レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

サクラナ外伝フォー「賢猫」

2016-06-10 05:10:08 | 小説

サクラナ外伝フォー「賢猫」


 それを受け取ったウメナが早速石の上の黒猫の前に差し出すと、
 黒猫はまた一度泣いてからウメナの掌の上のモノを口に入れてから、
先程よりゆっくりとしたペースで食べ終え、また一度泣くと、
自らのったばかりの石の上から飛び降りて二人の間を素早くすり抜けると、
そのまま振り返ることなくゆっくりと歩いて来た方向に歩いていってしまったのだった。
 「ジョン...」
 ウメナは少しがっかりしたように去って行く黒猫を見送っていたが、
 あおむは、
 「おー!
 ジョンは僕たちのために、いつもここで待っていてくれたんだすなあ!
 それに、今日は僕たちがここで作戦会議をしたいことわかっていて席を譲ってくれたんだすよ。
 去り方も凄いだすし賢い猫だすなあ」と彼らしい物言いで感心したような表情で言ってから、
その石の上にゆっくりと座り込んだのだった。

(続く)



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