追憶の彼方。

思いつくまま、思い出すままに、日々是好日。

数字にまつわる話

2016年12月11日 | 文化・文明
数字にまつわる話は本当に興味が尽きない。
図書館の書棚には「数字」の雑学 ー 日本博学倶楽部著のような本が数多く並んでおり立ち読みしていて時間を忘れることがある。
文芸春秋にサイエンスライター佐藤健太郎氏の「数字の科学」と言う楽しみなコラムが出来た。
第2回(10月号)……人間の細胞数は60兆個と言うのが常識であったが、この数字はきちんと調べた結果ではなかったらしい。既存の説に疑問抱いた学者が過去200年以上の論文を調べ膨大な手間暇をかけて算出した結果は37兆2千億個、従来の3分の2以下である事が判明したという事である。
しかも人体を構成する細胞の内最も大きいのは赤血球、26兆3千億個、酸素の運搬だけに特化した細胞核のない特殊細胞である。DNAを持つ通常の細胞は残り11兆個程度に過ぎないと言う驚きの事実である。

第3回(11月号)……地球外生命の話。太陽以外の恒星にも惑星が回っている事は予想されていたが最近の観測技術の進歩でどの恒星にどのような大きさの惑星が幾つほど回っているかがわかってきたらしい。
その中で話題を集めたのが、太陽に最も近いプロキシマ・ケンタウリと言う恒星に新たに発見された惑星、サイズと気温が比較的地球に近く多量の水が存在し、生命が存在する可能性が期待できると云う事である。
天文学者からは早くも探査機を飛ばそうと言う話が出てきているが、問題は地球から4.25光年という距離、宇宙探査機ボインジャーを向かわせても到達に7万年以上かかる。
そこで現在検討されているのが切手の大きさの超小型宇宙船秒速6万キロ(ボインジャーの3千5百倍のスピード)で飛ばそうと言う計画だそうだ。
これが成功すれば到達まで21年、データの到達に4年以上と言う気の遠くなるような話であるが夢がある。 いずれにせよ宇宙は大きい。


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