昨日終了した米連銀の公開市場委員会(FOMC)の声明について、FTはFed"steady-as she -goes" ahead of electionというタイトルで記事を書いていた。意味は「連銀は選挙を前にして進路維持」ということだ。
Steady as she goesというフレーズは、船長が面舵・取り舵の指示を出した後、その方向に進めという意味で使われる。日本語では「ようそろ」。「ようそろ」は「宜しく候」から来た言葉らしい。
She goesのsheは船。船は男が操るので女性名詞だそうだ。もっとも最近では操れない女性が増えるどころか操られる男性も増えているので、いずれit goesに変わるかもしれない。
さて9月に3回目の積極的な金融緩和策を打ち出した米連銀は「家計消費は若干早いペースで進んでいる」「インフレは幾分加速している」と若干経済見通しを変化させたものの、政策に変更はなかった。連銀は今週金曜日に発表される第3四半期の成長率データ、大統領選挙、来年度の経済成長に大きな影響を与える「財政の崖」への対処方法の方向感等の様子を見ているのである。
12月公開市場委員会は「ようそろ」ではいかないかもしれない。