金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

金利高でもなお強い米国の雇用市場

2022年12月03日 | 投資
 昨日(12月2日)発表された米国の11月雇用統計は市場予想を上回る堅調なものだった。失業率は前月同様3.7%で、最も注目を集めた非農業部門雇用者増は事前予想200千人を上回る263千人だった。
 マスコミでIT企業などのレイオフのニュースを見かけるようになったが、レジャー・ホテル・ヘルスケアなど中心に雇用は堅調、という雇用市場の強さが浮き彫りになった。また時間給の上昇率は前年比5.1%とパンデミック以前の3%という水準を上回っている。
 雇用統計の発表後株は売り込まれたが、引けにかけて債券市場で金利が下がったことなどから、ダウは朝方の負けを取り戻し、34ポイント(0.1%)上昇で引けた(S&P500は若干のマイナス)。
 今月のFOMCにおける政策金利引き上げ予想は0.5%で変わっていない。この結果政策金利のレンジは4.25%~4.5%のレンジになる見込みだが、市場参加者の関心は、連銀が政策金利を5%越えのレンジまで持って行くのか?またそこまで引き上げるとすればどのような経路をたどるか?ということだ。
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