金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

2013年11月ネパール(3)~ポカラ

2013年11月22日 | 

11月9日カトマンズから飛行機でアンナプルナトレッキングの出発点となるポカラPokharaに移動。ポカラが近づくにつれて雪山が近づいていきた。快晴ではあるが山には雲がかかりアンナプルナやマチャプチャレの全容は見えない。

Pokharaair

カトマンズ・ポカラ間の航空運賃は102ドル。ツーリストバスだと1,000ルピー(千円)だそうだが、ガタガタ道を6,7時間ほど走る覚悟がいる。飛行機だと40分程度だが。

ポカラ空港到着(10時半頃)ミニバスですぐにフェワ湖Phewa Talの出口にあるデビス・フォールDevi's Fallへ行った。デビス・フォールの名前はこの滝に落ちて死んだスイス人女性の名前に由来する。パタレ・チャンゴPatale Chhangというのが現地名で「地球の歩き方」のタイトルもそうなっているが、大方の人はデビス・フォールと呼んでいる。

Devisfall

写真手前から滝は地中に潜り鍾乳洞の中に入っていく。道路を渡った反対側にその鍾乳洞への下り口がある。鍾乳洞の奥にはシヴァ神を祭る祠があり、その奥まで行くことが出来る。

Patalechhango

奥まで行くとデビス・フォールに注ぐ陽光をかすかに見ることができた。

車に戻って1,2分西に走るとチベット難民村があった。ただしこの日はカーペット等の工房はお休みでショップ(写真の建物)だけが開いていた。

Tibetancamp

その後今日の宿泊ホテル・カイラスリゾートMount Kailash Resort Hotelで昼食。昼食後は徒歩数分の船着場から手漕ぎの大きなボートでフェワ湖に漕ぎだした。

Sarangkot

湖の向こうにはサランコット山Sarangkot(1,592m)がそびえる。まだ登ったことはないがこの山の頂上から眺める朝日に輝かくアンナプルナ連峰は素晴らしいそうだ。

写真では見えないが、そのサランコット山の上には今沢山のパラグライダーが舞っている。自然が美しいポカラはアウトドア派の天国だ。私にとってもこの地球の上でポカラは五本の指に入る大好きな場所だ。

湖の中に小さな島があり、島にはバラヒ寺院という女神を祭る小さな祠があった。

Phewa

現地ガイドさんが「ここから湖を見てごらん」というので祠の横から湖を見ると大きな鯉が群れをなして泳いでいた。観光客が餌を与えているのだ。

船を降りてからミニバスでオールドバザールへ行った。

Oldbazal

ここには古い建物が少し残っている。一部は店舗になり日用品などを売っていたが活気はない。商売の中心は2kmほど離れたニューバザールに移っている。

オールドバザールから数分車で走り小高い丘の上に建つビンドゥバシニ寺院Bindyabasini Mandirを参詣した。この寺院の中心となっている神様は殺戮神のドゥルガー。ゆえにその祠の前には毎朝生贄として捧げられる鶏やヤギなどの首をはねる場所があった。

Bindy

これでポカラ観光は終わり。ポカラの町は小さいので今回は行かなかった国際山岳博物館を回っても一日あれば総て観光することができる。

ポカラにもう一泊してからチトワンに向かう男女6名と分かれ、私達2名はカイラスリゾートに向かった。

ホテルでカトマンズからバスで来たガイド・プラタプPratapとポーターを務める弟のプレヤスPrayasと合流し、トレッキングルートの最終確認をした後、翌朝の出発時間等を決めて別れた。

さあいよいよ明日からNさんと二人だけ(ガイドは別)のトレッキングが始まる。

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果報は山で待て?トレッキングの間に株上昇

2013年11月22日 | 投資

半月ほどネパールでトレッキングをして戻ってみるとポートフォリオの時価の上昇ぶりに少し驚いた。

日経平均や為替相場についてはカトマンズのホテルのテレビのCNNで見たり、WiFi経由で日本の新聞で見ていたからある程度はわかっていたが。

「果報は寝て待て」という諺をもじれば「果報は山で待て」というところ。トレッキングから帰ってみると旅行代金が戻っているというのは「どうぞまたトレッキングにおでかけください」と言われているようで気持ちが良い。

もっとも「果報は寝て待て」という諺の本当の意味は「待っていれば良いことが来る」という意味ではなく「やるべきことをやった後は運は天に任せなさい」という意味だそうだ。

「果報」の「果」は良い結果、「報」は悪い報いである。今回はたまたま留守をしている間に株価が上昇し、また円安に振れたからポートの時価が上昇したが逆を打つ場合も当然ある。結果はわからないのである。

ではパソコンに四六時中かじりついていれば、投資で儲けることができるのか?というと私はそうではないと思う。もし仮に「放ったらかしよりは多少良いパフォーマンスをあげる可能性が高い」としても、人生には投資より他にやるべきことが余りに多い。

先ほど岡三証券の女性セールスマンから「おかえりなさい。早速ですが新規上場の◯◯と◯◯はいかがですか?」という電話があった。確率は1/100ほどなのでまず当たることはないがお付き合いで申込をした。ま、これが当たると本当に「果報は遊んで待て」なのでがそんな美味い話にはならないだろう。

ただ言えることはポートフォリオというものは、一度作るとしばらくは忘れている位の方が私の経験ではパフォーマンスは良いようである。

「果報は寝て待て」。英語にぴったりする諺はなさそうだが、Everything comes to those who waitという言い方は割と使われている。

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2013年11月ネパール(2)~バクタプル

2013年11月22日 | インポート

11月8日快晴。ホテルヴァリシャイで朝食を食べた後、マイクロバスで一行日本人8名とガイドおよびPlan Holiday社のBalar社長夫妻他でまず約20km東のバクタプルBhaktapurに向かった。途中昨日参拝したパシュパティナート寺院やトリブヴァン空港を通過した。空港を過ぎると道が良くなりまっすぐな6車線道路を車は快走した。ネパールに来て初めての快適なドライブ。この道路は日本の協力で建設されたと聞くと鼻が高い。

バクタプル唯一のラグジュアリーホテルHotel Heritage

http://www.hotelheritage.com.np/DisplayArticle.aspx?page=Home#&panel1-1に荷物を降ろした。

このホテルでは2年前に出来たそうで、少し前のガイドブックを見るとバクタプルには高級ホテルはないと書いてある。トリブヴァン空港からはカトマンズ中心部に向かうよりこちらに来る方が道が良いので早い。Hotel Heritageの将来はかなり明るいと私は判断した。ホテルは内装・部屋の落ち着き具合・風呂・食事などほぼ申し分がない。唯一の問題は5階建てなのにまだエレベーターが設置されていないことだ。従業員によるとエレベーターは建設中(スペースは確保されているが工事は行われていなかった)。「来年にはエレベーターができているからまた来てね」というフロントの美人従業員の言葉を信じて来年も来てみよう。

さてこの後バクタプルからジープで4,50分山を登ってHNA(Help Nepal Associasion)が寄贈した小学校の鍵の引き渡しセレモニーに出かけて短いスピーチを行った。この話は別の機会するとして、話を急ぐと昼食後ホテルから歩いてバクタプル中心部に向かう。

説明が前後するがバクタプルは1979年にユネスコの世界遺産に認定されている。Hotel Heritageの名前はそれに由来する。バクタプル市街に入るには入場料を払わなければならない。ガイドがまとめて払ってくれたが後で調べてみると15ドルである。1,500円と考えるとバカ高ではないが、トレッキング中の一泊二食が1,500円程度であり、我々のトレッキングガイドの日当が1,500ルピー(約1,500円)だったことを考えるとネパールでは法外に高い入場料というべきだろう。

Bha1

バクタプルに入るとまずPottery Squareつまり陶器広場がある。陶器広場から坂を登っていくとお面などの土産物を並べた店が目につき始めた。

Bha2

バクタプルとはCity of devotee(狂信者の町)という意味。太古からチベットとインドを結ぶ交易路に面したこの町には色々な文化の流れを引く工芸品があって興味深い。

更に坂を登っていくとトウマディー広場Taumadhi Squareにでた。ここには5層の屋根を持つニャタポラ寺院Nyatapola Mandirが建っている。

Nyatapola

近づくと正面石段両脇には下から「伝説上の戦士」「象」「獅子」「グリフォン」「女神」の石像が守護神として一対づづ並んでいる。ガイドによるとそれぞれ下の動物の10倍の力を持っているそうだ。

Nyatapola3

グリフォンGriffonとは頭が鷲(または鷹)で胴体がライオンという想像上の動物でヘロドトスの「歴史」にもでてくるから中東起源だと思っていたが、ここまで広がっているのは興味深い。

Griffon

(写真は別のところで撮影したグリフォン)

ニャタポラ寺院を左に曲がるとダルバール広場Durbar Squareにでた、ダルバールとは「宮殿」のこと。(旧王宮の一部は国立美術館になっているが入館せず)

Frontofpalace

正面寺院の左奥に見えるのが55窓の宮殿の一部だ。中に入っていくとヒンズー教徒しか入ることができない寺院があった。

Royalpalace

王宮の回りを飾る木彫の精密さは息を呑むほど素晴らしい。

先ほどのトウマディー広場に戻ったところでガイドは「今日は法事があります」と言って先に帰った。

私達はそこから右奥に進みネワール彫刻の最高傑作と言われている「孔雀の窓」を見てからホテルに戻った。

Peacock

☆   ☆   ☆

バクタプルの建造物や彫刻は素晴らしい。今回は時間が短く見残したところもあったようだ。それよりも事前勉強が不足していたので、それぞれの彫刻が持つ意味などを理解できなかったのが残念だった。バクタプル再訪もまた来年の課題になった。

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