今年は思いのほか、授業がスムーズだ。開始後すぐに寝てしまう生徒はいないし、おしゃべりに明け暮れたり、教科書も開けずにボンヤリしている者もいない。
優秀な生徒が集まったわけではないから、おそらく、授業内検印制にしたことがよかったのだろう。
「これから検印票を配ります。毎時間、使いますから、問題集に貼っておきましょう」
最初の授業でこう宣言して、検印の数が成績に入ることを伝えておいた。
3ページから4ページまでできたら、チャイムが鳴る前に検印をペッタン。次の授業では、5ページから6ページができたらペッタンという具合に、毎回1つずつ増えていく。
私は「野村」さんではないが、こんな感じのハンコを使っている。
以前は、課題を提出させて、職員室で検印をしていた。でも、提出物に不備があるとハンコが押せない。返却して直させるのは、結構手間である。欠席者の課題は返せなくてたまるし、課題の山を見るのがストレスだった。
そこで、生徒の目の前でハンコを押すスタイルに変えたら、これが彼らにとっても私にとっても、ベリグ~ッなのである。
「ここ書いてないよ。これじゃ検印が押せない」
「あっ、本当だ。待って先生、今書いたからハンコちょうだい」
「よし、ここに押しておくからね」
「わーい」
という具合に、生徒は1時間分の努力を認められて満足する。また、ハンコの数が少ないと気後れするのか、他の子に負けないよう授業に参加する。成果の「見える化」を図るだけで、居眠りや無気力が激減するとは思わなかった。
また私も、提出物の山を持ち帰らずにすむから、次の授業準備に時間をかけることができる。いいことだらけだ。
もし、これがハンコではなく、〇などの記号やサインだったら、こんなに頑張らないのではないか。日本はハンコ社会である。日本人のDNAには、「ハンコをもらいたい」という根本的な要求が刻み込まれているのかもしれない。
そういえば、小学生の夏休み、毎朝神社に集まってラジオ体操をした。参加すると、日にちのところにスタンプを押してもらったものだ。これが実にうれしくて、1回でも欠けてなるものかと早起きに励んだのだっけ。
今日も、やんちゃな男子が検印票を持って話しかけてきた。
「先生、この前押してもらえなかったところ、終わったから見て」
「どれどれ。あっ、できてる」
「頑張った」
「じゃあ、ここに押すね。追い付いてよかったじゃない」
彼は隣の子の検印票と見比べて、安心したような笑みを浮かべた。生徒も私も、検印が大好きなのである。
ネットでスタンプを見ていたら、こんな印を見つけた。
可愛いカルガモ! 欲しくなっちゃった~!
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
優秀な生徒が集まったわけではないから、おそらく、授業内検印制にしたことがよかったのだろう。
「これから検印票を配ります。毎時間、使いますから、問題集に貼っておきましょう」
最初の授業でこう宣言して、検印の数が成績に入ることを伝えておいた。
3ページから4ページまでできたら、チャイムが鳴る前に検印をペッタン。次の授業では、5ページから6ページができたらペッタンという具合に、毎回1つずつ増えていく。
私は「野村」さんではないが、こんな感じのハンコを使っている。
以前は、課題を提出させて、職員室で検印をしていた。でも、提出物に不備があるとハンコが押せない。返却して直させるのは、結構手間である。欠席者の課題は返せなくてたまるし、課題の山を見るのがストレスだった。
そこで、生徒の目の前でハンコを押すスタイルに変えたら、これが彼らにとっても私にとっても、ベリグ~ッなのである。
「ここ書いてないよ。これじゃ検印が押せない」
「あっ、本当だ。待って先生、今書いたからハンコちょうだい」
「よし、ここに押しておくからね」
「わーい」
という具合に、生徒は1時間分の努力を認められて満足する。また、ハンコの数が少ないと気後れするのか、他の子に負けないよう授業に参加する。成果の「見える化」を図るだけで、居眠りや無気力が激減するとは思わなかった。
また私も、提出物の山を持ち帰らずにすむから、次の授業準備に時間をかけることができる。いいことだらけだ。
もし、これがハンコではなく、〇などの記号やサインだったら、こんなに頑張らないのではないか。日本はハンコ社会である。日本人のDNAには、「ハンコをもらいたい」という根本的な要求が刻み込まれているのかもしれない。
そういえば、小学生の夏休み、毎朝神社に集まってラジオ体操をした。参加すると、日にちのところにスタンプを押してもらったものだ。これが実にうれしくて、1回でも欠けてなるものかと早起きに励んだのだっけ。
今日も、やんちゃな男子が検印票を持って話しかけてきた。
「先生、この前押してもらえなかったところ、終わったから見て」
「どれどれ。あっ、できてる」
「頑張った」
「じゃあ、ここに押すね。追い付いてよかったじゃない」
彼は隣の子の検印票と見比べて、安心したような笑みを浮かべた。生徒も私も、検印が大好きなのである。
ネットでスタンプを見ていたら、こんな印を見つけた。
可愛いカルガモ! 欲しくなっちゃった~!
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
自宅近くの中華屋さんのスタンプかな!ランチの定食1回につき1個スタンプが押され15個貯まると1回タダになるんですよ!今までに4回タダで食べましたよ!(笑)ちょっと砂希さんのスタンプとは内容が違いますね!すみません!
なるほど、ハンコ欲しさにがんばるものなんですね、
さすがに高校生にもなったらカルガモ親子のスタンプはどうなんでしょうね*^^*)ポッ
そういえば、小学校の時は「たいへんよくできました」が欲しくて頑張ったのもですが、
中学に入るとハンコではなく、シビアな点数制になり成績が下がった記憶があります(笑)
此処だけの話ですが、遠くの人から仕事を頼まれると委任状のはんこは100均で買って押してます~ヽ(´o`; オイオイ
その中華屋さんなら、誰でも欲しくなるんじゃないでしょうか。
4回タダということは、60回は行かれたというわけですね。
リピート率高ッ!
生徒の心理もそれに近いものがあると思います。
20個押されたらテスト100点とか(笑)
さすがにそれはできませんが。
やる気スイッチを見つけた気分でルンルン♪
年齢は高校生でも、中身は小学生に近いから、カルガモを喜んでくれそうな予感が(笑)
いや、それ以上に私が喜んでいたりします。
精神年齢幼稚園でしょうか。
ゴリラのスタンプとかにした方がいいかしら。
100均でハンコが売られている人が羨ましい。
私の本名は絶対ないです(笑)
義父の出身地・熊本だったらあるかも。
スタンプ台も赤青黒の他に、金銀ピンクと揃っています。
ぜひ、大きな本屋のスタンプコーナーに足をお運びください。
楽しいですよ!
それで仕事がしやすくなって、生徒さんのヤル気が増せば安いもんです。
おんどり;たいへんよくできました。
めんどり;よくできました。
ひよこ;ふつうです。
殻から顔を出したひよこ?;もうすこしです。
たまご;もっとがんばりましょう。
今ならいろんなハラスメントで、使えそうにないですね。
スタンプのデパートですね。
こんなにバラエティに富んだ検印を持つ人はいないでしょう。
少なくとも、私の周りには皆無です。
十年前まで名入りの検印が公費で買えました。
今は無理です。
すると、私財を投じて買う人が逆にいなくなったんですよ。
バカバカしくなったんじゃないでしょうか。
大きな本屋に行きたくなっちゃった~(笑)
めんどりが「たいへんよくできました」であっても、物言いがつきそうなスタンプです。
私はドラえもんスタンプを持っています。
すべてドラえもんの顔なので、問題は起きないかと。
でも、文字がはっきり写らなくなり、ボツですね。
幼稚園は出席スタンプがありました。
月によってチューリップだの桜だのに変わるんですよ。
懐かしい。