大震災から3カ月が経過をした。
昨日の国会では、遅々として進まない賠償問題が論議された。
日本共産党の山下参院議員が取り上げたものだ。
昨日は、原発人災が原因で、相馬市の酪農家(55歳)が「原発がなければ」と書き残し、乳牛を処分し自殺していたことが報じられもした。
さて、国会だが、5月18日段階で、福島県など関連5県から請求されている34億円余りに対して、東京電力から支払われているのはわずか5億円余り。東京電力は「公正に」と強調するだけで、日々生活している被災者や業界のことは眼中にないらしい。
義援金の多くがまだ滞留したまま、被災者の下に届いていないことも報道されているが、東京電力も遅すぎる。
しかも、山下議員の質問に「東京電力の賠償責任が、免責されることもあり得る」旨の発言をするなど、無責任きわまりない。政府は、「免責にあたらない」という見解なのにだ。
根拠のある賠償請求に対して、拒否したり遅らせることは許されることではない。
東京電力にやる気がないなら、政府が立て替えて支給し、東京電力に請求することも含め、早急に対応すべきことだと思う。