今日は育苗用の電熱線を設置、温床をつくりました。だいたい1畳くらいのスペースにまだ寒い時期に小さな苗をホカホカさせるために使います。種まき秒読み!
さて、はるばる福岡は筑紫野・むすび庵さんから研修生の方が4名ご来訪。いろいろなお話が聞けて楽しい時間を過ごすことができました。
僕は実際にむすび庵さんにお邪魔して庵主・八尋さんのお話を伺ったことがないのでよくわかりませんが、書籍やHP、知人、元研修生の方のお話などを伺うに佐藤農園とはまるで違った方法で農にアプローチされていますことは何となく知っておりましたので、今日の会もとても勉強になりました。研修生の皆さん、遠くからありがとうございました!!
佐藤農園は、栽培・販売に特化した生産農家です。また考え方も、自身は農“業”のプロフェッショナルたらんとし、流通・加工・販売にもそれぞれのプロフェッショナルが担えばよいとするものです。
対してむすび庵さんは、農の周囲にある地域・環境を包括的に見据えての伝統的な農的暮らしのオールラウンダーいわば百姓たらんとされているのかなという(僕のかなり勝手でイメージ先行の)考えじゃないかなーと思います。
どちらが正しいとか間違っているとかはありませんよね。というか、そもそも農を何らかのセクションに分類する考えそのものが(不勉強なこともあって、また僕は確固たる信念みたいなものより中道を好む日本人的な性格が強いので)いまいちしっくりこないので、否定も肯定もないですが、考え方はそれぞれどちらもすごく勉強になることが多いです。
むすび庵さんは、農“業”だけでなく食や暮らしの側面にもスポットをあてた生業をなさっているからなのか、研修生の方、訪ねてこられる方にバラエティがあっていいなーと思いました。農が暮らしに直結していない現代では、農の状況や今後の展望などはいまいちよくわからない遠い世界の出来事のように捉えられていると思います。
が、食は生活していたら無視できるものじゃないですし、問題が即自身に関連してくるものですから、その問題をキャッチしやすいものではないでしょうか。
食の側面から農に関心を持たれた方が、むすび庵さんのような農的暮らしをされているところに直につながって現場のことを知るってすごい素敵なことですね!
繰り返し言いますが(しつこい)、どちらがいいとかではなく、僕達みたいな若い世代(と相変わらず主張する)にとって、佐藤農園にしろむすび庵さんにしろ、アプローチは違えど先駆的にいろいろなされてきた方の考えって本当に勉強になるのです。それぞれに強みを持っておられますし、それをお互いに補完できるような形で自分の中で取り入れたいと思いました。
ところで訪ねてくださった研修生の方に八ヶ岳中央農業実践大学校の方がいらっしゃいました。こちらは農水助成の財団法人ですからいわば農政の方向性が、どんな農家が今後育って欲しいかということが授業にもあらわれているのでしょうね。どんなことされてるのかもう少し話を聞いてみたかったです。
何にせよ有意義な時間を過ごすことができました!楽しかったー!
(じゅん)