まだ独身の頃、母の日には姉や妹と一緒に、母へのプレゼントを贈ったものだ。
ブラウス、ニット、カットソーなど衣料品が多かったが、母はなかなか袖を通さない。
「もったいなくて着られないよ~」
貧乏性の母は、大事に大事に、タンスにしまっておくのだった……。
結婚してからは、母と義母に毎年カーネーションを贈る。加入している生協では、母の日のフラワーギフトを取り扱っており、それを利用している。母とは一緒に住んでいないが、義母とは二世帯住宅の1階と2階で毎日顔を合わすのに、カーネーションは宅配便で届けられる。
ちょっと、事務的かしら?
直接手渡しするほうがいいとは思うが、花屋で長い時間待たされることを考えると、こちらのほうが効率的なのだ。手抜きの嫁ということで、許してもらおう。
ちなみに、今年の花はこちらである。
数年前から、プリザーブドフラワーを選ぶようにしており、今回はスイーツ風のアレンジを頼んだ。ちょっと場所を取るけれども、プリザーブドフラワーは水をやらなくていい上、長持ちするから便利だ。
「砂希さん、いつもありがとう」
川村学園卒の、元祖お嬢様の義母から品よくお礼を言われると、こちらもすっかり気分がよくなる。
「いえいえ、こちらこそ、いつもお世話になりありがとうございます」
「去年いただいたお花も、まだ元気なのよ。ほら見て」
おおっ、さすがはプリザーブドフラワー。何しろ、保存状態がよければ、10数年間楽しめるという話だから、去年の花が変わらず美しいのは当然だろう。
「2年前と3年前のも、そこに飾ってあるのよ」
ああっ! そんなに大事にしてもらえるなんて、感動~!
……ということは、毎年違ったアレンジを選ばなければいけないというわけか。
3年前と去年の花は、やや似たデザインだった。来年は注意して注文しよう。
ところで、私へのカーネーションはあるのだろうか??
ホワイトデーのギフトを忘れるくらい、恐ろしく気の利かない夫のことだから、あまり期待しないほうがいい。と、思っていたのだが……。
「ママ、母の日、ありがとう」
夕方、買い物から帰ると、夫がいそいそと紙袋を持ってあらわれた。
「わあ、ありがとう♪」
早速中身を出すと、あらあら可愛い、ピンクのカーネーションである。赤い実と白いカスミソウ、緑のツタがいいあんばいに散らばっていて、なんとも絵になる。
「2週間はもつってさ」
生花は儚いが、存在感や生命力が感じられてよい。
しかし、そのやり取りを見ていた娘のミキが、とんでもないことを言い始めた。
「え? 母の日って今日だっけ?」
再生中のDVDを一時停止にしたような、奇妙な静寂が訪れた。
「……やば~、全然知らなかった……」
ミキはニンテンドーDSの操作を中断し、顔を青白くしてブツブツひとり言を言った。
中一の娘は、毎年、私の誕生日や母の日にメッセージを書いて渡してくれる。だんだん欲が出てきた私は、明るく励ましの言葉をかけた。
「大丈夫。今から書けば、夜には間に合うから」
「書くよ! 書くけどさ、それは催促するものじゃないでしょっ!!」
ピンクのカーネーションの花言葉は、何種類も紹介されているが、「熱愛する」「感謝」「美しいしぐさ」「気品」といったところらしい。
カスミソウの花言葉は、「愛らしい」「清い心」「切なる願い」「無邪気」……。
早くメッセージ、ちょうだいよ~!!
楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪
※姉妹ブログ 「いとをかし」 へは、こちらからどうぞ^^(5/10更新)
ブラウス、ニット、カットソーなど衣料品が多かったが、母はなかなか袖を通さない。
「もったいなくて着られないよ~」
貧乏性の母は、大事に大事に、タンスにしまっておくのだった……。
結婚してからは、母と義母に毎年カーネーションを贈る。加入している生協では、母の日のフラワーギフトを取り扱っており、それを利用している。母とは一緒に住んでいないが、義母とは二世帯住宅の1階と2階で毎日顔を合わすのに、カーネーションは宅配便で届けられる。
ちょっと、事務的かしら?
直接手渡しするほうがいいとは思うが、花屋で長い時間待たされることを考えると、こちらのほうが効率的なのだ。手抜きの嫁ということで、許してもらおう。
ちなみに、今年の花はこちらである。
数年前から、プリザーブドフラワーを選ぶようにしており、今回はスイーツ風のアレンジを頼んだ。ちょっと場所を取るけれども、プリザーブドフラワーは水をやらなくていい上、長持ちするから便利だ。
「砂希さん、いつもありがとう」
川村学園卒の、元祖お嬢様の義母から品よくお礼を言われると、こちらもすっかり気分がよくなる。
「いえいえ、こちらこそ、いつもお世話になりありがとうございます」
「去年いただいたお花も、まだ元気なのよ。ほら見て」
おおっ、さすがはプリザーブドフラワー。何しろ、保存状態がよければ、10数年間楽しめるという話だから、去年の花が変わらず美しいのは当然だろう。
「2年前と3年前のも、そこに飾ってあるのよ」
ああっ! そんなに大事にしてもらえるなんて、感動~!
……ということは、毎年違ったアレンジを選ばなければいけないというわけか。
3年前と去年の花は、やや似たデザインだった。来年は注意して注文しよう。
ところで、私へのカーネーションはあるのだろうか??
ホワイトデーのギフトを忘れるくらい、恐ろしく気の利かない夫のことだから、あまり期待しないほうがいい。と、思っていたのだが……。
「ママ、母の日、ありがとう」
夕方、買い物から帰ると、夫がいそいそと紙袋を持ってあらわれた。
「わあ、ありがとう♪」
早速中身を出すと、あらあら可愛い、ピンクのカーネーションである。赤い実と白いカスミソウ、緑のツタがいいあんばいに散らばっていて、なんとも絵になる。
「2週間はもつってさ」
生花は儚いが、存在感や生命力が感じられてよい。
しかし、そのやり取りを見ていた娘のミキが、とんでもないことを言い始めた。
「え? 母の日って今日だっけ?」
再生中のDVDを一時停止にしたような、奇妙な静寂が訪れた。
「……やば~、全然知らなかった……」
ミキはニンテンドーDSの操作を中断し、顔を青白くしてブツブツひとり言を言った。
中一の娘は、毎年、私の誕生日や母の日にメッセージを書いて渡してくれる。だんだん欲が出てきた私は、明るく励ましの言葉をかけた。
「大丈夫。今から書けば、夜には間に合うから」
「書くよ! 書くけどさ、それは催促するものじゃないでしょっ!!」
ピンクのカーネーションの花言葉は、何種類も紹介されているが、「熱愛する」「感謝」「美しいしぐさ」「気品」といったところらしい。
カスミソウの花言葉は、「愛らしい」「清い心」「切なる願い」「無邪気」……。
早くメッセージ、ちょうだいよ~!!
楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪
※姉妹ブログ 「いとをかし」 へは、こちらからどうぞ^^(5/10更新)
まぁ、うちは花屋で普通のカーネーションとスカーフを買って渡すだけでしたね。(あまりセンスよくない)
父の日にはネクタイ!もうワンパターンでした。今年は忘れてまして、このエッセイ見て初めて気がついて、慌てて今、実家とフィリピンの義母に電話しました。教えて頂きありがとうございます。(笑)
初コメでございます。
いいお母様といい味のお嬢さんで最高ですね。
ご主人、御見それしました。
っていうのも、
実はウチのダンナも何を思ったのか
「母の日だから」と
コンビニのデザートを7個くらい
買ってきたんですよ。
お土産は嬉しいけど、
「あなたのお母さんじゃないでしょうに。」
と突っ込みそうになっていたのですが、
ご主人のように感謝を述べてくれたら
納得しちゃいますよね。
その一言が大事なんですね。
来年はそれにしたら?
後は自分で栽培したのを贈るとか…再来年はこれで決まり!これで二年間はプレゼントの心配せんでエエね
さて
国民の祝日に関する法律
第二条によると・・・、
「こどもの日 五月五日
こどもの人格を重んじ、
こどもの幸福をはかるとともに、
母に感謝する」
とありますので
この日も母は感謝される日なんですよね。
ところで、フィリピンのお義母さまにもお電話をされたんですか?
日本の習慣だからってことで?
きっと喜ばれたでしょうね。
気は心。
相手を気遣う気持ちは、インターナショナルです。
せとっ!さん、初コメありがとうございます。
そちらのご主人も、なかなかのものですよ。
コンビニのデザート7個は、きっと「これは美味しいから食べさせてやりたい」という気持ちの表れなのではないかしら。
たしかに、私たちは妻であって母ではないのですが……。
でも、くれるものなら何でもいただきますね、私は(笑)
義母は戌年なんですよ。
ちょうどいいかも(笑)
来年はブルドックになってる、なんてことがないといいんですけど。
義母は今86歳です。
「来年ももらえるように、元気でいなくちゃ」と言ってました。
そうあってほしいです。
心機朗さん、メッセージもらえました!! やった~!
が、とんだしっぺ返しを喰らいました。
「たしかこのへんに、誕生日にあげたメッセージが出しっぱなしになっていたはずだ」などと言って、テーブルの上を探しはじめたんです。
読んだあと、うっかりそのままにしてあったんですね。
見つけられ、「これは何さ」と叱られました。
「大事だからいつも見られるように置いてあるんだよ」と言い訳したら、「じゃあ、何で薬の下敷きになってるのよ!」と突っ込まれ…。
今年の分と合わせて、きちんとしまいましたよ。
失敗~!
今年は完璧にスルーしてしまいました。。。
社会人になってからプレゼントのレベルがガンガン上がっていったので、ここらへんで一回休憩してもいいですかね??(笑)
だんなさん!今回もしっかり合わせてきましたね~さすがです☆
見習いたいものです。。。
別の場面で名誉挽回を目指してください。
基本的に、花をもらってうれしくない女性はいないと思います。
あ、食べ物のほうがいいという女性も多いですね(笑)
一応、夫は私の誕生日と母の日の花は用意してくれるみたいです。
夫の誕生日はエサで~!
私は今年もなにもあげなかった・・・
お花とかにお金かけたら、もったいないっていわれるし、
たぶん飾る場所もないし、
高級なお菓子なんかももったいないっていわれそうで・・・
安めのお菓子でもあげればよかったかなぁ、、また来年☆
ウチの母も、私が幼いときは「もったいないからプレゼントなんて買わなくていいよ」と言いましたよ。
経済力の向上とともに、言われる内容も変わり、「これ持ってるからイヤ」なんてときもありました(笑)
今はもうじき70歳という年齢なので、素直に何でも受け取りますね。
それはもらう側のエチケットかな、と思います。