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太ることは老化

2013年09月29日 | 秋ネタ

肥満の原因というと、食べ過ぎや運動不足にばかり目が行きがちだが、40歳を過ぎると、これ以外の要素が加わってくる。代謝や自律神経の乱れだ。そう考えると、今回、紹介する本の著者がいう「太ることは老化」の意味も理解できる。アンチエイジングの第一人者が提唱する、タイプ別ダイエットとは-。

 「40歳からのタイプ別ダイエット診断」(竹書房新書)の著者・青木晃氏は、アンチエイジングとダイエットに関する医療指導の第一人者。最新刊は、小紙読者のために書かれたような内容だ。

      

 40歳以上になると、年齢的な問題から自律神経の機能が低下してくるのに、従来のダイエット法はそこに目を向けていない。だから成功しない-と断じる著者が、代謝や自律神経の働きを十分、考慮し構築したダイエット法を披露している。

 本書では、その人の肥満のタイプを4つに分類することから始める。

 ■食べ過ぎタイプ
 ▽毎日必ず間食をする▽朝食や昼食を抜きがち▽週5回以上の外食など

 ■運動不足タイプ
 ▽運動習慣がない▽1日の歩数が5000以下▽階段は昇らない▽近くでも車利用など

 ■基礎代謝が低いタイプ
 ▽疲労感が抜けにくい▽朝の目覚めが悪い▽20歳の頃より体重が10キロ以上増加▽人より寒がりなど

 ■自律神経不調タイプ
 ▽夜更かしで朝寝坊▽すぐにエアコンを使う▽食事の時間が不規則▽眠りが浅いなど

 前の二群はダイエット本らしい内容と言えるが、あとの二群は少々、目新しい。どちらかといえば、生活習慣病対策のような項目が並んでいるが、肥満も老化と捉える著者には当然のことだ。

 基礎代謝が低い人は、運動不足と同じように消費されるエネルギーが低い。自律神経が不調の人は、たとえ正しいダイエット法に取り組んだとしても、大きな効果が期待できないと著者は言う。

 特に自律神経を正しく整えることは現代人にとって非常に重要な課題で、これなくして効果と安全性が確立されたダイエットは不可能なのだ。

 「この本の最大の“売り”はココ。つまり、自分がなぜ太っているのか-その正しい原因を把握することができるという点です」と語るのは、編集を担当した竹書房の辻井清氏。中でも自律神経の乱れから来るタイプの肥満の人への注意を呼びかける。

 「現代人は自律神経をやられやすい。なのに、それを知らずにカロリー制限などのダイエットを過剰にやってしまうと、逆に老化を進めることにもなりかねない。自分の肥満の原因やタイプを知った上で、適正なダイエットに取り組むべきだということが理解できる内容になっています」

 本書には効果的な取り組みや、「やってはいけないダイエット」なども紹介されているが、小紙読者にオススメなのが別表に掲げた「20(トゥエンティ)ダイエット」だ。どうせいきなり思い切ったダイエットに取り組んだところで長続きしないし、意味がない。ならば「少しずつ」を「長く」続けるべきなのだ。

 今日から早速試してみるべし。 (竹中秀二)

         

 ■「青木式・20ダイエット」
 (1)目標体重は20代前半の体重
 (2)食事量は現状の20%減
 (3)日常の活動量を20%アップ
 (4)1日20分の有酸素運動
 (5)食事は1口20回咀嚼(そしゃく)
 (6)20分以上かけてゆっくり食べる
 (7)風呂はぬるめのお湯に20分浸かる
 (8)以上の取り組みを、まずは20日続ける

   マツタケのテンプラ~一番の贅沢だよぉ