新「ミケーレの蒼き仮面」第五章１６４
「やっぱり、あんたは救世主よ。
考えないで直感でしょ」
肺女ハイジがパティの方を向くと、
「僕、頭悪いから考えてもわからないもん。
でも、数がさあ」
パティがそれだけ言うと、
アニーが、
「そうか！
でもなあ。
あのとき、同じ世界に向こうのペーも乳女もいたんじゃなかったっけ？」
と思い出したように言うと、
「だから、
どっちもそのことに気づいたから昇天する前に移動したのよ」
と、
肺女ハイジが言うと、
「でも、おかしいねえ。
パティは水晶を見ると、どっちの世界にもいるんだよ。
それに、
ペーも、
乳女も、
最初はいたはずだよ」
と、
ウトーが疑問を口にすると、
「あのー．．．」
と、
例の少女が何か気づいたのか、また、何か話したそうにそれだけ言って、
何故かサギーの方を見たのだった。
（続く）
エスカレーター改「嵌められたアホ高校生？詐欺の片棒？嗤う横取りガキ？」
「どけー」
あっ．．．
「エーン、エーン、エーン」
しまったあ．．．
大声で泣き真似するなよ！
人が来る．．．
「どうしたんですか？」
あれっ？
母親じゃなく、
例の彼女が．．．
「エーン、エーン、エーン。
にいちゃんが．．．
にいちゃんが．．． 僕を．．．」
「あなた！
こんな可愛らしい僕をトイレの中でいじめたのね！
男らしくないわよ！
恥を知りなさい！」
しまった．．．
「エーン、エーン、エーン。
にいちゃんが．．．
僕を．．．」
クソー、わざと転んで、
泣き真似までして！
「僕、怪我ない？
あなた、今度こんなことしたら、
警察呼ぶわよ！」
警察って．．．
「違います。
先にトイレに入ろうとしたら、
この子が．．．」
「言い訳はいいの！
とにかく、トイレの中で、
突き飛ばしたんでしょ！」
クソー！
「エーン、エーン、エーン。
お尻が痛いよー」
「大丈夫、
お母さんは先に出て行かれてしまったけど私がついてるから」
えっ？
強欲クソババアいなかったのか？
嵌められたあ．．．
ずる休みの口実は風邪！レイジー編「意外に寛容！仕込み忘れずに！」
既出のとおり、休みなら風邪が無難！
良くなってほしいながこんなにはビックシ！
こんな、いい人には良心痛むが．．．
| 1 | 早く良くなってほしいな | 4,064票 30% |
| 2 | 自分にうつっていないかな | 3,206票 23% |
| 3 | 体調管理ができていないな | 1,931票 14% |
| 4 | 休んだ人の分の仕事が自分に振られなければいいな | 1,661票 12% |
| 5 | 風邪で休むなんて根性ないな | 1,269票 9% |
| - | その他 | 1,413票 10% |
ＢＹ ＮＴＴドコモみんなの声
待ち合わせの心得！レイジー編「真面目な奴、多過ぎて．．．」
「相手による」が正解だと思うけどなあ．．．
| 1 | 5分前には到着するように行く | 3,742票 35% |
| 2 | 10分前には到着するように行く | 3,278票 30% |
| 3 | 10分以上前に到着するように行く | 2,278票 21% |
| 4 | 時間ぴったりに到着するように行く | 797票 7% |
| 5 | いつも遅刻気味 | 496票 4% |
| - | その他 | 73票 0% |
ＢＹ ＮＴＴドコモみんなの声
セリフサービス「トリック」
「何やってんだあー！
ここから逃げてから中を見ようぜ！」
龍之介が、
あまりにも直哉が手こずっていたので、
また、誰か現れるのではないか
と心配になったのか辺りを見回しながら言った。
「うーん。
中に張りついてるんだよ！」
直哉は焦れったそうに封筒をいじりながら答える。
「だから、
どうせ、
すぐ使うわけじゃないんだから、
逃げてから、
ゆっくり取り出せばいいだろ！」
龍之介は直哉にそう言って急かすが
直哉は立ったまま龍之介を無視して
封筒から手紙のようなものを取り出すことに夢中になっていた。
「なんか、
トリックでもあるんじゃないのか？
さっきの女がいなくなったのも、
すごく不気味だぞー。
なっ！
帰ってから、ゆっくり取ろうぜ」
龍之介はしつこくそう言った。
「トリック？
そうか！」
直哉は龍之介の言葉から、
何か閃いたようだった。
（つづく）
ドア女「ドア女Ⅸ」（ナイン）世
「結局、あの人殺しも被害者で、
ネットが悪いというのか？
あの学者？」
「そうみたいだな」
「まあ、世の中、そんなもんだよ」
「狂ったもん勝ちだって」
「でも、
フッキーさんはかわいそうだよな！」
「そうだよ！
命がけでレポートしたのにな」
「ネットが悪いのに、
信じるなってことは、
信じたあいつが悪いわけだよな！」
「そうだ！ よし！
それなら、逆にネットで、
あいつの死刑運動をやろうぜ！」
「了解！」
新本編リメイク「ミカエルの真の目的」
「なんだすか？」
いつきが途中まであおむの質問に答えようとして黙り込んだので、
あおむが声が大きすぎたのではないかと思い込んで囁くように聞き返すと、
いつきは少し考えてから、
「ミカエルは俺が本当に死んだのか負傷しただけなのか、
その生死を確認できるはずなのに、一切していない。
同様に、
あおむについてもそうだ。
木太郎のときは、落とし穴に落ちれば当然死んだに違いない
ともとれるが、
俺はあのときのミカエルの様子からすると、
木太郎が死のうが運良く生き残ろうがどうでもいいような感じを受けた。
だからな。
ミカエルの真の目的は殺人じゃないんだよ」
「あおー．．．
僕にはよくわからないだすよ」
「いいか、あおむ。
俺たちがこのまま生き残って警察が助けに来てくれたら、
その後はどういうことになる？」
いつきは自分なりにミカエルの真の目的に気づいたつもりでいたが、
敢えて、あおむには、はっきりと話さず、
自分の考えが正しいことを確かめるつもりでそういう訊き方をしたようだった。
（続く）