金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

国際送金システムSWIFTはその名のとおり迅速に?

2019年11月03日 | ライフプランニングファイル

今日(11月3日)の日経新聞に「国際銀行間通信協会(SWIFT=スイフト)は、海外送金を30分以内に終える新システムを加盟社の約9割が2020年中に導入する見通しを明らかにした」という記事がでていた。

SWIFTという言葉は海外送金に携わったことがある人にはなじみ深い言葉で、Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunicationの略だ。また英語のswiftという単語には「素早い、迅速」という意味があるから「国際間で素早く資金決済する」という掛け言葉にもなっていたはずだ。

ところが現在の銀行経由の海外送金は場合によっては数日かかることもあり迅速とはいえない。そこでブロックチェーン技術を活用したデジタル通貨が迅速・安価な海外送金で殴り込みをかけてきた。

SWIFTは2017年に開発した新送金システムGPI(Global Payment Innovation)を世界中の銀行に普及させることで、デジタル通貨に対抗しようと考えている訳だ。

国際送金はまさに伝統的金融機関と新興勢力の一騎打ちの舞台になりつつあるのだ。 SWIFTがその名の通り迅速に、そして送金手数料を大幅に引き下げることができるかどうか? 興味深い話である。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« RCEP,何の略ですか?~ワイフ... | トップ | 紅葉を求めて裏磐梯へ~磐梯... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ライフプランニングファイル」カテゴリの最新記事