WSJにTempted by Japan's Booming Market? Be like Warren Buffettという短い記事が出ていた。
「活況を呈する日本株に惹かれる? バフェットさんのようになりなさい」というタイトルで、為替ヘッジをしながら日本株に投資し、大きな利益を得ている投資の神様ウォーレン・バフェットの投資行動を紹介した記事だ。
バフェット氏はかって「自分は重要でかつ自分が知ることができることに集中する」と言っていた。為替の変動は投資の上で重要だろうが、知ることはできないのでバフェット氏は取り組まずに避けることにした訳だ。
バークシャー・ハザウェイ社は日本株を買い持ちする代わりに、16億ドル相当の円建て債券を発行して資金調達を行った。こうしておけば円ドル相場がどちらに動こうとも為替の沿道による損得は発生しないことになる。
ヘッジの効果をMSCI Japan ETFのヘッジあり、ヘッジなしで較べると、過去5年間でヘッジありのリターンは87%でヘッジなしのリターンは36%に留まった。
記事はこの他、円安は日本の株価を押し上げるという伝統的な常識も崩れていると述べている。そして記事は個人投資家はバフェット氏のように円で借入をすることはできないが、ヘッジ付ETFを買うことができると述べている。
さて話を日本から外国株を買っている投資家について考えてみると、為替ヘッジなしで米国株を買うことで、米国株の配当と値上がり益に加え、為替差益も手に入れることができる。
確かにバフェット氏のいうように、為替がどう動くかは読み難い。毎日相場にかけている銀行などのディーラーでも為替で儲けることは難しいようだ。金利で張る方がもう少し確実に儲けが出るというのが、この世界の常識だ。
確かに明日の為替レートを当てることは難しい。しかしもう少し遠い先の為替のトレンドを予想することはそれよりは簡単だと私は考えている。
たとえば人口が減少する国の通貨は弱くなる傾向があるという仮定をおいてモノゴトを判断してもよいと私は考えている。経済の専門家からは反論があるだろうが。