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竹原友徳のさすらいうどん武者修行道中記

香川でのうどん修業の後、2年間の日本一周うどん行脚の武者修行の旅を完遂!現在は京都・綾部での開店目指し奮闘中!

真心が大事

2008年03月06日 | メッセージ
3月4日
13時頃沖永良部島の和泊に到着。
今日は予定がないのでゆっくりエラブ観光することにした。

島全体見渡せる展望台を目指し車を走らせる。
すると道路左手に「まごころ精糖」とい看板を発見。
一度通り過ぎたが、まごころという文字に惹かれて引き返し立ち寄る。
小さな工場と黒糖販売所。

お店に入ると黒糖と黒糖ピーナッツ、黒糖を使ったドーナツや餅が販売されていて、黒糖のパッケージには

「純黒糖」~50年前に食べたあの味が忘れられなくて…
と書かれている。
一つ試食させてもらう。
味が濃く、後味すっきりといった感じ。

工場を見学させてもらう。森田さんという方がされていて話を聞かせてくれました。

「何年されているんですか?」と尋ねる。
「4年だよ」

もう何十年もされている雰囲気があったので意外だった。

話によると森田さんは50年ほど前、徳之島の精糖工場で修業され、その後おそらく別の仕事をされ、退職後に今では少なくなったあの頃のような純粋な黒糖が食べたくなり、修業時代の様子を思い出し手作りで工場再現し、当時のようにすべて手作業で始められたそうだ。
黒糖を煮詰める釜の燃料は薪。
それだけで美味しさが違うように感じてしまうのが不思議だ。

「お茶を飲んでいきなよ」と一服させていただく。

お茶を飲んでいる時、森田さんが話してくれました。
「若い頃の苦労は買ってでもしろ、と子供の頃におじいさんやおばあさんによく教えられた。若い頃に苦労を経験しておけば年をとってからやって来る困難も楽に乗り越えられるんだよ。君もやり始めた事は最後まで貫きがんばりなさい。
目の前が炎の壁であっても思い切って飛び込んで駆け抜けろ!もたもた歩いてたら火傷しちゃからな。
そして何よりも真心が大事なんだよ。良いと思う事はして、悪い事はしないようにして自分の心を大切にしなさい。良い事をしたり、がんばったら自分だけでも自分を誉めてあげなさい。真心込めて一生懸命やれば大丈夫。真心を大切にすれば外は雨でも心はいつも日本晴れ。
年齢は70代だけど夢があるから心は30代だよ。時間でいったらまだ午前10時くらいだ。おじさんまだまだがんばるよ~!」と力強く熱く語ってくださいました。
森田さんに大事な事を学び、勇気と元気をいただきました。

森田さんの娘さんも一緒に働かれていて、ノリのいい優しい方で翌日うどん作りさせていただける事が突然決定。
出会いってわからないですね。
感謝感謝感謝です。

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