金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

2013年11月ネパール(1)~パシュパティナート

2013年11月21日 | 

2011年11月のネパール・トレッキングはカトマンズ空港に近いパシュパティナートPhashupatinath寺院の参拝から始まった。

11月7日カトマンズ中心街タメル地区のヴァイシャリホテルHotel Vaishali http://www.hotelvaishali.com/ に3時過ぎにチェックインした後、現地のトラベルエージェントプランホリディ社Planholiday http://www.planholidays.com/の車でパシュパティナートに向かった。乗車時間は約30分程度。日本語の上手なガイドさんが付いてきてくれた。大学で日本語を学んだが日本には行ったことがないという話。

パシュパティナート 寺院はヒンズー教を国教とするネパール(ヒンズー国家はネパールとインドだけ)の最高の聖地であるとともにインドの四大シバ寺院の一つであるという。

Pashupati3

しばらく寺院に向かって進むと川の対岸で死体を焼く煙が立ち上っていた。ヒンズー教徒にとって死んだ後ここで火葬され、遺骨をここに流されることが最大の願いという。目の前の川はガンジス川の支流であり遺骨はインドのベナレスを通ってベンガル湾に流れていく。

ヒンズー教徒以外は対岸の火葬場に渡ることはできないが写真撮影は許されている。

そこには興味本位でシャッターを切ることを許さないある種の厳粛な雰囲気が流れていたが黙祷を捧げシャッターを切らせて頂いた。

Monkey

パシュパティナート寺院には猿が多い。パシュパティナート(あるいはインドではパシュパティ)とは「獣の王」という意味でヒンズー教の最高神シバ神の化身で上機嫌の様相(シバ神は憤怒の様相である)だという。

この当たりになるとヒンズー教について知識がない私には分からない。

写真は夕暮れ時のシバ神を祀る本堂だ(フィルター加工をしている)。この本堂はヒンズー教徒以外に近づくことは許されていない。

Shiva

夕闇が迫る中私達はガイドさんに従って寺院全体を見下ろす小高い丘に登った。

Pashupati2

薄闇の中遺体を焼く火煙が続く。ガイドさんによると遺体を焼くのは家族(詳しくは長男が・・・という説明があったが忘れた)だけで僧侶は立ち会わない。

ヒンズー教では(本来の仏教たとえば日本では南都六宗もまた)聖職者は葬式に関与しない。それは不浄の仕事だからである。

☆   ☆   ☆

余談ながら今日本で話題なっている「直葬=遺体の火葬場直送」のことや僧侶なしの葬式や戒名をつけないということを考えていた。

戒名(浄土真宗では法名)を付けて高いお布施を遺族から頂くとか僧侶が読経して死者の魂の極楽浄土を願うということはここでは全くないようだ。

ヒンズー教の教義については知見はないが、仏教に対する浅薄な知識でものを申せば、本来の仏教(釈迦=ゴータマシッダールタが説いた教え)では僧侶の読経で死者の魂が極楽に行くなどということはない。正確にいうと釈迦は死後の世界について何も語らなかったし、僧侶が葬式に関わることは全くなかった。

つまり戒名や大勢の僧侶による読経などという葬儀システムは日本の仏教者が考えだした収入獲得方法だったのである。

ただだからといって私は直葬が良いと単純にいうつもりはない。長く続いた習慣には習慣の良い所がある。葬儀の場は死者を悼むとともに死者を自分の心の中に活かす場であるからだ。

パシュパティナート寺院の遺体を焼く煙を見ていると葬儀や遺骨の処理を経済面やあるいは故人の意志の尊重といったこと観点のみで議論している日本の風潮が少し浅はかに見えてくる。

ヒンズー教の教義ではシバ神は人間の総ての悪行を見通しで悪いことをした人には罰が下るという。勝手な解釈をすれば悪いことをした人の魂を僧侶がつけた戒名程度で守るのは無理、ということだ。信賞必罰なのである。

であるとするならば葬儀はまた残された人が自分の生き方を見つめなおす場でもあるということになる。

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笑っちゃった吉祥寺でのclaim tag

2013年11月21日 | インポート

Claim tagというのはご承知のとおり、手荷物につける手荷物預かり証のこと。

Claimtag

飛行機では機内預け入れ荷物のClaim tagを搭乗券boarding passの入った袋などに係員が貼り付けてくれますよね。

ところが実際には飛行機が到着して預け入れ荷物を回転台から持ちだして、出口にいってもほとんどの空港では係員がチェックしません。

私は約半月前にネパールのカトマンズに到着して、国内便でポカラを往復して、今日成田空港に帰国したのですが、どこでも誰にもチェックされたことはありませんでした。ポカラ空港にはトレッカーが多く似たようなバックパックがゴロゴロしていたのですが誰も確認しませんでしたね。

これからが本題。実は午前7時35分発の高速バスで吉祥寺に戻ったのですが、なんとそこで半月の旅の中で初めてClaim tagの半券の回収を求められたのです。ほとんど仰け反りそうになりました。

朝早いバスはガラガラで大半はビジネス出張帰り風の若いサラリーマン。ジーパンを履いて小さなバックパックを抱えているのは私だけ。百人が百人、赤い大きなバックパックは私の荷物だと判断します。「あれ、半券どっかいっちゃた。」と言ってからかってみようかな?と思ったのですが、大人げないので止めました。

世界からトレッカーが集まるネパールで一度もClaim tagのチェックを受けず、朝早い吉祥寺で初めてチェックを受けたという面白さ。

その理由は次のどれでしょう。

(1)ネパールの飛行場より日本の高速バスの方が荷物の受け取り間違いが多い。

(2)ネパールより日本の方が他人の荷物を持ち去る悪人が多い。

(3)ネパールの飛行場も日本の高速バスも係員はclaim tagのチェックを行う決まりになっているが、日本ではマニュアルを遵守し、ネパールでは手を抜いている。

日本って本当に真面目な国ですね。でもどうして成田空港では誰もチェックしないの?

なお余談ながら飛行機から吐出された荷物がくるくる回っている回転台は英語ではbaggage claimというようです。

コメント (1)
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アンナプルナトレッキングから帰ってきました

2013年11月21日 | インポート

今日(11月21日)アンナプルナトレッキングから約半月ぶりに戻ってきました。

親愛なるブログの愛読者の皆様(笑い)

半月ばかりブログをお休みしていて失礼しました。

今日から少しづづトレッキングの報告をしていきます。

まずはアンナプルナベースキャンプから見た朝のアンナプルナⅠ峰の崇高な姿です。

Annapluna

気温はマイナス5度程度。トイレの床や部屋のペットボトルが凍っていました。

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