本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

『気まずい二人』

2006年02月02日 | 

 人見知りです。

 その人に慣れるまで、継続的に会い続けて数年かかります。
 途中、間があると振り出しに戻るくらい、内気。
 しかも話下手…。

 何故に、これほど緊張するのでしょう。
 自意識過剰なのでしょうか。
 そう考えるとなおさら恥ずかしくて、内にこもってしまいます
 (だって…自意識過剰になるほど、たいした人間じゃないのに…とか思うと、
 穴に入って隠れてしまいたいし)。

 けれどもそうした人間ほど、突如思い立って、
 自分の対人スキルに見合わないことをしてみたくなるものです。
 気持ち、よく分かります。

 『気まずい二人』三谷幸喜 角川書店 H12

 この本は人気脚本家の三谷氏が、
 人見知り克服法として強硬手段に出た、
 
という感じの対談集です。
 喋るのが苦手なのに(特に女性と)、
 あえて女優やタレントなど著名な女性たちと対談するっていう…、
 もう、無謀な企画です。

 あの間が持たない感じが、泣かせます。
 そうそう、相手に気を使われるのが、かえってプレッシャーなんだよね。
 また十朱幸代とか桃井かおりとか、つかみが難しそうな人ばかり選ぶから、
 話しているうちに三谷氏破綻してるし、相手もポカンとするし。

 読んでみると、常に周りから話を振ってもらえて、
 気を使われる女優さんなどは、
 自分から話を盛り上げるのが下手、という印象です。
 言葉に詰まる三谷氏、逆に手玉に取りやすいはずなのに。

 対談の最初と最後の回は八木亜希子さんなのですが、
 彼女はさすがです。フォロー上手。頭の回転の速さが分かります。

 会話の行方が見えないので、
 (もやしと枝豆のくだりは話のきっかけというより…ゲストを困惑させるだけでは)
 なんだか心配になりますが。
 自分と重ね合わせるから身につまされ、いたたまれない思いになる訳で。
 他人事だし、と割り切って読み進むと、笑えます。
 個性豊かなゲストのそれぞれの優しさがほのかに見えます。


 これって、連載から単行本になる時に、
 事務所側の意向で未収録になったゲストが数人いるそうですね。
 一人は激怒(?)して、雑誌掲載もできなかったという…。
 スゴイな。彼女たちは対談に何を求めていたのでしょう?
 むしろそちらの対人スキルの方が気になります。


まにゅある人間。

2006年02月02日 | 日々のこと
 ついマニュアルに依存する、まにゅある人間です。

 お料理も、よく本を見るの。ビーズも、レシピを広げてしまうの。
 家電関係も取り扱い説明書頼り。ましてパソコンなんか…事あるごとにマニュアルを手にしてしまうのです。だって難しいんだもの~!

 初心者だから、本当に周囲に迷惑をかけています。師匠、コメント投稿が下手ですみません。。。修正できないものは苦手です(泣)。

 こんな性格だから、マニュアルに載っていない事態には動揺するのです。

 この間はブログのレイアウトが急に変になって慌てたけど、単にトラックバックの折り返しがないテンプレートを選んでいたためでした(長いTBが送られて来たとき、サイドバーの幅が広くなってしまうの)。わざわざgooスタッフの方に質問までしてしまったお騒がせもの。
 結局、違うテンプレートに変更したのですが、これがTBを折り返して表示できる形式のものなのか、謎なんです。だって、どこ見たらそれがそうだって分かるのっ(錯乱)。

 ブログの使い方とか、読んでいるつもりなんですが、基本すら理解していない。教えてgoo!とかたまに見るんですが、自分の疑問があまりに初歩的すぎて、恥ずかしすぎて誰にも聞けない…。

 ブログのブックマークって、自分のお気に入りを登録するだけでいいの?相手側の許可とか必要なの?とか。
 RSSリーダーとか、かんたん投稿機能とか、具体的にどう便利なの?とか。
 好きなブログだけど、常連さんばかり投稿してるみたいだし、初めての人がコメントしてもいいのかな、とか。
 TBはどうしたらいいの、どうすれば無礼じゃないの?とか。

 今回、曖昧な認識のままオート・トラックバック設定にしてみましたが。
 (便利そうだけど、それが相手にとって無礼なのか、そうじゃないのか、どこに書いてあるんですか

 これって記事内の検索リンクを貼った部分を対象に、知らないブログにトラックバックが送られる訳ですよね?
 トラックバックは、その記事を見てわたしも影響を受けて書きました、と教えるためのものじゃないの?
 知らない所に送ってもいいの?
 話題に関係していればいいの?
 オートは、そういう設定のところじゃないと受け取れないから、別にいいの?
 過去の記事もリンク貼っていれば送られるの?
 …と、このように混乱しているのです。

 急にトラックバックを送られて、不快に思われる方がいたらごめんなさい!
 関係ないな、と思ったら、遠慮なく削除してくださいねっ。
 一応goo対応の『できるブログ』などを読んでいるのですが…お勧めのマニュアルがあったら、ぜひ教えてください。できれば、易しいけど詳しいの。しくしく。

ようやく見た!『THE 有頂天ホテル』

2006年02月02日 | 映画・DVD・テレビ
 ずっと見たかった『THE 有頂天ホテル』。

 長崎でも公開されたので、お得な映画の日に行きました

 登場人物も多いし、様々なエピソードが同時に展開されるから、話についていくのが大変かなって、初めは思ったんです。

 でもいつの間にか映画の世界に引き込まれて、他の観客と一緒にけらけら笑っていました。

 『THE 有頂天ホテル』2006 監督 三谷幸喜 出演 役所広司 松たか子 佐藤浩市 香取慎吾 篠原涼子 戸田恵子 生瀬勝久 麻生久美子 YOU オダギリジョー 角野卓造 寺島進 浅野和之 近藤芳正 川平慈英 堀内敬子 梶原善 石井正則 原田美枝子 唐沢寿明 津川雅彦 伊東四朗 西田敏行 (…ふぅ。オールスターキャストなもんだから

 大晦日のホテル・アバンティは大忙し。厄介なお客が巻き起こす種々の事件に、ホテルマンたちそれぞれの事情も絡み、ことが複雑に。人生の岐路に立たされる登場人物たち。ホテル内の別々の場所で、別々に進行するドラマが時に交差する。問題は大きくなる一方だが、果たしてカウントダウン・パーティーまでに、事態は収まるのか?!

 周囲の目を気にするあまり、映画館では、滅多に声を出して笑わないのですが。(シーンと静まり返ってる時に一人だけ笑ったり…できないのです)

 今回は周りも爆笑だしね!中盤は、もう笑いのスイッチが入りっぱなし。

 三谷氏の作品ではよく使われるネタも出てくるんだけど、(別れた妻にいい格好をしたい、とか。なりゆきで嘘をついているうちに引っ込みがつかなくなる、とか)毎度毎度笑ってしまう。

 豪華なキャストのそれぞれに見せ場がありますが、各エピソードは一人に偏りすぎず並び立っています。

 そのため、誰か一人に注意を向けていると、頭を切り替えるのが難しい。

 そういう入り組んだストーリーだけど、考えることを放棄しても勢いでついて行けます。

 あるエピソードを追っていると、通り過ぎたのは別のエピソードのあの人じゃないか!ということもあって。

 これはぜひ、何度も見たいです。DVDで一時停止や巻き戻しをしながら、細かくチェックしたい。(という訳でDVD化されたら、夫よ、買ってね

 役所広司の副支配人、謹厳実直なホテルマンなのに、元妻の前では意外なキャラクター。おいしいラストでした。

 松たか子演ずる客室係のハナ、あやしい日本語に切り替わるところ、そう来るな、と分かっていても笑ってしまいます。

 佐藤浩市の悪徳政治家は、えらくワガママ。だからついにキレてしまう秘書の浅野和之が可笑しくて。

 篠原涼子が扮するコールガールは、色っぽくて優しくて魅力的な悪女。これは、男なら振り回されますね。

 伊東四朗がまた、やってくれる。総支配人なのにホテルで迷うしっ。

 他にも例のモノの暴露に慌てる角野卓造とか、絶妙なタイミングで現れる偉そうな生瀬勝久とか、結局アレが戻ってくる香取慎吾とか、落ち込む西田敏行とか、懸命なのは分かるけど許しにくい川平慈英とか、逃走しまくるダブダブとか、見所満載なのです。

 YOUが歌う「If My Friends Could See Me Now」も場面にぴったりでした!

 玄人じゃないからワンシーンワンカットについてはよく分からなかったけど、セリフの間とか、うまく笑いを誘うようにできてるんじゃないかと思いました。
(時々観客の笑い声で、次のシーンになってもセリフが聞こえない、なんてこともあったけどねっ!)