レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新作ディープ(?改)「根本的間違い」

2015-12-10 01:03:29 | 小説

新作ディープ(?改)「根本的間違い」


 「くそたの部屋で俺がナイフを落とした可能性はほぼないぞ!
 何で、もとめ先生が俺が落とした...
 あっ...」
 ホウセイはすぐにくそたに反論としようとして
何かに気づいたのか口籠もった。
 「ホウセイは気づいたか!
 俺たちの根本的間違いというか、思い込みは、
 もとめ先生が
俺の部屋から動いていなかった、
という前提でいたことなんだ。
 いいか!
 もとめ先生は、もとこ先生の計画が悪戯だということを知っていて、
しかも、オチタたちとそれを上回るサプライズ計画を企てていたのだから、
 仮に、チウメちゃんたちの誰かから、
実はもとこ先生は殺されてしまった、
ということを聞いたとしても簡単に信じる方がおかしいだろ。
 もとめ先生からすれば、そういう話しを聞いても、
 それこそ、
自分の計画の上をいくもとこ先生のサプライズだ、
と思うんじゃないか?
 少なくとも、すぐにそんな話しを信じないで、
自分で確かめに行くんじゃないか。
 俺と永久だけじゃなく、アスカちゃんたちだって、
あのときのオチタの行動を見て演技じゃないか
と疑って確認にいったんだからなあ」
 くそたがそこまで早口でまくしたてると、
 「もとめ先生があの後、くそたの部屋を出た可能性が高いことはわかったよ。
 でも、俺たちの話をもとめ先生が盗み聞きしていたとしたら
何故もとめ先生が自殺するんだよ。
 悪いのはナイフをすり替えた奴、
 くそたからすれば、レイカちゃんなんだぞ」
と言って、
 ホウセイが首を傾げながらくそたの話しをそこで遮ったのだった。

(続く)



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