ホールインワンを出したところで、素人ゴルファーがホールインワンを出す確率をもう少し数学的に考えることにした。前提は次のとおりだ。ホールインワンが出る確率は2500ラウンドに1回とする。この時ラウンド数とホールインワンを達成する確率を見るにはポアソン分布を使うのが便利だ。
ポアソン確率の定義は省略するが、あらましの計算結果を示すと次のとおりだ。
1,000ラウンドして一度もホールインワンが出ない確率は0.67だ。つまり1,000ラウンドすると約0.33の確率でホールインワンを1回以上達成する。ホールインワンが出る確率は2500ラウンドに1回だが、2,500ラウンド回れば必ずホールインワンが1回でるわけではない。2500回ラウンドをしてホールインワンが1回も出ない確率は0.37と計算される。
1回だけラウンドしてホールインワンが出る可能性は0.0004つまり1/2500だ。100ラウンドしてホールインワンが出る(1回以上)可能性は0.039で、300ラウンドしてホールインワンが出る(1回以上)確率は0.11になる。つまり300ラウンドした人が10人いると一人はホールインワンを達成した可能性が高いと考えられる。
300ラウンドというのは、25歳でゴルフを始めた人が年間10ラウンドするとして55歳までにラウンドする数だ。確率の話をすればこのような人が10人いると1人はホールインワンを達成している可能性が高いだろう。
ところが身の回りをみるともう少しホールインワンを達成した人は少ないようだ。ということは2500ラウンドに1回ホールインワンが出るという前提が甘いのかもしれない。ホールインワンが出る確率を1/10000と置いてみた。この場合は300ラウンドしてホールインワンを達成する確率は0.03弱となる。つまり年間10回30年間ゴルフをしてきた人100人に3人位がホールインワンを達成する・・・・この方が実際の感覚に近いかもしれない。
ところでホールインワンが出る確率についてデータはあるのだろうか?ホールインワン保険を販売する保険会社にはデータはありそうだが、公表はしていないだろう。保険会社はゴルファー保険の掛け金を保守的に計算するため、ホールインワンが発生する確率を少し甘く見積もっていると私は考えているのだが、それはひがみというものに過ぎないのだろうか?