夫は疲れ果てて眠り、軽くいびきをかいていました。
上階の住人、物音が子供らしく遠慮がありません。
あの、コトン、コロコロコロ…ピタッ!(止まったらしい)は何だったの?
何度も何度も繰り返されて。
暗闇で、水滴の音をずっと聞かせ続ける拷問を思い出しました。
コロコロ、ピタ!は何なのよ。
音の正体が気になり、眠れない夜でした。
可愛いクリスマス映画です。派手さはないけど、暖かい話。
毎日健気に生きている女の子にいつのまにか共感。
さすがミス好感度。サンドラ・ブロック、
ナチュラルな魅力、全開です。
『あなたが寝てる間に』1995 サンドラ・ブロック ビル・プルマン
あらすじ… 駅員のルーシーは、明るい普通の女の子。悩みといえば、クリスマスを一緒に過ごす家族がいないことと、毎朝改札を通る憧れの君、ピーター・キャラハンに声をかけられないこと。
ある日、ルーシーは線路に突き落とされたピーターを助けることに。病院で意識不明の彼に付き添っていると、キャラハン一家が現れて、ひょんなことからピーターの婚約者と勘違い。本当のことを言いたいけれど、気のいい家族に大歓迎された上、心臓の悪いおばあちゃんまでいて、もう引っ込みがつかない。おまけに、彼の弟のジャックに恋をしてしまって…。
誰しも孤独を抱えているけれど、
それは胸の奥にしまって、見ない振りをする。
普段は友達もいるし、ペットもいるし、平気。
幸せじゃない、訳じゃない。
でも、ふとしたことから優しい家族の仲間入りをすることになったら…、
それが偽りから得られたものでも、
失いたくないと思うかもしれない。
嘘をつく人は、基本的に淋しい人、という話を聞いたことがありますが。
ルーシーの行動は、
寄る辺無い悲哀を知る人には理解できるのではないでしょうか。
それにしてもサンドラ・ブロックって、
美人だけど気さくな役柄が似合いますよねっ。
キャラハン家のみんなが「いい娘さんが来た!」
と喜ぶ感じが良く分かります。
ジャック役のビル・プルマン、地味な二枚目とずっと思っていたけれど(笑)、
ほんのちょっとした思いやりにほだされます。
さりげない気遣いができるタイプなんです。
二人の距離が、昏睡状態のピーターを間に挟んでいるため、
近づきそうで近づかない。ストイックでもどかしいのです。
物語が進むにつれて、どんどん誤解が重なっていくし。
みんな、人の話はちゃんと聞こう。
落ち着け!という展開に。天然が、一番手に負えない…。
ピーターの良さは、日本人のわたしにはよく分からないデス。
最初観た時、えっ、と思った。すごく濃いです。
プレイボーイでリッチらしいけど、
寝てる間にいつのまにか婚約者ができていて、
弟を好きになっているなんて、少々気の毒な人。
ルーシーの相談を聞き続ける上司は、たまに答えが投げやり。
どうすることもできませんもの。
同じくホントのことを知るピーターの名付け親、
自分から家族に打ち明けてあげるよ、なんて言っといて、
手に負えなくて結局放置。所詮他人事なのだ。
そのうちに彼が意識を取り戻したらどうなるのって、気がもめますが、
やっぱりそうなるか!とちょっと笑えます。
ルーシー、運がいいのか悪いのか。