本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

『風の名前』

2006年02月01日 | 
 誰かに本を贈るのは難しいものです。

 いくらその人のことを考えてみても、自分の好みが入ってしまうから。

 以前、『宙の名前』を母にプレゼントしたことがありました。

 油絵が趣味の母親、絵の題に悩んで辞書をめくったりしているから、美しい写真と響きの良い言葉が並んだ本に、触発されるかもしれない、と。

 喜ばれたけど、放置されました。おかーさん…猫に小判だったね…。

 無意識に自分の欲しいものを選んでいたのでしょう。ああ、己のために買っておけばよかったと、今頃後悔。

 (…ちなみに母、ビーズ・アクセサリーをあげると喜び方が露骨に違います)

 あの本に書かれていた月の呼び方とか、気に入ってたんだけどなぁ。

 さて、この『風の名前』。巡る季節や地方で異なる、様々な風の呼び方を紹介しています。

 懐かしい名もあり、独特の言葉もあり。

 「花信風(かしんふう)」「新樹風(しんじゅふう)」
 「潮追風(しおおいかぜ)」「袖の羽風(そでのはかぜ)」
 「小夜嵐(さよあらし)」「時津風(ときつかぜ)」
 「日和風(ひよりかぜ)」「恋風(こいかぜ)」
…いいね

 野分(のわき)とか、確か源氏物語で出てきたなぁ。。。

 台風のおかげで夕霧が紫の上を垣間見、柏木が女三の宮に一目惚れしてしまう場面。あったなー、そういえば。

 と、心はもはやページの上にはなくて、連想が重なり楽しい訳です。


 「…の名前」といった種類の本は他にも沢山。

 『色の名前』『空の名前』『宙の名前』
 『雨の名前』『海の名前』『花の名前』『鳥の名前』
などなど。

 出版者や作者が全部同じというわけではないので、シリーズ物ではないのでしょうが。

 「十六夜」とか字面を見るだけでうっとりなので、他のも図書館で探してみようと思います。

  『風の名前』高橋順子 佐藤秀明 小学館 2002

たまに、肉じゃが。

2006年02月01日 | 美味☆礼賛
 2月は夫、輪をかけて多忙になります…。淋しい…

 お仕事大変ね、って思うけど、予定には個人的な付き合いも含まれているので、労わりたいような駄々をこねたいような、複雑な気持ち。

 ご飯ひとりで食べるの、慣れていてもつまらないものです。

 画像は昨夜の残りの肉じゃが。

 珍しくまともに作りました。料理の本を見て、きっちりと。

 じゃがいもを水につけるとか、しらたきはあく抜きをするとか、タマネギを二回に分けて入れるとか。調味料をタイミング見て入れるとか。

 小さなことだけど、手抜きしないと  うま!うま!ですね。

 日本のお惣菜、いわゆる“おふくろの味”にはこだわらないという夫ですが。
 (↑義母の絶品料理はわりと洋風だもの、当たり前じゃないか、という突っ込みはおいといて

 この肉じゃがは気に入りました!

 甘辛い煮汁を吸ったしらたきが好みらしい。(次からは忘れず“しらたき”を入れましょう)

 特に疲れてもいないのに、冷蔵庫からいそいそビールを出すと、美味しいってことなんだよね。

 風邪が直りかけなので、晩御飯、しっかり食べてくれて嬉しかったです。

 そして今朝。いつも朝ごはんを食べない夫を仕事に送り出してから。

 妻、一人で肉じゃが完食。美味いけどさ。虚しい。。。