精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

国連事務総長のメッセージ

2010年07月29日 10時50分52秒 | 平和・憲法9条
 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が、「2020核廃絶広島会議」にメッセージを寄せた。概要は以下の通りだ。
 
 核軍縮・廃絶は夢だと片づけられることが多いが、核兵器が安全を保証するとか、一国の地位や威信を高めるといった主張こそが幻想だ。国家がそういった主張をすればするほど、他の国も同じような態度をますますとるようになる。その結果、すべての国が危機に陥る。明確にしよう、安全を保証し、核兵器の使用から逃れる唯一の方法は、それを廃絶することだ。(中略)
 核兵器廃絶を達成するための(平和市長会議が提唱する)「2020ビジョン運動」の予定表は特に重要だ。私は、被爆者が自分たちの体験した核兵器の恐怖を世界に語ろうとしたことを深く称賛する。
 私はすべての指導者、特に核兵器保有国の指導者に対し、広島と長崎を訪ね、核戦争がひき起した激烈な現実をじかに見るよう強く求める。私自身、10日後、今年の平和祈念式典に出席するため訪問する。そこで私は、軍縮の課題を前進させるため緊急の措置を訴える。
 各国政府が、もはや核兵器のない世界を求める国民の声にこたえる以外にないという日に向かって努力しよう。

 昨年以来、核廃絶に向けた大きな流れができつつある。オバマ大統領のプラハ演説、広島・長崎市が中心となった「2020ビジョン運動」、精華町長の平和市長会議への加盟とビジョン運動への賛同署名、NPT核軍縮会議の成功などだ。そして、今年の広島での平和祈念集会には、上記の国連事務総長や核保有国ではアメリカのルース駐日大使が初めて参加するほか、フランスも臨時大使を派遣することとなっている。長崎市の式典には、フランス・イスラエルの関係者が初めて参加する予定だ。
 事務総長のメッセージにもあったが、核抑止力論は幻想であり、核廃絶の実現こそが平和な世界を実現する大きな一歩になる。
 日本政府も、政権交代したのだから、いつまでもアメリカの核の傘論にしがみつくのではなく、具体的行動に踏み切る段階だと思う。
 

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