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山好き金融マン(OB)のブログ
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米連銀、政策金利据え置き、しかしドットポイントは年後半の利上げを予想

2023年06月15日 | 投資
 昨日(6月15日)米連銀は2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決定した。
 6月の政策委金利据え置きは多くの市場参加者の予想どおりだったが、FOMCのメンバーが年内の政策金利引き上げ方向に向かっているというドットポイントは多くの人の意表をついた。
 このためニュースが流れた後、株は大きく売られたが、その後連銀はインフレの鎮静具合を見ながら政策金利の引き上げを決めるという観測から一部買戻しが入った。なお昨日はユナイテッドヘルスグループの大幅株価下落が、インデックス(特にダウ)の下落に大きな影響を与えたことを勘定に入れておくべきだだろう。
 FOMCメンバー個々の金利予想を示すドットポイントによると、2人は年内の金利引き上げを予想せず、4人は1回の金利引き上げを予想した。半数の9名は2回の金利引き上げを予想し、3回の利上げを予想した人は2名で4回の利上げを予想した人も1名いた。
 FOMCメンバーが予想よりもタカ派的だったのは、米国の景気と雇用が堅調で、インフレ鎮静にはもう少し利上げが必要だと考える委員が多いということだ。
 この予想を素直を読むとしばらく円安ドル高基調が進む。利上げは米国株には総じてマイナス要因だが、AI銘柄への期待は大きく、その綱引きを続けながら、来月のFOMCを待つというところだろう。
 

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