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破茶滅茶総理(3)…「コロナウイルス問題」(A)

2020年03月17日 | 国際政治
破茶滅茶総理(3)…「コロナウイルス問題」(A)

2日間web-確定申告に没頭し過ぎたたせいか花粉症が極端に悪化し、クシャミ・鼻水が止まらなくなった。買い物先の店先で大きなクシャミをしたら女性店員に怖い顔で睨み付けられてしまった。時節柄、女店員を責めることは出来ない、マタニティーマーク同様、花粉症マークの配布が必要になって来たと思っていたら、案の定最近それらしき物が色々出て来たと報じられている。何とも住み難い世の中になったものである。
千葉市川のスポーツクラブで感染者が出たとのニュースでスポーツクラブはガラガラ、不気味な様相を呈している。ここで今感染したらニュースになり笑い者にされる恐れがあるとの忠告を受けて、止む無く4月末までの休会届を提出し、外出も極力控え、眠っていたスポーツ器具を次々取り出して、体力維持は専ら自宅で行うこととしている。
スーパーのネット通販は一時ネット回線混雑でログイン出来ない事態となり、マスクやアルコール消毒液は元より、米やテイシュペーパー迄売切れ状態、世の中得体のしれない不安感にかられた群集心理でパニック状態に陥っている。運転免許を自主返納してしまった為、買い物は専らネット通販に頼るようになった身にとって、重い米が買い漁りの煽りを受けてネットでの購入は不可能、店頭に並ぶのを根気よく待って、自分で持ち帰る以外ないと言う事態は甚だ残酷で、一刻も早く正常化することを祈りたい。

扨て、昨年12月初旬中国湖北省武漢市の海鮮卸売市場で働いていた女性が最初の罹患者と言われる新型コロナウイルス(2019-nCov)は、1月18日に4人であったものが20日前後には武漢で198名(内4人が死亡)、北京5人、上海、深圳を合わせると218人にまで膨れ上がっていた。海外でも1月中旬,タイ2人、日本1人、韓国1人の罹患者が報告された。
中国保健当局は27日には、新型ウイルスによる肺炎の死者は80人に増えたと発表(内76人は湖北省)、感染から症状が出るまでの潜伏期間にも感染が広がるため、流行を抑えるのが困難になっているとの見解を示し、発症者は3000人近くに上っていると危険信号を発した。武漢市当局は移動の禁止等、事実上の閉鎖状態にしたが、事前に多数の人間が武漢市を離れ中国各地や世界に迄散らばったと報じられていた。中国政府は新型コロナウイルスによる肺炎の発症者が世界各地に広がる中、1月24日から始まる7日間の春節休暇中に、これ以上国外への感染拡大を防ぐ為、中国から海外への団体旅行を27日から事実上禁止することを決めたが、個人旅行は一部地域を除き野放しであった。
米国の対応は早かった。1月30日には中国全土からの渡航を中止にし、中国国内の大使館・総領事館員の大部分を引き揚げた。シンガポール、オーストラリア等も中国全土からの入国を拒否したのに比べ、日本は2月1日から湖北省に滞在していた外国人らに限定した入国拒否であった。習近平国家主席の国賓来日を控え中国への配慮と、国内観光業・国内経済への影響を考慮したものである。この様な対応は感染症対策=安全保障問題と言う視点、危機意識が欠如していたことを現しており、その後の国内混乱の原因となったのは明らかである。

しかし現代のようなグローバル社会では、海外で発生した感染症を水際で防ぐことは完全な鎖国政策でも取らない限り不可能である。中国全土からの渡航禁止を行っても、不顕性感染者(症状は出ないが、感染している人)が世界中に居る以上、その水際作戦の効果は極めて限定的で感染ピークを遅らせる効果しかない。結局その遅らせた時間を最大限利用して必要なソフト・ハード両面の対応策を検討し、何処迄具体的にそれを準備することが出来るかが極めて重要なポイントとなる。「PCR検査体制の拡充、重症患者の受け入れ態勢、人工呼吸器等の医療器具の増設、マスク・グローブ・防護服・等々の充分な確保及び買占め防止策」と言うように、医療崩壊を招かぬ為の、事前にすべきことは山ほど有った筈だが、危機意識が欠如し緩み切った破茶滅茶政権の無責任さが市中に大きな混乱を招いた。国家存亡の危機と言われるコロナウイルス問題を前に破茶滅茶の無知・無能・無責任が一挙に露呈した形である。
学校を閉鎖し、国民に不要不急の外出を控えることを求めながら、海外メデイアに迄取り上げられた様に、自らは「会合」という名目で外出・会食を繰り返す。コロナ対策会議では官僚の作ったフリガナ付きの原稿を読み上げるだけ、僅か10~20分程で会議を抜け出して、右翼やお気に入り側近を集めて有名料亭での濃厚接触の会食三昧、これを国会で取り上げられると、状報集めの会食のどこが悪いと開き直る鉄面皮、情報収集など官邸での仕出し弁当で十分だろうと言う声が聞こえる。緩み切った親分を見習って破茶滅茶政権幹部もその殆どが、やれ誕生会だ、政治資金集めパーテイーだなどと対策会議を放り投げ「エエじゃないか!」で大忙し、やっている風だけの体裁を作るだけで高級を食むことが出来る破茶滅茶政権御一行様、お膳立てをする官僚のモラール低下も甚だしい。萩生田文科相に至っては支援者の土建屋を集めて大盛り上がり、「全国小中高一斉休校はやり過ぎ! 俺は反対だったんだ!」と叫んでいたと伝わっている。破茶滅茶の思い付き・対策無き休校宣言、世の中を混乱させ子供達の学生生活をぶち壊してしまった。
大型客船ダイヤモンド・プリンセス号で発生した新型コロナへの対策不手際で世界の耳目が日本の対応の甘さに集中した。「新型コロナウイルスに対する日本政府の対応は、スローモーションで起こりつつある電車の衝突事故を目撃しているようなものだ」と言うワシントンポストの厳しい指摘に代表されるように破茶滅茶をよく知る海外の反応は誠に手厳しい。
米国のクルーズ会社が運航する英国船籍のこの豪華客船は2月3日に横浜に入港したが既にその時点でCOVID-19の実質的な船内伝播が起こっていたとみられ、船内における感染防止策がマニュアル通り十分に行われていなかった可能性が強い。香港下船者が新型コロナに感染していたとのニュースが流れた後もダンスパーテイーやゲームにカラオケ、更にはバイキング料理が通常通り振舞われ船客の接触も自由であったと報じられている。運航会社や船長の責任は重いと見られる。
船内は閉鎖的空間に多数の船客、それも高齢者が多く、濃厚接触の機会が多い等伝染病伝播の条件が揃っている。
乗客2,522人(内日本人1,285、香港470、米425、カナダ215、その他127)乗員1,189人 合計3,711人 、言語も異なるこれだけの人数を隔離収容する場所も手段も無いに等しい。結局政府は2月5日から検疫作業を始め、19日までの14日間は船客は自分たちの船室にとどまり続けることになった。もしPCR検査が韓国並みに出来る体制が出来ていれば陰性が判明した外国人は早い機会に各国に引き取ってもらうことが出来たのではないか。そうすれば海外からの非難も防げたはずである。
検疫作業期間中の作業等についても、作業に当たっていた厚生労働省の職員や検疫官に感染者が出たりしたことから考えると、防疫体制の不備から乗員・乗客同士での2次感染がおこっていたことが容易に想像され、海外からは船内は「ウイルス培養皿」と同じ状況になっていた、全員が感染の可能性がある等と非難されることになった。専門家が指摘している通り船内の感染対策は感染症の専門家ではなく厚生省の役人が作り、実際のオペレーションも自分達で行ったこと、結局厚労省役人の縄張り意識が感染者を増やすことに繋がったことになる。船内での2次感染を考えなかった為14日間の検疫を行い検査が陰性になったので下船させ、帰宅させると言うような素人目にも信じがたい事を行った。ウイルスを市中にばら撒く様な失態である。米・カナダ・韓国・イスラエル等は下船した乗客を更に自国の施設で2週間の隔離を行い経過観察を行っている。案の定日本では下船後スポーツクラブに行った人が発症し、クラブの臨時休館や接触者の追跡調査等混乱を増幅することになった。

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