今のところ今年の個人的な投資は概ねうまくいっているのですが、一つ躓いているのがETFによる原油先物投資です。大した投資額でもないので、暫く塩漬けですね。
ところがトルコがロシアの爆撃機を撃墜するなど中東情勢が緊迫化してきたことから、WTIは43ドル越えまで反発してきました。
原油価格が反発をし始めると、メディアは気の早いもので、あるアナリストの「オイルは2年後には100ドルまで上昇するのではないか?」という意見を取り上げていました。
CNBCはコンサルタント会社Ecstractのストラテジストの見解を紹介してます。
そのストラテジストによると「現在の1バレル42ドルという値段は、ハーフサイクルコストベースで取引されている。」ということです。
ハーフサイクルコストとは、油田探索コストや油田地帯を購入する土地代といった開発コストを除いた経常費用と考えてよいでしょう。
新しい油田の開発がないと、やがて石油は枯渇し、原油価格は上昇に転じます。
そのストラテジストによると、来年一杯は現在の油田からの供給で需要が満たされるため、価格の大幅反発は起きないが、2017年になると、過去の投資不足から原油の供給が細り、原油価格は再び100ドルを越えるということです。
また彼は現在の原油価格は地政学的なリスクを織り込んでいないとも指摘しています。
ただし今が原油を買うタイミングか?というと彼は慌てて買うことはない、もう一度オイルは下落する可能性があると述べています。
そして価格が下落すればするほど、石油会社は開発コストを抑えるので、潜在的な供給力は低下し、数年後の価格上昇はより大きなものになると述べています。
まあ、この意見を信じて私の小さな原油先物投資は塩漬けを続けておきましょう。
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