昨日は11月の月末。この日米連銀のパウエル議長の一言で米国株は躍進した。ダウは737ポイント2.18%上昇し、S&P500は3.1%、ナスダックは4.4%上昇した。
ダウは今年9月の底値から20%上昇し、テクニカルには弱気相場を脱出した。
WSJはパウエル議長の発言を次のように紹介していた。
Nothing like a few well-chosen words to turn the tide.
「選び抜かれた言葉ほど流れを変えるものはない」
パウエル議長は昨日ブルッキングス研究所で「連銀は12月の政策決定会合で政策金利の引き上げ幅を0.5%にするだろう」という趣旨の発言をしたが、これが選び抜かれた言葉という訳だ。
一方でパウエル議長は、インフレとの戦いはまだ終わっておらず、今後どれ位の利上げが必要なのか、いつまでつづくのかといった疑問が残っていると注意を促した。
ただし昨日は投資家は自分たちが聞きたいことを聞いたようだ。
それにしても金融政策の決定者にしろ、政治家にしろ、言葉で世の中の流れを変えていく人に重要なことは「言葉を選び抜く」ということだ。だが昨今の日本の状況を見ていると言葉が軽過ぎる。これでは流れを変えることはおろかまともに話を聞いてもらえないだろう。
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