も届けてくれないのです。
それもこれも、誰も圏外避難と屋外退避の基準や根拠を知らないからです。
これには一番、国が責任を持たなければならないのではないですか?


お願いですから、お願いですから…。
お身内がいわきにいると想像してみてください。

わたしの実家の家族はまだいわきにいます。
屋内退避ができる状態ではない家に住んでいるので、
万策を尽くして県外への避難を勧めているのですが、ガソリンが確保できません。
ガソリンの買いだめの様子を報道で見るたびに、泣きたいほど苦しんでいます。

被災地にガソリンが回れば、生活に必要なものを買いにも行けます。
行方不明の家族を捜しに避難所を回れます。
ライフラインの復旧も早まります。
そして、福島県の人々の元にガソリンを届けることができたら…
たとえ風評被害で輸送業者がいわきに入るのを拒否したとしても、
取りに来いと言われた場所まで出向くことができます。
行政がバスを用意して、避難する人々を大勢運ぶことができます。
自家用車で自主避難することもできます。
(福島県から避難する車は、高速を通れるのです)

どうか、助けてください。

伏してお願い申し上げます…。